2019/06/23 のログ
ブレイド > 妙な言い回しは気になるが、言っていることはご尤も。
眠っていた時間は短かったためそうでもないが
一時間も横になっていたら寝汗まみれになっていたことだろう。
こちらがうなずけば女性の行動は早く、妙齢と言った見た目に反し
少女のようにはしゃいだ様子を見せる。

「ああ、ってアンタもいくのかよ…っと!?んな引っ張らなくても!」

手を引かれるままつれてこられた小川。
せっかくだし、彼女の言うように脚でもつけてのんびりと…
と、思う間もなく女性…セーデといったか…は走って川へと向かう。
なんというか、不思議な女性だ。

「おー、好きなのは走ることだけじゃねーっぽいな
てか、ちょっとまっててくれよ…っと」

こちらもブーツを脱いで川に足をつける。
ボディラインが浮き出る衣装だというのに子供のようにはしゃぐものだから目のやり場には困ってしまうが。

セーデ > 「ふふっ♪ キミが水浴びに乗り気じゃなかったら、私一人でもこうするつもりだったもん。
 まぁでも……いい歳の女がひとりで水遊びってのはさすがに寂しい話だしね。ふふふ♪」

小川の中ほどまで歩みを進め、白い歯を見せながらあどけない笑顔を作ってみせるセーデ。
屈んで清水をすくい、口に含んだり。タイツに覆われたままの腕に水をまぶして冷やしたり。
薄手の布でできていると思しき緑のタイツは、そうやって水を含んでも透ける様子はない。

「……ああ、涼しいっ♪ やっぱり夏の水浴びって最高ね! ふぅ……」

ぐっと両腕を天に向け、伸びをする。ブレイドほどに疲れてはいない様子だが、やはり少しは疲れがある。
前後左右に捻って身を解すと、伸びから戻る手の指先がそっと、セーデの鎖骨から胸の谷間を通り臍へと流れる。
……それだけの仕草で、突如、一切の継ぎ目がなかった若草色のタイツが音もなく『破れる』。
指でなぞった箇所が裂けるように別れ、中に秘められた肌色が露わになっていく。両の胸が溢れる。
裂け目は下腹部にまで至り、まるで脱皮する蛇のごとく、白い胸とお腹がその中から出てくる。
よく見れば、髪の色と同じ陰毛さえも。しかし腕や脚を覆う布地は残り、女性器もギリギリ見えない。

「……ねぇ、キミ。んーと、キミは冒険者、なのかな?
 それとー……ずっと『キミ』呼びなのもよそよそしいんだけど。名前、教えてくれる?」

汗に濡れた肌が夏風を受けて心地よい。恍惚にうっとりと微笑みながら、セーデは岸辺のブレイドに問いかける。
生々しく揺れる乳房も、ちょっぴり色素の濃い乳首も隠さず。恥ずかしがる様子はあまり見えない。

ブレイド > 「いい歳の女がひとりで水浴びってな、寂しい以前に街道でもあぶねーんじゃねーかな。
まぁ、オレも畑仕事の帰りだし、ちょうどいいっていやちょうどいいし」

冷たい小川に脚を浸せば、ぞくりと冷たさが体を伝うように走っていく。
彼女はそれこそあそぶように水と戯れているが
自分は両手で掬って顔を洗ったり、足や手などの末端を洗うに留める。
ミレーであることがバレては困るし。

「まったくだ、えーと…セーデだっけ?
せっかくだし、さっきもらったトマトでも…ぉ…え?」

冷やしておこうとトマトを水に浸しておこうかと顔を上げれば
彼女のタイツが破れるというか、裂けるというか…ともあれ、包まれていた胸や肌が顕になっている。
なぜかはわからない。むしろ彼女自身がなにも慌てていないことを思えば
彼女にとっては当然のことなんだろうが…こちらの理解が追いつかない。

「ちょ、え…それより…服……っあー…えーっと、ブレイド…だけど!
見えてるから!気づいてねぇのかよ!」

初めて見る…わけではない。当然。
だが、不意打ち気味であったために流石に慌ててしまう。

セーデ > 「んー? 服ぅ? だって暑いし、汗もかいちゃったんだもん。少しくらい脱いだっていいでしょ?
 別に、ブレイド君にだけ見られてるならそれほど恥ずかしくないし。素っ裸になったわけでもないし。
 ね、ブレイド君…? ふふ、かっこいい名前」

