2015/10/21 のログ
ホムラ > ホムラは名乗られた覚えなどない筈だが、見た目と貴族であるという言葉から人間だと思い込んでいる。
魔族が潜んでいる可能性を聞いた事もあったが、貴族に居るとは思っていないということ。何より、あの場で自らを救う理由など魔族であったなら考えもしないだろうと思ったから。
もっともそれが偏見であることなどホムラ自身が知る由もないのだが。

人並み外れた身体能力、それ故に圧倒される。
だが、此方がただ愚鈍なだけの大剣使いとして見られているのなら。
――その隙は確実に存在していた。

「……今のを避けられるか。」

(うわぁ本格的になんて出鱈目な運動神経……。)

ミレー族である己にこれを言わせるのだから、もう誇ってもいいんじゃないかとさえ、内心で思っていた。
放った蹴りは僅かに掠ったようだが、直撃ではない。
代わりに突き立てられた鉈に蹴りが命中し、鈍い金属音と共にその鉈を弾き飛ばす事になるだろう。無論、足甲に守られた肉体にダメージなど無く、黒鋼で作られた足甲はその程度では破損したりもしない。

どこへ逃れたのかと視線を送ると、やや離れた場所に片足で立つ少女の姿が見える。さすがに鎧を身に着けていない分、掠っただけでも多少のダメージにはなった様子。
声を聞けば深く呼吸を零し、大剣の柄を握りしめて立ち上がる。そのまま勢いよく地面から引き抜き、

「何分一人で行動するが多いものでね。大剣だけでは限界があるのさ。」

故に武器は大剣と、己の肉体と言った。――とはいえその隙を生み出す一撃さえ避けられてしまったとなってはなかなかどうしたものかと頭を悩ませるのだが。

「……まだ続けるかい?正直、今のを避けられてしまうとこれ以上勝ち筋を見出すのが難しいんだが。」

まだ充分に彼女が動けるなら、さらに頭を使った手段を取らなければならないが、あの様子ではもう同じ手は通用しないだろう。
なので、少し困ったように肩をすくめて見せた。無論続けると言うのであればまだ付き合うくらいの余力は当然残ってはいるものの。

ロト > …貴族とは名乗った。ただそれが王国の貴族とは名乗って…忘れていた。色々と忘れている時点で頭が弱いのは言うまでもなかった。
淫魔と鬼の混血にして魔界の公爵 それが少女の正体。ただ内面が救命を求めるのならそれを救ってこそ 貴族だーと妙な事を己で決めて 先日動いてしまった。
表だっての理由は課題だが、裏を返せば課題クリアできる序に人助けも出来る よしとしよう、と。

避けた ぎっりぎりだが。
代わりに鉈が犠牲となり弾き飛ばされた鉈が悲惨な物体となって転がっていた。まぁ、あれは後で回収するなりどうにかしよう。

(…痺れる程度だ、問題は…無い多分。が 演技しておこう。)

距離は取れた、鉈は一本しかない。最低限の防具しか身に着けていなかったので片足トントンでも立ってる。
立ち上がり剣を地面から引き抜いた彼女を見据え、大差構えもせずに 肩をすかし

「ソロでそこまで動けるのは 賞賛に値する。…まぁ 持久力がネックだな」

~じゃの口調が取れた。ギリギリであったが彼女の一撃は凄まじかった、あれまともに受けたら 人の姿では相当やばかったと思う。

「主 勝とうとしたのか…。続けてもいいのじゃが…正直 勝ち負け求めていたか? 勝ったら 何々を実行するとか…お前を抱く とか…ちと恥ずかしいな。負けたら なになにをするとか な、」

一寸待て、と鉈を持っている手とは逆の手の平を彼女に向けて「 一時中断 」と宣言を。仕合は勝ち負けで決着はつくと思うが、
これ以上続けるのであれば 魔法ではないが技を使わざるを得ないと薄々やりたくなかったが、を考え始めており、
どうだっただろうか、と離れた距離のまま問いかけよう。

