2016/11/23 のログ
獣魔 > 言葉を理解しても話せない若い獣魔の雄は女が問いかける言葉の意味を理解しかねている。欲しい、と言う意味が今ひとつ雌に交尾を求める言葉には結びつかず、でも、雌が行う仕草は大層気に入り、鼻腔をフカフカと何度も広げては狭めと鼻息を荒くした。

――交尾への好奇心と催淫の魔術が織り成す甘美なる狂気。
身体を支配する今まで感じえた事の無い衝動が有無を言わさず爆ぜる。

ごびゅっ……ごびゅびゅぐっ………と吐精にして濁り鈍く重たい音と共に触れられる前に軽く果ててしまう。
その人に酷似した生殖器の亀頭からは子種ではなく、先走りが溢れんばかりに飛び散って、亀頭から竿がその律動に脈打つたびに匂いと薄汚れた先走り雌の方に持ち上げて見せ付けられている乳房の肉に解き放ってしまう。

無論、それだけで破片でも情欲が昇華する筈も無く、先走りをぶちまけながら、口元からはだらしなく唾液を滴らせ、翡翠色の眼は女の顔をその雌の身体を食い入るように見つめて凝視し、生殖器は初めて緩やかに硬さ増す為の勃起を生々しく見せ付ける感じで始めだす。

イルミ > 「あっ……ぁ、んっ……」

胸にかかる液体の熱は、サキュバスの感覚にはまるで焼けるようで、しかしそれを嫌ったり避けたりするようなことは有り得ない。むしろ、その芳醇な香りをもっと楽しみたいと興奮は更に高まり、

「はぁ、はぁっ……失礼、しますね……」

その先走りを迸らせた先端に、僅かな躊躇の後で舌を這わせた。人間のそれに似た、しかし遥かに濃くて、直接脳に響くような臭いと味、
それを味わうだけでなく、相手に快感を与える愛撫としても成立するその動きは、半ば本能によるものだった。

獣魔 > 初めて生殖器に味わう他者の舌肉の動く感触。
舐められる事に快楽を覚えるのは当たり前で、より貪りたくなるのは明確で、手持ち無沙汰の両手は女の頭部を包むほどに大きく、その両手を確りと女の頭部へと被せて乗せれば紫色の長い髪をくしゃを指先で掴んで、少しでも女を支配していると言う誇示をしようとする。

「クアッ!クワックワッ!!」
何度目か今宵何度になるか判らぬ短い鳴き声を喉を震わせ放つと、もっとそれをくれと言わんばかりに先走りの潮を吹いた生殖器の亀頭を竿を戦慄かせ脈打たせて快楽を受け入れながら、臀部より伸びる尻尾を振り上げ、膝立ちの女の尻肉に向けて振り下ろす。

幸か不幸か、女が舌を這わせてくる心地良さに力が抜け、普段であれば樹木もへし折る尾の一撃も何処か緩く、鞭よりも緩い勢いでしか振るう事は出来なくて。

イルミ > 「んっ……!んっ、ちゅ……っ、ふ……」

頭を掴まれると上目遣いに彼の顔を確かめようとするが、そこから表情を読み取ることはできず、気を取り直して愛撫と味見を続ける。それはなるべくゆっくり、じっくりと味わうようなものだったのだが、

「っひゃうっ!ぁ、う……ご、ごめんなさっ……」

尻に鞭で叩かれたような痛みが走り、思わず口が離れる。何か粗相をしたのかと思い、咄嗟に乳房で目の前のペニスを挟み込む。口がダメなら、こっちはどうだろう、と。

獣魔 > コチラの様子を伺うような上目使いの眼差しに返す若い雄の眼は爬虫類種の縦長い瞳孔を持つ無機質な色の眼に興奮に血走った不可思議なモノを返すだけ。
ただ、女の舌肉は動くたびに僅かに眼は細まり、嬉しそうな表情くらいはしてみせてしまう。

だからもっと舐めろと言う催促の尻尾をしならせて放つ一撃だったが、それで女の唇が舌が離れれば、それ不服な事もはなく、たわわに実った乳房の肉で挟みこまれても、嬉しそうに眼を歪める事無く、再び女の尻肉を尻尾を鞭のようにふるって叩き、違うのだと訴える。

――そしてこうするんだと言わんばかりに、生殖器のペニスのエラ張る亀頭をを女の謝罪の言葉らしき音色を紡ぎだした唇に押し付けて、腰を前に突き出す事で強引にペニスを咥え込ませようとする。

「グロロロロ…………。」
不満と愉悦と何とも言えぬ混じった唸りを喉を震わせて奏でる若い獣魔。
その女との交尾の前座を羨ましそうに森の木々の隙間から見つめる複数の輝き。

イルミ > 「あっ、いたいっ痛い……っ!んっ、んんっ……」

恐怖と言うよりもほとんど痛みから逃れるために、谷間から突き出たペニスの先端を頬張る。自分の乳房に顔を埋めようとするような姿勢はサキュバスとしてもかなり大きな胸を持った自分ならではのもので、顔を伏せるような仕草も合わせて『服従』の意思を示すつもりもあった。