はだけられた胸を指摘されても、なおもセーデは恥ずべき部位を隠そうとせず。
それどころか乳房を腕で持ち上げ、強調するような仕草さえも。ただ下乳の汗を拭おうとしただけなのだが。
日焼けひとつ見られない白肌を少年の視野に晒しながら、セーデはせせらぎを足で乱しつつそちらへ歩み寄ってくる。

「……かわいい男の子に見られるなら、私、あんまり恥ずかしくはないから、ね。あくまでも『あんまり』。
 それよりほら、ブレイド君、トマトくれるんでしょ。ちょーだい? 私トマト大好きだから!」

脚を洗うブレイドのすぐ目の前まで来ると、セーデは前かがみになり、目線の高さを合わせてくる。
豊満な胸が重力に従って垂れ下がり、もしかするとブレイドの太腿に触れてしまうくらい。
そんな挑発的な距離に詰め寄って、セーデははにかみの笑みを向け、トマトをせびる。
彼女の頬はほんのり朱に染まっている。先程口を洗いだせいか、唇もつややかに濡れて。

ブレイド > 「わかるけどよ…つか、うぐぅ…わーったよ」

目を合わせられないが、汗をかいてしまったのだから水を浴びてさっぱりしたいという理屈もわかる。
さっきあったばかりの男が目の前にさえいなければまっとうな意見だ。
そして、その男に見られたとしても恥ずかしくはない…というのであれば、彼女からしてみれば
脱がない理由は特にないのだろう。
何も言えずに肩を落とす。

「かわいい男の子…って…オレかよ。見込み違いじゃねーの?
っていうか…え…っと、くわせろ、ってことか?」

かがむ彼女。起きたばかりのときから距離が異常に近い。
豊かな胸も強調されて、どこに視線をやっていいのやら。
しかも、近い上に目線も合わせてくるものだから、その赤い瞳から目をそらすこともできない。
顔を真っ赤に染めつつも、彼女の唇にトマトを差し出してみたり。

セーデ > 「…………………………♪」

たじろぎながらも渋々セーデの振る舞いを受け入れるブレイドの様子に、魔女は悪戯な笑みを浮かべる。
うら若き少年をスケベで弄ぶのは楽しい。心が躍る。ちょっぴり濡れる。
セーデとて白昼に胸を曝け出すのは恥ずかしいことだが、こういう反応を見れるなら良い取引である。
そして、この少年の人となりも少しはわかる。女性の裸体にまったく免疫がない、というわけでもなさそうだ。興味深い。

「ふふ、健康的で若い男の子は、たいてい可愛いものなの。脂ぎったオジサンよりはずーっとマシ。
 ………ん? トマト食べさせてくれるの? ブレイド君みずから? ふふ♪ そこまで頼んだつもりじゃないんだけどなー?
 でもぉ、キミがそこまで言うなら……」

中腰のセーデの眼前にトマトを差し出してくるのを見ると、なおさら厭らしく妖艶に目を細めて彼の顔を覗く。
そして、ふぅ、と一つ大きな吐息をつくと……濡れた唇を大きく開いた。
シミひとつない白い歯、触手のように伸びる桃色の舌、口腔の奥に下がる咽頭蓋さえも少年の視野に晒して。

「………ぁーーーーー………むっ」

ゆっくりとした所作で、その白い歯を差し出されたトマトに穿ち込む。鮮血めいた果汁が吹き出る。
そのまま、刈り取るように果肉をずぶずぶと割り開いていく。
カチリ、と歯が噛み合う振動がブレイドの手指にも伝わるだろう。
そっと顔を離せば、トマトは上弦の月のごとく半身を失ってしまっている。生々しい歯型を断面に残しながら。

