2017/04/06 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「────んが……」

夕暮れ時。
王都から程近い、街道脇の草原。
夕日に染まる草に埋もれるようにして寝転び眠りこけていた金髪の男は、妙な声を漏らしながらふと目を覚ました。
のそりとおもむろに上肢を起こすと、寝ぼけ眼のままキョロキョロと周囲を見渡し。
それからくあぁ……と大口開けて欠伸を漏らし。

「……ンン……たしか俺は……昼飯の後いい天気だったのでゴロゴロしてて……どうやらそのまま寝てしまっていたようだったな」

眠た目を擦りつつ、ブツブツと状況確認。
枕代わりにしていたバッグや両手剣も特に荒らされたり持ち去られたりなどしていないのを確認すれば、フンスと鼻を鳴らした。

エレイ > そして頭をカシカシと掻きながら、王都の方に視線を向けて。

「……今回は3ヶ月ぶりぐらいかな? 大した期間ではないが……こうして一度離れてから戻ってきてみると、なんちゅうか『帰ってきた』って感じがしますなぁ。……毎回言ってる気がするけど」

頬杖突いて、フッと笑みを浮かべながらそんな事を呟く。

言葉通り、男は3ヶ月ばかりの間、王都に戻っていなかった。
理由は色々あるといえばあるが──結局のところ、国内、あるいは隣国を気ままにあちこちフラフラと放浪していただけのことである。
で、今日になってようやく戻ってきた次第であった。

また『今回』などと言っているとおり、男がこうしてそれなりの期間を放浪するのは別に今に始まったことではない。
ただまぁ、今回の三ヶ月というのはマグメールに来てからは暫定の最長記録になるらしいのだが。

「──まああそれはともかく。王都に戻ったらまず何すっかなあ……やはりメシか? それとも先に旅籠で風呂でも入ってさっぱりするか……」

草むらで胡座をかいたまま、顎に手を当て今後の予定について悩みだす。
そんな男にのそのそと歩み寄ってくる影は──旅のお供の馬だった。
そのへんで草を食んでいたが、男が目を覚ましているのに気づいて戻ってきたらしい。
男はそれを笑って迎え、近寄せられた鼻先を軽く撫でてやった。

エレイ > 「すぁーて……じゃあそろそろ行くとするかッ」

やがて立ち上がり、荷物を身につけるとひょいっと馬に乗って、王都へとのんびり向かっていった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からエレイさんが去りました。