2019/08/23 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にカインさんが現れました。
■カイン > 「……ふぅ。やっと止んだか」
街道にポツンと佇む大きな岩陰から文句を言いながらも姿を現す男。
自分の身に纏う外套が湿り気を帯びているのを横目に、
げんなりした表情で街道を見渡せば月光を照り返す雨露の様子が遠目にも見て取れる。
数刻降り続いた雨がようやく止んだ直後の光景。
空を見上げると、先ほどの曇天が嘘のようにな星空が広がっていた。
「これだから雨は嫌いだ、っと」
外套を取り外して絞るとボタボタ音を立てて水が落ちる様が見えて肩が揺れる。
「こりゃ落ち着けるところに行ったらしっかり干したほうが良いな…。」
■カイン > 「まだ肌寒いってのに雨ってのは勘弁してほしいもんだ。夏だってのになあ今ひとつ温度が上がらんな」
困ったもんだと漏らしながら外套をバッサバッサと音を立てて振るい、
それを岩の上に剣を置いて引っ掻けることで固定してから軽く広げて干しながらも、
日当たりがあまり良くない場所だけにそれ程の効果は望めそうにない。
強めの風に吹かれて再び空を覆い始めた雲を恨めし気に眺めながら首を鳴らし。
「この調子じゃもう一雨しばらくしたら来そうだな。それまでには町に辿り着きたいが…。歩くしかないか」
そのまま視線を道の左右にやってみるが全く物のない平原である。
人影はおろか動物の影すら見つからず苦い笑みが浮かぶ。
■カイン > …雲が出てきたか。のんびり一休みって訳にもいかんな」
空を見上げて遠くに大きな雲が現れたのを見て、
渋い顔になりながら外套を掴んでその場を後にしていく。
次の雨が来る前にと足早に家路を急ぐのだった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からカインさんが去りました。