2019/03/03 のログ
カイン > 「…よし、こんなもんだな。
 これだけ体が温まれば問題なだろう。…結局大分遅くなったな」

もののついでに衣服を乾かしたり何だりと雑事を片付けた後、
尽きかけた炎をそのまま消してしまい、焚き木の後片付けを手早く済ませる。
そのまま空を見上げればもう随分と遅い時間である。
息を吐いて面倒臭そうにぼやきながら、王都への道行きを再び歩き始めるのだった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からカインさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」に祝夜さんが現れました。
祝夜 >  
街道をガタガタ、車輪を鳴らし荷馬車が走る
それほど早くもない速度の荷馬車からはゆっくりと外の景色が流れてゆく

幌の中から金髪と、同じ色の狐耳が覗いて

「あ、なんか街が見えてきた!
 おじさんありがとうーここからは歩くよぉ」

減速した荷馬車から、ぴょんっと飛び降り、
ぶんぶんと手を振り、荷馬車の主であろうおじさんに別れを告げた

祝夜 >  
「…荷馬車の中にいた女の子達、売られちゃうのかな──…」

ちょっと話しただけだったけど、乗せてもらった自分とお話をしてくれた女の子達はみな枷がつけられていた
あのおじさんは奴隷商だったらしい、ということは、あの子達は街についてしまったら、売られてしまう運命なのだ
この世界のルールなんだろうな、と思うとそれも仕方ない気がするけど

「勘違いされるのは困るし、フード被っとこ…」

荷馬車のおじさんも最初は勘違いしていた、ミレー族…だったかな、と
よいしょっとフードを頭に被って、まだちょっと先に見える街を見据える

少しだけ霞かかっているけれど、大きなお城のようなものも見えた

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエミリーさんが現れました。
エミリー > 「………」

ゴロゴロと音を立てて街道を進む車椅子
黒いローブを被り座ったまま全身黒の鎧姿の者がそれを押す姿は
物静で不気味とも言える印象が有る

「くぅ……すぅ…」

が、フードで見えにくいだけでその実車椅子に座る女は物静かどころかずっと寝ているだけである
目的地まで車椅子に座り後は着くのを眠って待つ
眠いのを我慢していないだけのグータラなのであった

「……ん、あれ?」

ふと目を開く
自分の大好きな匂い、けれどそれとはまた違う
匂いはどこから来るのかと周囲を見れば1人子供を見つけた

祝夜 >  
少しだけフードを目深く被って…

「ん?」

車椅子の音と、ちょっとした気配に振り返る
視界の先には黒鎧と、車椅子に座る女の姿が見えて

「お姉さーん、お姉さんも街まで行くの?」

にっこりした笑顔を浮かべて、大きな声でそう言葉をかけてみた

エミリー > 「…そうだよー……」

元気よく聞こえてくる声に返答する
しかし声はまだ寝起きで小さくしか出ないので聞き取りづらいかもしれない
黒鎧は返答するそぶりもなく車椅子をフードの少年の近くまで押していく

「きみもー…まちに…?」

のんびりとした声で尋ねる
近付けば多少小さな声でも聴きとれるだろう
やはり近くに寄れば先程までよりよく分かる
少年の匂い、それは自身の大好きな彼女と似ている

「あ、わたしはエミリー……よろしくねー…♪」

ニヘラと笑い自己紹介
自分から名乗る位のマナーは寝起きでも分かる

祝夜 >  
「そうそう♪ここまで荷馬車に乗せてもらったんだー」

耳もフードに隠れていて、少し聞き取りづらかったけれどそう返答して…

「エミリーお姉さんだね、ふふ、じゃあ街まで一緒にいこうよ。
 えっと……車椅子を押してる人?は……?」

車椅子を押す黒鎧へとちらりと目線を送って…つい目線が落ちて女性の胸元にいったりもして
おっぱいの大きなお姉さんと知り合えてちょっとテンションが上がっていく

「あ、俺は祝夜(イヴ)ってゆーんだよー」

エミリー > 「そかー…よかったねー…」

荷馬車に無料で乗せてくれるなんて優しい人も居るんだなぁと考える
少年の顔を見ればその疑問は少しだけ氷解する
こんなに可愛らしい少年にお願いされれば相乗り位は頷くだろう

「ゴーさんはゴーさんだよー…わたしのー……ごえい?」

かな?と言ってみる
一切肌の露出がない黒の全身甲冑
そちらの方を向くこともなくただまっすぐ前を見ている
不気味、と言えるだろう
エミリーはと言えば自分の胸を見る少年に小さく笑みを浮かべる

「イヴ君だねー…ふふ、男の子なんだね♪
じゃぁ一緒に、街までいこっかー」

頭に血も巡り言葉もはっきりとしてきた
この出会いに高揚しているのは少年だけではない
可愛らしい容姿をしていて何より少年に対してはある程度自由に振舞えるのだから