2015/11/30 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエデルガルトさんが現れました。
■エデルガルト > 冬になり、随分と日は短くなったとはいえ、日中、日の当たるところにいれば、暖かさを感じることもできる。そんな陽気の中、遠くまで続く街道の分岐点にある岩の上に、足首まである貫頭衣を着た女は座っていた。
行き交う旅人達は、女の漂わせる甘い薫りに引き寄せられるように歩みを緩め、中にはそのまま足を止めてしまう者もいるようだ。
惚けたような表情を浮かべる彼らをみるでもなく、蔦のような髪を持ち、髪中に花を咲かせた女は、楚々とした外見に似合わぬ無造作な所作で、ん、っくぅ…っと大きく伸びをして脚を組み替えた。
貫頭衣の下から覗く脚はすらりと白い素足。その色に誘われたように、足を止めた旅人が数人、ふらり、と女に向かって歩き出して…。
■エデルガルト > 「あふ…いーい天気…、でも、つまらない」
足下に集う旅人に、自身に生った実をちぎって放ってやれば、それを奪い合うようにして食べ始める。その様子をつまらなそうにながめながら、脚をぱたぱたとぶらつかせれば、その動きで甘い薫りがまたふわりと広がり、群がる旅人はついにはその場にねころがるものまで出始めて。
「面白そうなもの…人、こないかな」
形の良い唇に触れて、期待するように、その指を咥える。ちぅ、と音立ててその指を吸いながら、徐々に増えていく犠牲者の様子を、つまらなそうに眺めていた。
■エデルガルト > やがて、すやすやと、やすらかな寝息が聞こえてくる頃には、周囲の旅人は、呆けた様子でごろごろと転がるのみ。
その中央で岩の上、無邪気な様子で無防備に、女はまどろみをつづけていて…。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からエデルガルトさんが去りました。