2018/08/10 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にカインさんが現れました。
カイン > 「……ふぅ。やっと止んだか」

街道にポツンと佇む大きな岩陰から文句を言いながらも姿を現す男。
自分の身に纏う外套が湿り気を帯びているのを横目に、
げんなりした表情で街道を見渡せば生い茂る草木から水滴が滴っているのが遠目にもわかる。
数刻降り続いた雨がようやく止んだ直後の光景だ。
空を見上げると、先ほどの曇天が嘘のようにな蒼い晴れ間が覗き。

「これだから夏は嫌いだ、っと」

外套を取り外して絞るとボタボタ音を立てて水が落ちる様が見えて肩が揺れる。
雨上がりだからこそか、雨が止むなり一次的にとはいえ下がっていた気温が、
草木の呼吸に合わせるように一気に熱気を帯びる。

カイン > 「全く、気候が良いのも考え物だな。雨が降ること自体は良い事なんだろうが」

困ったもんだと漏らしながら外套をバッサバッサと音を立てて振るい、
それを岩の上に剣を置いて引っ掻けることで固定してから軽く広げて干してみれば、
文字通りの熱気のせいであっという間に色の変わっていく外套にげんなりした表情が浮かぶ。
日の傾いてきた頃合いだというのに未だ陰らぬ暑さを叩きつけてくる太陽恨めし気に一瞥して肩を鳴らし。

「もうちょい休憩、だな。この暑さの中歩く気にはならん」

そのまま視線を道の左右にやってみるが全く物のない平原である。
人影はおろか動物の影すら見つからず苦い笑みが浮かぶ。
岩陰だからこそひんやりとした空気を享受できているが、一歩でも出ればさぞ暑かろう。

カイン > 「…雲が出てきたか。これなら少しはましになりそうだな」

空を見上げて遠くに大きな雲が現れたのを見て、
渋い顔になりながら外套を掴んでその場を後にしていく。
次の雨が来る前にと足早に家路を急ぐのだった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からカインさんが去りました。