「我は今の所 スレイ君の腕前を肌身で受けて 今後の参考にしたいと思って、その腕前に賞賛を贈ろうと考えている。純粋に勝敗を求めるのであれば続けるが 如何に?」

ホムラ > どちらにしても、結果的に彼女が現れたくれたお蔭で先日は犠牲を少なく済ませる事が出来た。
なので、結局のところどのような者であろうと敵意を抱く事はないだろう。

転がった鉈は症状無残な事になってしまっていたようだ。
焦っていた事もあり、加減というものを失念していたのだが、ある意味実力差故の余裕の無さの現れとも言えるだろう。

さすがに即座に距離を詰める事は出来ない。
一度剣を手放してしまったし、行動に移るにはタイムラグが長すぎる。
片足で余裕が無さそうに見えるが、見た目の情報程あまり当てにならないのは彼女の剣を受けた事で認識してしまっている。
つまり、これから真っ向から挑んでも勝ち筋は見いだせないだろう。
そこでふと、彼女の口調に変化が生じた事に気付く。

「はは、何分防御を優先してしまっているとどうしてもね……ん?それが本来の口調かい。」

語尾が消えているのに気付くと首を傾げる。
そういえばどことなく語尾が後付のように聞こえたのだが、もしや普段の口調とは違っていたのだろうか、と。

「いや、勝ちや負けは二の次さ。勝ったからどう、負けたらどう、そこまでは考えていない。ただ……ここから先、君にまともな一撃を与える手段が思いつかない、それだけさ。」

一時中断という言葉を聞けば一つ頷いた。
少なくとも今回の戦いで得た事は大きい。――ミレー族の身体能力を以てしても、幾ら枷があったにしても素の能力のままで太刀打ちできない相手が存在する。
今までいかに手練れを相手にしていなかったのか思い知らされるには充分な収穫であったと言えよう。
――ともすれば、大剣を地面へと突き立て、両手を緩く持ち上げて降参するような仕草を取った。

「その言葉、受け取れるなら受け取りたいものだけど残念ながらこのまま続けても私は君に惨敗するよ。ま…武人たるもの、勝てるものなら自分より実力が上の者であっても勝ってみたいと思うだろう?それが折られてしまったのだ、降参だよ。」

意外とあっさり敗北を認める。
久しく忘れていた、強者との戦いの感覚が勝利よりも熱を持たせてくれた。

(いやぁ…これはダメだ。舐めてたって言われたけどそれは私も同じだ。視野が狭すぎた結果ってところだねぇ…。)

そしてホムラはもう既に、内心では戦闘モードから反省会モードへと移行していた。

ロト > 正体晒して変化しても ああそうだったんだーで終わりそうな予感する。そう変化しても劇的に変わる部分が少ない、強いて言えば角が生える位だ。
見た目が劇的に変わる魔族は沢山いるし、外見がすごくても中身はしょぼいのまで千差万別。

鉈は…あれは量産品の物体だ、名物と言うものでもない。
然し突き刺してそれを蹴った彼女は肉体能力 人じゃないぞ、と内心思ったりもした。

仮に続けるにしてももう手加減とか人の姿で動き続けるのが正直億劫になってきた、もう一気に変化して大技繰り出して、が妥当だと。大剣使いの彼女にそれを浴びせるのは
魔族にしては変わり種な女は 良心がそれを訴えているので正直、正直 矛を収めてくれと 心の中では手を組んで祈ってる。

「我は攻撃前衛が強みでな  うむ、本来はこれであるが、貴族は色々とあるのだ、なので語尾に じゃを付けたが微妙だったな」

語尾がじゃ がないと妙に落ち着く。ただ貴族であるからして貴族の口調とは、を模索して居たら 妙な老人口調になったとも。

「そう。今回はここまでであったと言う事か お互い精進が必須と」

やっばい。防御力が低かった、今回の仕合は実に有意義だった、魔族にして普段人に化けている少女は、
演技も程々にしないとあっという間にやられるというのと足甲を装備仕様と心に決めた。
と、そろそろ動くのか、と思たら彼女が降参する仕草をしたので 手から思わず さくっと鉈が地面に突き刺さったー