「……ん、ぐ………ふぅ……ふむ………おいしかったぁ♪」

近すぎる距離感のまま、静かに咀嚼。顎や唇の蠢きに合わせて、垂れた乳房もふわふわと揺れる。
やがてごくんと大きく嚥下すると、明るい声で味を伝えた。

ブレイド > 彼女の思惑…は流石に読めはしないが
からかわれているのはなんとなく察している。
かといって、裸体を晒す女性を無条件で襲うほど理性がないわけでもないし
無関心を装っていられるほど達観しているわけでもない。
だからこそ照れくさいのだが…

「そういうもんかよ…つか、自分で食うなら顔より手を差し出せって…」

彼女の理屈は男である自分には理解出来ないものだ。
照れ隠しか強がりか、彼女のからかいに少しばかり抵抗しつつも
トマトを差し出したままに。
だが、その食べる様子を目の前で見ていると、なんか…

「お、おう…そりゃよかった…」

咀嚼するさまなどまじまじ見ることなどあまりなかったため
なんだか新鮮というか。
乳房もさらされてはいるのだが、それでも唇や頬に視線がいってしまった。
かじられたトマトと彼女の口を交互に見つつ、自分もひとつ食べようと新しいトマトに手を伸ばす。

セーデ > 「ふふっ。でもぉ、男の子の指から直接食べるってのも、結構悪くなかったよ?
 まぁお行儀が悪いのは知ってるけどさ。ごめんね、ブレイド君♪ あ、残りももらうね」

ごめんね、と言いつつもその口ぶりも表情もまったく悪びれてはいない。
ぺろりと長く舌を伸ばし、唇についたトマトの果汁を舐め取る。そんな仕草も大変にはしたなく見えるだろう。
そして、差し出されたままの齧りかけトマトを摘むように奪い取り、またも大口を開けて一口にぱくり。

「……ああ、本当に美味しかった。もう少し時間をかけて冷やしとけばもっと美味しいんだろうけど、これはこれで。
 疲れた体に酸っぱい野菜ってほんとうに美味しく感じるよね……ふふっ♪ 疲れも飛んじゃった!
 ……そうだ、せっかくご馳走になったんだから、お礼をしなくちゃだよね。ちょっと待って」

二口目もほどなく嚥下し終えたセーデは、川岸に置いてある自分のバックパックの横ポケットから、何か小さいものを取り出す。
それを、はだけられた乳房の谷間につぷりと差し込む。静かに目を閉じ、何かしらの呪文を小声で唱える。
わずか数秒の集中ののちに再び目を開くと、胸元から取り出した宝石をブレイドの手元に投げ渡した。
未加工のビー玉大のルビーである。貴石と呼べるほど質はよくないが、売れば1日分の食費くらいにはなるだろう。
もし魔力を感じる力があるなら、そのルビーの中には生々しい魔力が少なからず籠もっているのを感じられるはずだ。

「私はエンチャンター。布製品に呪文の力を込めるのを仕事にしてるの。
 ブレイド君の服や荷物に、『重さがほとんどなくなる』付呪をかけておいたよ。
 こんな短い呪文じゃ私が離れるだけですぐ解けちゃうけど、この宝石を持ってれば2日は保つハズ」

得意げな笑みでブレイドを見下ろしながら、説明する。
その説明どおりに、ブレイドの着衣からは急速に『重さ』が抜けていくのを感じるだろう。旅が楽になるはずだ。

「王都で工房もやってるからさ、興味があったら一度来てみてよ。サービスしちゃうよ?」

ブレイド > 「お、おう。つか…オレも食べさせるってのはあんま経験ないっつーか…
なんか、変な感じだな。悪いとは言わねぇけどよ」

所詮こちらも山出しの冒険者。
行儀やらはしたないやら、そういったものを気にするほど狭量ではない。
むしろ、割と豪快に食べるものなのだなと感心してしまったくらい。
身を起こし離れていく顔と乳房を見送りつつ、顔のほてりを払うように
一度川の水に浸した手で顔を拭う。

「お礼なんて別に、もらいもんだしよ…っと、なんだこれ…」

彼女の胸は直視しないように注意はしていたが、セーデが何かを始めればつい目がいってしまう。
光り輝く赤い宝石。胸元に差し入れられたそれから感じるのは魔力か。
最近、魔力の使い方を習ったおかげで感じられる。
むしろ、自分の習った使い方…いわゆる強化付与と同質…もちろん練度は比べるべくもないが…。

