2019/01/09 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にカインさんが現れました。
カイン > 「……ふぅ。やっと止んだか」

街道にポツンと佇む大きな岩陰から文句を言いながらも姿を現す男。
自分の身に纏う外套が湿り気を帯びているのを横目に、
げんなりした表情で街道を見渡せば生い茂る草木から水滴が滴っているのが遠目にもわかる。
数刻降り続いた雨がようやく止んだ直後の光景だ。
空を見上げると、先ほどの曇天が嘘のようにな蒼い晴れ間が覗き。

「これだから雨は嫌いだ、っと」

外套を取り外して絞るとボタボタ音を立てて水が落ちる様が見えて肩が揺れる。

「こりゃ落ち着けるところに行ったらほしたほうが良いな…。冷えるのが問題だ」

カイン > 「…のんびり一休みって訳にもいかんな」

空を見上げて遠くに大きな雲が現れたのを見て、
渋い顔になりながら外套を掴んでその場を後にしていく。
次の雨が来る前にと足早に家路を急ぐのだった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からカインさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にアンジェラさんが現れました。
アンジェラ > 神聖都市ヤルダバオートから王都へ向かう街道を進んでいく馬車。
時刻は1日の中でも暖かい昼間であったが、日に日に寒くなっていく気候は容赦なく、窓を開けると痺れる様な寒風が入ってくる。

――――修道院を出発してから数時間走っていた。
魔導機械でも魔法でもなく、馬の脚力だけで進む馬車は当然疲れを溜める。
馬の呼吸や足取りを見て、御者が休憩を申し出るとアンジェラは頷いた。

休息所で停まった馬車からスカートの裾を気にしつつ降り、外の空気を吸う。
舗装された街道だが、まだ馬車の揺れが躰に残っている様に感じた。
事実、共に行動している修道女2人のうち1人は、揺れに酔ってしまった。

「少し歩いてきます」

『お気を付けて』

介抱している修道女に告げ、アンジェラは街道の脇に咲いている野花に近付き、屈んだ。
冬でも咲くとは力強い花だ。特殊な花なのかもしれない。
こうした出逢いも都市部では経験しにくい。

アンジェラ > そろそろ出発しようとの声に立ち上がり、振り返る。
まだ修道女の1人は具合が悪そうだったが、時間は有限だし、早く到着して休んだ方が回復は早いはずだ。

「遠慮せず、休みたい時は言って下さい」

そう言葉をかけ、聖職者3人は再び馬車に乗る。
幸いにも天気は良く、外を見ていればあまり退屈もしない道中だったという。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からアンジェラさんが去りました。