2019/08/16 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──ホイ、ホイ、ホイッ、と……」

昼過ぎの街道にて、カンカンと何かを打ち付ける硬質な音が響く。
金髪の男は一人、杭に木の板を釘で打ち付け、柵を作る作業に励んでいた。

昨日の暴風雨で、街道の柵のうち一部の老朽化していたものが損壊したため、その補修の依頼がギルドに来たわけである。
なお暴風雨の影響は当然首都内にも多く発生しており、他の冒険者たちもその対応に当たっている。

そんな中男は敢えて、こうした面倒な首都の外に関わる依頼をいくつか請け負っていた。
午前中は他の冒険者と共同ではあるが、川の増水で壊れた橋の修理なんかもしていた。

「フー……高い木工スキルを持つ俺でもこれはなかなか大変だったという顔になる。
まああでもここらへんを片付ければやっとこ終わりだからガンバルゾー」

一旦手を止め、ぐい、と額の汗を拭いながらため息とともに呟く。
体力的には何ら問題はないが、同じような作業を延々と続けるという退屈さが男の敵であった。
それでも終わりは見えているからと、雑に気合を入れて再び作業を再開してゆく。

空は灰色の雲で覆われているし、風も未だに強く、いつ天気がまた荒れるか不明なので、
あまり作業に時間を掛けていられないという事情もあった。

エレイ > 「──うしコレで早くも終了ですね……おっととちょうど降ってきた感。カカッと戻らねば」

作業を終えたタイミングで、ポツポツと雨の雫が落ちてくる。
道具をバッグに仕舞い、余った木材を肩に担ぐと、次第に強くなってゆく雨脚の中、首都の方へと猛然と駆けていって──

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からエレイさんが去りました。