2021/04/06 のログ
ご案内:「夢幻窟」にリーアンさんが現れました。
■リーアン > あれから数刻、あるいは数日。
異国の皇女の姿は未だ、同じ部屋で、同じ機械に繋がれていた。
昏々と眠り続けている其の意識は、然しやはり、夢の中に囚われている。
縛られた身体の節々が痛む、浴びせられる眼差しに肌が粟立つ、
どれだけ睨み返しても劣勢は揺るがず、拘束が解かれることも無い。
堪え切れずに唇を開き、あの日と同じ台詞を吐いた。
「王国の男たちは、何処まで腐り果てているのだ……!
此れが、捕虜に対する扱いか、……恥を知れ、蛮族ども……!」
己の記憶をなぞるように、己の悪夢を繰り返すように。
愚かしくも投げつけた言葉の礫に、返ってくるものは果たして、
記憶通りのものか、其れとも。
ご案内:「夢幻窟」にウォルスターさんが現れました。
■ウォルスター > 「ほほう。随分と、また…ふむ……少しばかり、私が調べても構いませんかな?」
館の奥まった一室にて、つい先日頃から利用客の意識が戻らないという不具合が生じたらしく。
原因を調べる事となり、偶然にもこちらへと足を延ばしていた魔導機械の知識にも深い執事にも声をかけられ。
利用客の居る一室へと案内され、寝台に眠る淑女の姿をじっくりと嘗め回すように観察した後。
頭部に装着するタイプの魔導機械を用意してもらい、それを頭にセットしながら配線を繋げていく。
「どのような光景を見ているのか分かりませんが、どれ…お邪魔させていただきますかな。」
現実からでは彼女が見ている光景が何なのかは分からない。
ただ、もし何度も繰り返して見ているのであるとすれば。
それがもっとも、彼女にとっての忌まわしい記憶の1ページなのかもしれない。
■リーアン > 真っ当な利用者―――――自発的に訪れた、望んで機械に繋がれた者であれば。
夢の内容について、其れなりの希望を出すことも出来るのかも知れない。
然し、残念ながら此の利用者は、自ら、望んで、此処に現れた客では無かった。
ある夜更けに、何処からか運び込まれ、幾許かの金を握らされたスタッフの手で、
意識の無い、意思表示の叶わぬ状態で、夢を見る機械に繋がれた身だ。
焚き染められた香が、故郷のものであったからか。
己の夢は過去へ、中でも一番鮮烈な記憶へ囚われる。
其の夢が、依頼され、共有を望んだ紳士の娯楽たり得るか否かは、
紳士と此の己、ただ二人の秘密となり―――――――。
ご案内:「夢幻窟」にウィルスターさんが現れました。
ご案内:「夢幻窟」にウィルスターさんが現れました。
ご案内:「夢幻窟」にウィルスターさんが現れました。
ご案内:「夢幻窟」からウィルスターさんが去りました。
ご案内:「夢幻窟」からリーアンさんが去りました。