2019/03/02 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にカインさんが現れました。
■カイン > 「……ふぅ。やっと止んだか」
街道にポツンと佇む大きな岩陰から文句を言いながらも姿を現す男。
自分の身に纏う外套が湿り気を帯びているのを横目に、
街道を見渡せば先程の雨脚が嘘のように晴れ渡った空から降り注ぐ月明かりに照らされ、
生い茂る草木から水滴が滴っているのが遠目にもわかる。
なんとも幻想的な風景と言えないこともないが、それを良い物と思う様子。
げんなりとした表情を隠しもしない。
「まさかここまで足止めされるとはなあ。こりゃ帰り着くのは相当あとになると覚悟したほうがいいな…っくしッ!」
困ったなと小さなボヤキ声を漏らしていた所で、くしゃみが漏れた。
■カイン > 後からやってきた寒気に身震いした後、観念したように手早く焚き木の用意を始める。
とはいえ当然乾燥した枯木枯草などというものは望むべくもないので、
比較的濡れの少ない枝や葉を手早く集めて強引に魔法で燃えにくい物にも火力で火をつけて、
一旦の暖を取れる状態を作り上げた。月明かりしか他に光源のない状態だけに無闇矢鱈に目立つが致し方ない。
「ふぅ、生き返る…。少し身体温めたいが」
さて、と小さく漏らしながら濡れた外套を脱いで火に翳す。
熱をはらんだ風に外套がたなびくのを眺めて肩を揺らし。
「そう言えばこんな野営する機会も大分減ったなあ。今度温泉の源泉でも探しに行って見るか」
最近野営するのは基本的に止むに止まれぬ事情あってのことが大半である。
無論そのための用意は常にしているものの、すっかり遠出することが無くなっていた。