2018/09/14 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にアイディールさんが現れました。
アイディール > 街道を柔らかく照らす月明かりが雨雲に隠れて数刻。
雨が降っていた。大粒の水滴が地面を濡らし、激しい音を奏でる。
そんな街道沿いの樹木を利用して作られた小さな休憩所。
屋根と、ささやかな椅子だけが設けられた簡素な其処。
その木製の椅子の上に、その石は置かれていた。

――透明で小さな石の中に、まるで燃えているような光が存在する。
薄っすらと、時間に応じて色を変えていく。青、赤、黄、緑、紫――。
きらきらと煌めく色の中に、時折黒く闇のような色合いが走る。

それはそんな石だった。
ただ、静かに静かにそこに存在し、いつか消えてしまうだろう。
そこに存在するのが極自然で――けれど、決定的にどこか不自然な光。
そんな風に、今宵それはそこで何かを待っていた。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にレフェーリアさんが現れました。
レフェーリア > 雨が降り注ぐ真夜中、ぱしゃぱしゃと音を立てて一人の影が歩く。
走れる程にぬかるんだ地面は動きを阻害し、せめてもの抵抗としての早歩き。
街道に備わっている休憩所は屋根のみという簡素な物だったが、今のような状況にはありがたい。

「……はぁ、っ…んん」

髪に手櫛を通してみれば無数の水滴を払う事が出来る。
身に纏っていたローブの中身までびしょぬれになっているのだと濡れた手でも確認しながら、
びくり、とその下腹部に刻み付けられた花を模した淫紋が淡く輝き、
身体がほんの僅かずつ疼き興奮を始めているのを、彼女は感じ取る。
視線を向けた先にあるのは、椅子、そして椅子の上にぽつんと置かれた石――

「……ああ」

美しい程に怪しく煌めいている輝きの奥底に、何が待ち構えているのかを知る、捉えられる。
ずぶ濡れのローブは身体を冷やし、ごく自然な流れのままに彼女はほぼ全裸となる。
水気を払ったローブを背凭れに立てかけ、淫紋が怪しく輝きを増すのを見ながら、
彼女は石へと、手を伸ばした。

アイディール > 濡れた指先が魔石に触れようと伸びる。
赤く濡れたような光を帯び始めるその石。
それに合わせて、彼女の淫らな紋様に色が点るだろう。
じわり、じわりと輝きを増していく魔石と紋様。
共鳴するようなその輝きに手を伸ばして触れれば――刹那

――ぽっかりと開く孔。

魔石を中心に奥の見えない大きな大きな虚が開いた。
ちょうど、女を飲み込んで余りある程度の大きさ。
まるで触れてみろというようにその中心で赤い光を浮かべる石。
そのまま踏み込めば――何が待っているかは、きっと彼女ならばわかってしまうだろうけれども。