2018/02/04 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にカインさんが現れました。
カイン > 夕刻の街道。冷たさこそあるものの穏やかな風が吹き抜けるどこまでも続いていそうな一本道のただ中、
大きく3mほども上に張り出した岩の麓に座り込んで、一休みする旅人の姿があった。
今日は何かあったのかそれとも単にそういうめぐり合わせなのか、
他に人影も見当たらぬ街道を眺めながら水筒の中から水を飲み。

「ふぅ…馬か馬車でも用意しておくべきだったな。
 全く、馬鹿に広い街道だ」

少しだけ呆れのような声音の混ざった呟きと共に霞んで見える王都の方を見やり。

カイン > 「姿は見えども近づいてる気がしないというのも難儀なもんだ。
 遠近感というんだったか?そういうのが見えたとおりだったら実に楽なのに」

そういう訳にもいかないらしいと困った様子でぼやきながら立ち上がり、
仕方が無いとちらりとため息交じりにその場を後にしていくのだった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からカインさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にサナさんが現れました。
サナ > 雪解け水も深夜になれば薄氷へと変わり、パリパリと罅入る其れを踏みながら歩く
同じ方向へ向かう人影も疎らになる頃、ぽつりと灯りをともす処が目に入る。

組み立て式の柱と天井がわりの布を掛けただけの、露店で。
温かな湯気と良い匂いが流れてくる。

引き寄せられるように近づいて行き、店主と一つ二つ言葉を交わす。
生姜入りの紅茶にも惹かれたけれど、温めた果実酒があると聞いて興味は其方に。

一つ注文して、礼を告げて別れる。

紙製のコップに入った果実酒で両手の暖を取りながら道を逸れて細道へ。
幾らか進むと、椅子のように丸く研磨された岩がひとつふたつ並ぶ大樹の下。
密やかな休憩所として使われていそうな岩に腰を下ろす。

朱い色味の酒で喉を潤す。
果物の輪切りが唇に触れて、舌先で押し返す。食べるのはもう少し後と。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からサナさんが去りました。