「ちゅっ、じゅる……っ、う、ふうっ……」

ジンジンと痛む尻の感触に涙をこぼしそうになりながら、乳房はペニスの熱を受け止めるように圧迫し、唇と舌は愛しそうに先端への愛撫を続ける。
彼の喉を鳴らす音が何を意味しているのかもわからない自分には、ただ必死に、献身的に、彼に尽くすしかない。ただ、その過程で自分は性の臭いと味に酔うことが出来るだけだ。

獣魔 > 言葉よりも動作の方が若い獣魔の雄には理解できた。
頭部を顔を伏せるような仕草は獣魔にも十分服従の意思が見て取れて、それは間違いなく若い雄の愉悦の一因となった。
魅力的な肢体を持つ雌を独り占めし、服従させる悦び、今までに感じた事の無い快楽を至福がありとあらゆる体験が雄をより嗜虐的な性質へを傾けさせていく。
たっぷりとした質量の乳房に挟みこまれ圧を受ければ、それだけペニスは雄々しく弾んで見せ、見る見る間にその狭間で反り返り、人と比較にならぬ熱をその亀頭に竿に宿し、孕ませたいと訴える。

「……グル……クワッ!」
喉を不機嫌にならした後、一度短く鳴いて見せる若い獣魔の雄。
不機嫌と指示と両面を備えた声で嘶くと共に女の紫色の長い髪を握り締め、その呻きと悲鳴に満ちた表情を見せろとグィっと紫色のその髪を掴み上げようと力を込めた。
――そして三度目の尻肉対してのしなる尾での一撃。

唸りは不満、鳴き声は指示、しなる尾は行動の促し、その3つを器用に使い分けながら、己のペニスに刺激を愛撫を施している女をより望む姿に運ぼうとする。

イルミ > 「んん、んっ……んむ……」

顔を伏せて愛撫をする間、仕置きとしての尻尾の一撃は来なかった。ペニスがより固く膨らんで見せたこともあって、彼は胸よりも口での奉仕が好きなのかもしれないと思った時、

「ああッ!や、やめてっ……やめてくださいっ……う、う……っ」

髪の毛を上へ引っ張られて、思わず動きを止める。三たび振るわれた鞭のような打撃も合わせて、立ち上がれと言う意図の乱暴な表れと解釈して、慌てて立ち上がる。上へ向かってつるりと滑る感触をペニスに残した乳房は、その勢いもあってぷるんと上下に弾んで見せる。

獣魔 > 若い欲望は思い通りにいかない女の行動に苛立ちと覚えるが、それがまた興奮に結びつき、その身に受けた催淫の魔術による性欲の増大していく。
叶わない事が余計に疼きを呼び、更なる嗜虐性を若い獣魔の身体に満たし続けた。

柔らかな乳房の肉圧と舌先の蠢き、十分過ぎるほどに甘く満たされたペニスは既に己の腹部に触れる程に反り返り、女の乳房がふるんと弾んだ刺激にまるで胸元を押し返すくらいの逞しさで弾んで見せる。

完全に情欲に溺れギラギラとねっとりと粘り気ある輝きに支配された翡翠色の瞳。
強引に立ち上がらせる結果となりはするが、その眼差しで女の相貌を食い入るように眺め、行き成りガパっと口を開き、上顎と下顎に並ぶ鋭い牙を見せつけ、その奥より長く太い舌を伸ばして、ねちゃと重たい水音と共に女の唇よせ舐めようとしながら、同時に長く美しい女の紫色の髪をパっと離した。

イルミ > しばらくはこちらの顔をじっと見つめてくる彼の翠の目。それが何を考えているのか、果たして本当にこちらを見ているのかさえ定かではないけれど、サキュバスの本能はそこに宿る獣じみた……あるいは、獣そのものたる欲望を汲み取っていて

「んっ…………」

彼の恐ろしげな顎が開いても、それが噛みつくつもりは無いのだろうと察する。伸びてくる舌に対して自分からもおそるおそる舌を伸ばしてみたのは、これが彼らの種族の愛情表現か何かなのかもしれないと思ったからだった。
髪の毛を掴んでいた手が離されると、安堵の吐息が鼻から零れる。

獣魔 > 己の舌で唾液を擦り付けることで匂いを与え、舌と舌が触れ交われば唾液を伝わせ、匂いを押し付ける。
安堵に吐き出した女の吐息が鼻腔を擽りこそばゆかったが

――匂いは覚えた。

「クワッ!!クワクワッ!!クワッ!!」
唐突に若い雄は自ら舌を引っ込めて、女の味を反芻するが如くモゴモゴと口を動かし、それが数秒程続くと、鼻先で再び女の相貌の香りをスンスンと嗅いで匂いを覚えると、周囲に翡翠色の眼差しを向けて左右に揺らし、仲間の瞳の輝きを見つけると、自ら外した手甲を広いもせず、急に駆け出していく。

一見してみればただ女に遊び飽きたように思える行動。
だが獣魔から見れば匂いを与え覚えた事で「記憶」したのだ。

唐突に女の肌を貪り、唐突に消える若い獣魔。
その欲望の残滓と手甲だけが存在していた名残として街道に転がって……。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」から獣魔さんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からイルミさんが去りました。