「エンチャンター…えーと、確か付与魔術師…だっけ?
へぇ…すげぇな…。起きたときはびっくりしたけどよ、へへ…ありがとな
てか、工房か…こういうので店やってるのか…場所教えてくれよ。今度顔出すからさ」

興味深げにルビーを透かし見てからポケットに仕舞う。
見下ろし説明をする彼女の方に感謝を述べつつ視線を向けるが…
下から見上げると迫力が違う。いろいろと。

セーデ > 「女の子と食べさせっこするの、悪くないと思うよ?
 彼女とかいるなら、同じことやってみるといいよぉ? 最初は恥ずかしがるかもだけど、すぐ慣れるから。
 あー別に女の子じゃなくて男同士でも………っあああああ!? あっ、ひ、ひゃあああああんっ!!♥」

口元を拭いつつ、気さくに会話していたセーデであったが。
突然、艶めいた嬌声を上げ始める。がくんと上体を震わせ、のけぞり、水を蹴る。

臆せず彼女を見れば、何が起こったかは分かる。
ブレイドの眼前にて、破れたタイツの裂け目からいきなり、何百本もの細い触手が湧き出たのだ。
舌よりも鮮烈な桃色が、ミミズの群れのごとく這い回り、セーデの白い肌を覆い尽くしていく。
下腹部、乳房、デコルテまでもが隠れ、左右から伸びた触手が絡み合い、引っ張り合う。
割り開かれた布地がぐっと引き寄せられ……そして、縫合される。
もはや破れた跡がまったく見えない。最初に出会った時と同じように、継ぎ目1つ無い若草色のタイツに戻ったのだ。

「……ふうっ♥ ふうっ、ふううっ♥ ………ご、ごめんね、ブレイド君、へんなとこ、見せちゃった。
 『この子』が早く走りたいってせっついて来るから。今日中にあと100kmは走らなくちゃいけないのに。
 それに……ふふっ。『この子』って焼きもちなとこもあるのよね。ブレイド君と長く話しすぎて怒ってるみたい」

悶絶はすぐに収まる。セーデは荒い息を整えながら、ブーツを履き直し、荷物を背負う。
そして後ろ手に雑嚢を探ると、今度は細長い筒を取り出した。スクロールケースである。
中を開くなら、『魔装具工房 ブラウン・レクルス』という名と、簡素な王都の地図が書かれた羊皮紙が出てくる。
……その地図が指し示す場所は、スラム街のさらに奥まった場所。とても女性が住む場所ではないと見えるだろう。

「ふぅ……ふぅ。ん、それ、営業用の紹介状。名刺、とも言うかな。あとで読んでおいてね。
 それじゃブレイド君、慌ただしくなったけど私は行くね。また会える日を楽しみにしてるからね、ふふっ♪ じゃ!」

言うと、次の瞬間、セーデのいた場所にすさまじい水柱が立った。
『この子』と呼んでいた『緑のタイツ』が、セーデの脚を操り、全力を込めて水底を蹴ったのだ。
視界が戻る頃には、セーデの姿は街道に戻り、はるか遠くを恐るべき速度で走ってるのが見えるだろう。
……水柱のせいできっとブレイドは水浸しになってしまってることだろうけど。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からセーデさんが去りました。
ブレイド > 「それっていい出すのも結構恥ずかしいっつーか……え!?な、なんだ!?」

女の子にな対して食べさせっこ仕様とはなかなかに言い出しづらい。
先程のように、特に意識していないようなときでもなければ…
だが、そんな思考もつかの間でセーデは甲高い嬌声を上げる。
何が起きたかと思えば……なんだあれは。
彼女の服か?
いや、それはいいのだが…触手?アレでできているのか?

「え、え、ええ…えー………」

もうそこからはあまりにも急すぎて声も出ない。
さっきから言っていたのはあの服のことのようで…
あっけにとられるうちに名刺まで渡され、あれよあれよという間に彼女は去っていく
ものすごいスピードで。
びしょ濡れの自分を残して。

「・・・・・・なん、だったんだ」

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からブレイドさんが去りました。