2017/03/29 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にオブシディアンさんが現れました。
■オブシディアン > 結果から言えば邪竜はすっかりと迷子になっていた。
メグメール街道、真っ直ぐ道なりに進めば誰かしら住んでいる形跡のある場所に着く筈であったし、そうでなくても屋根のある場所に着くと思っていたが、結果としてニンゲンのいる場所にはたどり着く事はできなかった。
矢張り昼は日差しが強いので寝て、夜行動する。
気になった場所へは必ず覗きにいく、と言う行動が問題だったのだろう。
そうは言っても遺跡と違い、自然が存在し正常な動物が存在し食べる事が出来る木の実や果実があればそりゃ余所見もしたくなるし、物理的な意味合いで道草も食べたくなる。
――今も昼間見つけたリンゴの木からもぎとった真っ赤なリンゴを齧りながら歩いていた。
今度は街道に残る轍を目印に歩いているから間違いない筈……である。
「遺跡じゃこんナノなかったナぁ……。」
ガブっと赤いリンゴと言う果実に齧りつくと、口の中に鼻腔に甘酸っぱい香りがふわっと広がり、かび臭い香りとは真逆の心地良い香りに思わず地団駄を踏んで、言葉に表わせない歓喜を大地に刻み込む。
なので続いてもう一口、今度はシャリと心地良い噛み心地と酸味、獣を齧るときと違う何とも言えぬ心地良さ、これは癖になる……。
■オブシディアン > リンゴは残り3個。
赤い果実を齧り、芯以外の果肉を綺麗に削り齧りとってから、最後に芯を口に放り込んでそれもバリバリと齧り飲み込む。
皮だろうが、果肉だろうが、芯だろうが、邪竜にとっては関係なく、美味しいものは残さず食べる性質である。
「……他のも食べてみよ………。」
果実は全てが食に適しているわけではない、何となし理解しても構わず喰らうつもりである。
街道を歩く、新たな楽しみを覚えながらのんびりと……。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からオブシディアンさんが去りました。