2018/10/24 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエルツさんが現れました。
■エルツ > 時刻は夜…ではなく、昼を少し過ぎた時間帯。整備された街道を歩くのは、皮鎧に盾とロングソードで武装した少女。
いくら整備されているとはいえ、深夜に街の外を歩くほど無謀ではないし、最近色々と噂になっている『遺跡』に向かうような蛮勇さも持ち合わせてはいない。少女は冒険者としてはまだ駆け出しであり、己の弱さを知るからこそ分を弁える事を知っていた
「で、結果こういう仕事になる…と」
少女の背負う背嚢には、世話になっている店が仕入れる乾物や香辛料の類が詰まっている。今は遺跡に冒険者が多く行くせいか、荷運びや商人の護衛、雑魚モンスターの掃討などと言ういわゆる『地味な仕事』を熟す人間が不足していた。お陰で、苦も無く仕事にありつけるのだけれど
■エルツ > 「秋は収穫時期だから、ホントならこういう仕事の最繁期なんだけどねー」
街から街へと荷を運ぶ。それを狙うのは魔物だけではなく人間の盗賊などもそうだ。荷が重くなればそれだけ足も遅くなるし動きも鈍くなる。獲物としては恰好の相手だろう。
とはいえ、商人とてバカではない。対策にと商隊を組んで移動したり、冒険者や傭兵を多く雇うこともする。中には、盗賊に金を積んで見逃してもらうなんてやり方もあるらしい…伝え聞いた話だけれど。
ともあれ、今現在の街道は秋らしく良く晴れた空に、遠くトンビが鳴く声が聞こえたりして。とても長閑なものだ。周囲への警戒は怠らないけれど、思わず欠伸くらい出そうなほどで
「ぁふ……」
■エルツ > 「ペースあげよっと…このままなら、夕方までに王都につけるけど、日が落ちるのも早いしねー」
暗くなればその分危険度は増す。一応斥候の仕事が出来る程度には、耳も鼻もいいのだけど好んで自分を危険に晒す気はないのだ。冒険者だけど安全マージンはしっかり取る少女は、眠気覚ましも兼ねて歩くペースを速めた。
結果、日暮れ前には王都の門を潜る事になり――――
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からエルツさんが去りました。