2018/08/31 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にオーディスさんが現れました。
■オーディス > うーん、なーんかキナ臭いけど何かあったのかな?
(遺跡に篭って獲物を待ち構えては狩るのも良いが、人里に出向いて獲物の品定めをするのも悪くは無い。人と似通った姿を基本としている以上、角や尻尾を隠せばそれなりに騙し易い外見をしているのだから使わない手はないのだ。急に篭ったかと思えばふらりと出ていく気ままさは生来だが、きっかけはあった。己が八つ当たりで凌辱していた時か、はたまた雌以外全く興味を示さなかったからなのかいつの間にか遺跡から何か大掛かりな発掘の痕跡があったのだ。前から発掘、宝探しに訪れる者は多かったが今回のは単独でのものでなくもっと大人数での作業であったと見受けられ、何か面白そうな匂いがしたから気に入って暫く留まっていた狩場の一つを離れてみることにしたのだ。とはいえ、発掘が何を意味するかは知らない。何処へ運ばれたのかも分からない。何処へ向かうか、何処に上質な雌がいるかと考えはした。大体人が多い所に行けば間違いないと取りあえず街道に出ては旅人達や行商人、荷馬車が行き交う舗装された道を素性を隠し彼らに溶け込み、久々の日光の下上機嫌に一切意味なく無駄に愛想を振りまき人々へ挨拶を交わし。気前の良さそうな冒険者達からそれとなく最近の情勢などを聴きながら、最近は王国がにわかに殺気立ち検問が厳しくなっているだの何人か他国の生まれが連れて行かれただのと物騒な話を聞けばふむと微かに眉を寄せ。国同士の諍いではあるが、領土にいる以上全く巻き込まれない保証はない。今は王国は避けるべきかとも思うが、興味がそそられるのも事実。ついでに言えば、騒動のどさくさに紛れてそうそうお目にかかれぬ上質な雌を襲ったり攫えるかもしれない。危険を承知で向かうか、無難に他の街や国に出向くか。もっと情報を知りたいところだ。気前の良い冒険者が女性なら教えてくれたお礼にと茂みに連れ込むところであったが残念ながら屈強な中年男性であり、遺跡から持ってきた価値の有無も判別つかぬ光り輝く石を情報料にと手渡せば街道を再び緑萌ゆる草を靡かせる風に紫銀の髪を揺らして歩みだし。)
■オーディス > (一先ずは件の噂となっている王都へと足を運んでみる事にしよう。どうも次々話を聞くにつれ、冒険者が戦力に駆り出されているだの最近は小競り合いが多かった主戦場では久々に大規模な衝突の兆候があるのだと聞けば聞くほど物騒な気配しかしてこないのだが、混乱と混迷は程よい刺激となるかもしれないと能天気に考えることに。どうも奴隷商らしい薄汚い小男は世間知らずな子供を奴隷に捕える為に甘く接してくれているようだが、なんとも都合が良い。売り飛ばす為に荷車へ案内されては自分から外から見られぬよう布で隠された荷台へと乗り込み、他の売られるらしい怯えと恐怖の色で彩られた見目の愛らしい幼さ残る子供達へ正反対に明るい笑顔で接し旅の同行ついでに世間話を。到着したならば小男は無駄に邪魔をするなら縊り殺すとして、子供達は散策の邪魔になるから助けてやる義理は無いが後は誰かに捕まるなり逃げるなり自由にしろと解放してあげることにして。)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からオーディスさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にガラッゾさんが現れました。
■ガラッゾ > ――…とある場所から王都へ向う街道
今宵は月が陰り、星々までも薄雲に飲み込まれ、王都に向う街道は深い闇に包まれている。
そこにポワッと一つだけウィルオウィスプが如く青白い光が浮び上がり、温かみのない冷たい輝きで深い闇を照らし引き裂いている。
輝きの主は王都に向う顔の半分ほどを着込んでいるローブのフードで隠した旅人、などではなく正体をなるべく隠そうとしているモンスターと判別されてもおかしくない亜人が一人。
背中に獣皮をなめして縫上げた背負い鞄を身につけ、其処かから中身が幾つか飛び出しているのも気にしない様子で、両手でその背負い鞄の重量を支える肩紐の丁度自分の胸元辺りの部分を握り締めながら歩いていた。
そして光源は……と言えば背負い鞄の脇に結んであるカンテラからの輝きで、真鍮に似た色合いの特殊な金属のカンテラの中に興奮すると発光する粘液生命体と魔力をおびる事で羽を輝かせる妖精を閉じ込めて、半永久的に使用できる特殊な構造になっている代物だが、まあ、それは今は動でもいいか。
「何ダ、今日ハ妙に暗イな……道ヲ間違えタカ?」
何時もであればもう少し夜空の月も元気であるし、星もまけず瞬くし、それより夜行性の生物の鳴声タ吐息を感じれるのだが、今宵は何故かそれを感じない。
濁った眼で右に左にと視線を向けるが、虫の子一匹すら見当たらない、かと言って恐ろしい気配も感じれないし、遠くで山賊等が仕事をしている音もなし……夜目も効くし嗅覚や聴覚に自信があるので、其処まで恐ろしい一夜にはならぬと思うが、何とも奇妙な夜で……思わず!と言う事ではないが、背負い鞄の肩紐に結んである特注のナイフがちゃんとあるかの確認くらいはしてしまう。
即死の毒は用意できなかったが麻痺効果の血液毒、是も魔物の体の一部、まあ毒液を用いたナイフであって、効果の程は抜群だし長持ちだし、お勧めの一振りで今ならお安くするくらいの出来である、まあ是も今は関係ないか……。