2019/03/22 のログ
■イルフリーデ > 用心しながら早足で歩いていれば―
「!?」
不意に樹上から目の前に降り立つ影に、条件反射で後方へ一歩飛び退きながら自身の腰の得物に右手を添え…。
一度視線を合わせてから相手の姿、格好を確認して。
「ん…何かご用?かしら?」
問いかけに小さく首を傾げて答えながら、得物に添えていた手をどかし、顔が見えるように外套の頭を捲ると、もう一度相手の姿を確認する。
相手の軍服姿に穏便に済めばと、応じるつもり…。
■マリサ・ブラックバーン > こんな夜更けを単独で行動するだけあって備えはしている様子。
右手が腰に添えられる様から、武器の一つでも持っているのが伺える。
「俺は騎士見習いのマリサ。
この辺りに夜になると魔族の類が出没して人を襲うって情報があって見回りをしてるんだ。
不審な奴を見かけなかったか?
ついでにあんたのことも教えてもらえると助かるんだけど。」
相手が外套を捲れば、美人のお姉さんであった。
暗がりの中でも整った顔立ちであることが窺い知れる。
美人相手に気乗りしないが、これも仕事と割り切っては質問を始める。
■イルフリーデ > どうやら相手は騎士見習いらしい。話を聞くにお勤めの最中みたいだ。
「なるほど。ご苦労様です。
不審なやつね…ここに来るまでに見かけてないけれど…。」
ふむっとこれまでの道中を思い出してみたものの、不審に見える人物とすれ違った感はなかった。
「私のこと?…名前はイルフリーデ。王都の平民地区で研ぎ屋をやっているわ。」
怪しい者ではございませんよ。とまでは声に出さないけれど、名前と現在の職業を名乗ってみた。
「それにしても魔族の類が人を襲ってるなんて、物騒ねぇ。」
と相手の様子を覗いながら、続けて話して。
■マリサ・ブラックバーン > 「そう、か…。」
予想していた答えで少し落ち込むマリサ。
そもそもこんな街道筋に不審な者が現れたならとっくに騒ぎになっていておかしくない。
「イルフリーデさんか。 砥ぎ屋なら忙しいんだろうな。」
整然と身分を答えるお姉さん。
これ以上調べてもこの人からは何も出ないだろうなとは流石に想像がつく。
「まあ、まだそういう通報が出ているってレベルだけどな。
一応俺らみたいに暇してる見習いに声がかかったってわけ。」
お姉さんがこちらを覗くように、マリサも相手の事を探っていた。
綺麗な顔立ちもそうだが、漂う雰囲気が一般市民ではなかった。
例えるなら、武人のような気配。
お姉さんと話を続けていると、金属鎧を着た人物が二人街の方角よりやってくる。
どうやら交代要員の見習い騎士のようだ。
つまり、この瞬間からマリサは非番となる。
「交代みたいだし、街まで送るよお姉さん。
で、足止めしたお詫びに一杯くらい奢らせてくれたら嬉しいかなあって。」
■イルフリーデ > 小さく首を傾げながら
「お役に立てずごめんなさい。」
有益な情報を持っていなかったことに申し訳ないと、謝って。
「いえ、それがまぁ…忙しいというほどでもなく…。」
気ままに営業しているから、忙しいか忙しくないかと聞かれたら後者だったりする。
腕はまぁ、並よりはいいと思いたいが…。
「なるほど。通報がある以上、警戒しておくに越した事はないっと。見習いも大変ねぇ…。」
と、暢気にしみじみと頷きながら話して。
後退という言葉に視線を向ければ、やってくる人影を視界に捉えて。
そしてもう一度目の前の相手へ視線を戻す。
「そっか。マリサさんもお疲れ様です。
それは心強いな。ありがとう。って、詫びだなんて…。
でもお言葉に甘えさせてもらおうかしら♪」
にこりと笑みを浮かべて、せっかくなので厚意に甘えさせてもらうことにして―。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からマリサ・ブラックバーンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からイルフリーデさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にイルフリーデさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にマリサ・ブラックバーンさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からイルフリーデさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からマリサ・ブラックバーンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にジードさんが現れました。
■ジード > まれびとの道と呼ばれる街道に差し掛かって少しの場所。
如何にも怪しげな風体の旅人が大きなカバンを片手に街道を歩いていた。
時折カラン、と硬質な物が触れあうような音が手にしたカバンから誰もいない街道に響いていく。
「参った。思った以上に時間がかかる。
いい素材は手に入ったけど俺の体力と足じゃ割に合わないかもな」
ゾスの村から山賊街道へ、山中へ分け入っての薬の材料探しの帰り道。
出たのはかなり早い時間で実際に探していた時間も大したものではない。
だが旅慣れてるとは言い難い身の上には思った以上にキツい行程だった。
音を響かせることを気にした様子もなくまだ見えぬ王都の方を見る
■ジード > 「――よし。今日の夜までにはせめて帰り着かないとだな。
食事がまともなもの取れないのが一番精神的に応える」
今のままだと保存食で確定である。
それだけは御免こうむると自分を鼓舞すると、
やはりあまり気乗りしない様子ではあったが街道を歩いていくのだった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からジードさんが去りました。