2019/07/16 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」に幻鏡の迷宮さんが現れました。
幻鏡の迷宮 > メグメール街道のある区間。
王都から無名遺跡に繋がる道に極々有り触れた花々が点々と咲いている。

花屋や薬師の店でよく見かける様々な花なのであるが、どれも重たそうに蕾を垂らし、一つたりとも花は咲いていない。

それにその花々は形状こそ違えど、どれも花弁の色は妖しい紫色であり、是を美しいと思う者もいる色合いだろうけども、毒々しく見える者が居てもおかしくない。

通常であれば薄い霧が広がり、虫の音すらしない筈なのであるが、今宵は不思議と虫は鳴き、薄霧がなく見通しも良い、何も変わらない、何も日常と変わらない筈なのに、その花々が点在している様子があまりにも不自然で……。

もご

もご、もご……。

耳を静かに澄ませば虫が奏でる音色の中に土の中を蠢く音が混じっているだろう、それに良く見れば花々は不自然に揺れて、誰か誘うようにふらり、ふらり、ゆらり、ゆらりと。

幻鏡の迷宮は誘う、日常に擬態し、獲物が迷い込むのを……待っている。

その咲き乱れる花の中に希少な本物の薬の材料となる花を交えて。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にミカエラさんが現れました。
ミカエラ > 夜の闇の中、褐色の肌に、一見して一般人には見えない服装の女が一人
駆ける。何かに追われているかのように背後を気にしながらも、喉の
渇きを覚え、足を止めると草むらに隠れる。虫とカエルの声以外は何も
聞こえない。撒いたか、とため息をつき安どして、ようやくミカエラは
周囲にあるあまり見慣れない蕾を持つ植物たちに気付き、そっとその蕾に手を伸ばした……。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からミカエラさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」から幻鏡の迷宮さんが去りました。