2018/04/08 のログ
ルルーエン > すっかり人が少なくなった街道を道なりの高い場所から静かに眺めている男がいる。
比較的空は晴れている日で、月が出ている。男は高い場所から腰かけた岩の上で
いつも通り静かに煙草を吸っていた。

人がいなくなり、最後の奴隷を運ぶ一団が本当に遠く、芥子の粒のように小さくなっているのを
頃合いだろうと男の陰から現れたヒドラが滑るように伸び、その姿を現していた

「…国からも便りが無かったし、一日こうしていましたな…」

今、春先の冷たい風だけが吹き、草木が互いの葉が当たり、こすれる音だけが
風と共に響き渡っていた。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にハーティリアさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からハーティリアさんが去りました。
ルルーエン > ヒドラはゆっくりと立ち上がり、軽く地面を叩く。少し興奮しているようだった
月光の光がぬめるヒドラの表面を反射させる。
「そうですなぁ…其れらもしばらく預けていましたからな」

興奮しているヒドラは赤く光る血管に食い込むように肉は膨れて
しなやかに堅くなっている。

ルルーエン > 「……まぁ豊満な…良い身体の女性とか、そろそろというのは…まぁ分かりますなぁ」
ヒドラは声を発している訳ではない。しかし手に取るようにその意思が男には理解できる。

ココにうねっているヒドラと自分は差して変わらない。元々はこれらと同じ不定形の生物だった。
目の前にいる物とは過ごした時間は桁違いだが

興奮するヒドラを見ていると、それに呼応するように白い手の甲はヒドラと同じ
質感でごぽっと動いた

ルルーエン > 煙草をいくらか吸うと、そのまま男はその街道を後にしていった
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からルルーエンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にミゲルさんが現れました。
ミゲル > 人気の少ない街道を灯りを片手に歩く人影が一つ。
灯りを持たない手にはボロボロな袋を持ち中からは石がぶつかり合う音が静かな夜闇の中に足音に混ざるように鳴る。

「今日中に戻れそうにないか」

急ぎの仕事ではないができれば日をまたぐ前に王都に戻りたいと考えていた。
しかし今のペースではたどり着く頃には深夜を回り下手をすれば中に入れないかもしれない。
入ることが出来ても面倒な検査でもあればミレー族とバレ荷物も奪われるかもしれない。
その面倒さを考えるとどこかで野営をするべきかと…足を止めて街道の周辺で夜を明かせそうな場所を探す。

ミゲル > 「ちょうどいいのがあったな」

少しの間見ていれば街道からは見えないくぼみを見つける。
あそこなら気を付ければ一夜程度なら空かせるだろうと考えて歩み寄り……。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からミゲルさんが去りました。