「う、うむ。まぁ、今回 我は仕合を望んだだけなので勝ち負けは拘って居らんかった。故に賭け事もしておらん。
では、一応痛み有の勝利を得たと言う事で…」

痛みはあるが勝利した。ただし片足が痺れたままの。
ただ、その痛みは少し休めば治まる、己の治癒力は高いから苦しさもない。

終わったともあって 口笛を吹いて離れていた狼を呼び寄せに掛かり、狼が来る間に落ちた鉈と丸まった鉈の残骸を拾おうと動き、
それぞれしまうとどことなく能力で仕舞ってしまい手元には武具がなくなってしまう。

「…で、さ≪うぉーん≫ …」

何か言いかけたが、その言葉は閉ざされた、後ろから待機から解放されて主人に喜びの余りにタックルをし 少女を弾き飛ばした狼がいたから。
少女は突き飛ばされて案の定地面に ずべしゃーっと顔面から地面にスライデングし停止したり 先程の身体能力は発揮されなかったー何故か。

ホムラ > 多少驚きはするだろう、だがその程度で済む。
少なくとも自らも身分を隠している身なのだから彼女が姿を隠しているのだとしてもそれを咎められるようなことではないし、再三言うように敵視する理由がまずないのだから。

まぁ、実際内側に居る者の存在を知れば彼女も納得するかもしれないが、これだけの重い装備を着用しつつ身体能力を発揮するのは余程鍛えた人間でもなければ不可能だ。
だがそれにしては明らかに華奢な姿をしている、ここまで激しく動きを取ったのは暫く振りであり、人前に見せる事も早々は無かった。

「ふむ、そうだったか。……貴族の苦労というものはわからないが、実に大変そうだ。」

なるほど、冒険者にはわからない苦労をしているらしい。
そう思えば納得したらしく頷いて見せつつ。

「ふふ、お陰で戦い方を色々考えなければならない事に気付かされたよ。――ありがとう、実に有意義な仕合だった。」

素直に礼を述べる。
早さを犠牲にした装備ではあったが、冒険者の『スレイ』を名乗り続ける以上はこの姿でも充分に戦えるようにならなければならない。
これ程の強者が人間にも潜んでいるというなら、いずれは剣を交えなければならない日も来るだろう。

そして降参を示した己に対して、予想外だったのか鉈を落とした彼女を見て思わず肩を竦めてしまった。
不味かったか、と思いつつも、

「すまなかった、もう少し腕を挙げる事が出来たら再戦を挑みたいところだが…今のままでは少々、自らに弱点が多すぎてね。」

気の抜けた笑い声を零しつつ、落胆させてしまったのなら申し訳ない事をしたな、と思いそのような言葉を。
若干庇っているように見える片足の方へ視線を向けつつ、加減出来ないくらいに焦っていた自分を再度認識して微かに溜息を零す。

さて、狼が近寄ってきたので鉈を拾おうとした彼女の手に鉈は握られる事なく、消え去った。その光景を見て唖然として、さらに彼女が何か言い掛けたので視線を顔へと向けようとしたのだが――。

(あ、吹っ飛んだ。)

主人たる彼女に猛烈なタックルをする狼。
地面を滑って思い切り倒れる少女の姿。
唖然とした間もつかの間、思わず吹き出しそうになって兜の顔部分を抑えながら微かに震えつつ。
倒れた彼女の元に駆け寄って立つのを手助けした後、能力の事を聞き出す事を忘れながら軽く談笑をして終える事となったとか。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からホムラさんが去りました。
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ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエルレストベーネさんが現れました。
エルレストベーネ > (街道筋
姫騎士然とした絶世の美少女が夜の森をカンテラを下げ、吸血馬で歩く

特に用事があるわけでない
答えをくれる人を探しているだけだ

感情、愛、妄執、etc.
それらを教えてくれる人を探している

知っているけど感じない、故に理解できない
知りたいのだがどうしていいかもわからない
人形は喜びしか知らない

だから焦りもしなければ、執拗なわけでもなく、ただ知りたいだけなのだが

ともあれ、知っていそうなものに聞くだけだ
様々な答えはヒントになるかもしれない)