2018/10/25 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にカインさんが現れました。
カイン > 「…全く、ザコ相手に不覚を取るとは俺も大概なまったかな。とはいえやっと人心地付ける、なっと」

普段からあまり往来が多いとは言えない街道の一角。
椅子にするのには丁度いい大きさの岩に腰かけながら、
全身にできた細かな傷の治療を行う男の姿があった。
どうやら、近場で一戦交えてきた後らしい。

「一匹一匹は雑魚の魔獣といっても、20も集まると流石に面倒だな。
 なるほど、危険度が高めに設定されてるわけだ。」

道から外れた荒れ放題の場所。今は暗さで見えないが、乱雑に躯の散らかっているはずの場所を眺めながら、
やり辛そうにはしながらも小器用に右手で左手に包帯を巻き付け、
げんなりとした表情で声を漏らす。

カイン > 「ま、生傷絶えないのはこの家業やってる以上はどうしようもないがな。
 …自分に回復をかけづらいのはどうしたもんか」

どうにも苦手な事をぼやきながら、肩をすくめて包帯を巻き終わって軽く傷口を叩く。
とりあえず大丈夫らしいことを確かめるように緩やかに腕を回して反応が悪くないのを見て取れば、満足げに頷き。

「生半可な怪我は簡単に治る程度のタフさはあるつもりだが、
 病気と化膿ばかりはどうにもならんしなあ。クスリはケチるんじゃなかったな」

それがあれば大分違っただろうと漏らして一瞥するのは自分の荷物袋。
ろくな用意をしてこなかったのが今回ばかりは完全に裏目に出ていた。
冷たい風から逃れるように上着を羽織り、魔力をねって掌から放り出せば、
周辺を明るく照らす明かりが出来上がる。もっとも、
まるで鬼火のようなその姿は遠目に見れば怪しげにしか見えないものだろうが。

カイン > 「さあて、そろそろ帰るとするか。
 いい加減でないと朝に帰り着くハメになる」

それは色々な意味で困るのだと言いながら、
肩をもみながら立ち上がってその場を後にしていくのだった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からカインさんが去りました。