2023/06/11 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にマルリーヌさんが現れました。
■マルリーヌ > 「……」
さて、プールサイドのテーブル席へ一人で座っているのは、水着姿の女騎士。
無言で、ずず、と甘ーいジュースを啜る。美味い。だが眉間には皺が寄る。
不機嫌な翠の目に映るものは、彼女の女友達2人。……と、見知らぬ男たち。
軽い調子で彼らにナンパされ、きっぱりと断った女騎士を置いて、遊びに行った先がこれである。
『もお、そんな冷たくしなくて別にいいじゃん。だから彼氏できないんでしょー?』
『またシワ増えてるよ』
去り際の言葉。
――長い脚を組みながら、恨めしそうな眼差しを向ける。
(全く、あんな軽薄な――師団を思い出すような相手と楽しそうに遊ぶなど。
……いえでも、別に遊ぶぐらいなら……? 変なことをしたら遊ぶのを止めれば――いえいえでも)
はぁ、と深ーいため息。皺の刻まれた眉間を指先で撫で解しつつ、もう一度息を吐いた。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にジェイクさんが現れました。
■ジェイク > 休日の女騎士を取り巻いている日常的光景を遠目に見ていたのは、
彼女の所属する騎士団よりも下部組織であり、扱き使われる衛兵隊に所属する青年。
流石に本日、このような場所に訪れたのは彼もまたオフであるからだが、
仕事の関係上、一方的にだろうが見知った顔の女を見遣ると口端を緩め。
露天商を営んでいる顔馴染みの店主に密かにオーダーを済ませると、
差し出されたドリンク二杯を両手に持って、彼女の傍へと近付いていき。
「あの、……失礼ですが、第一師団の騎士マルリーヌ殿ではありませんか?
自分は王都の護衛兵団に所属している小隊長のジェイクと申します」
敬礼まではしなくとも、丁寧な口調で上下の身分の差を示しながら挨拶をする。
サーフパンツスタイルに薄手のパーカーを羽織り、休暇中の彼の姿に兵士を示す証拠は何もないが、
その上着の内側から覗いた腹筋は鍛えられており、あちらこちらに残る傷跡が現場仕事の過酷さを物語り。
「失礼ながら、先程の様子を拝見させて頂きました。
流石は騎士様、休暇中でも規律に則った姿、感服致しました。
宜しければ、こちら、乾いた咽喉を潤すのにどうぞ」
内心を包み隠して好青年めいた微笑みを浮かべながら、硝子に注がれた青色のカクテルを差し出す。
アルコールを含んだ飲料には、更に即効性の媚薬めいた成分が含まれており、
彼女にその杯を差し出しながら、自分はもう片方のノンアルコールの同色のジュースに口を付けて見せて。
■マルリーヌ > (まあ、まあ……そうですね、次の機会があれば少しは私も譲歩を……うん、頑張って……)
眉間をなでなで。自分を慰めるように撫でてやっていた。
足を組みなおし、咥えたストローを啜れば空になっていたコップがくぐもった音を立てる。
コップを見てため息を一つ。立ち上がろうとしたところで――
「……はい? ええ、そうですが、何か――」
所属と名を確かに呼ばれれば、緩み切っていた気持ちを緊張させて肩越しに振り返る――
と、そこにいたのはこの場ではごく普通の装いをした男。ナンパかとさらに身構えるも、彼が続けた言葉に表情を和らげた。
(護衛兵団……私のことを知っていたし、相当鍛えているようですし……嘘ではなさそう……?)
「――えっ? み、見ていたんですか? ど、どこから――
いえ、そんな……こほん。忘れてください、ジェイク殿」
ぎょっと目を丸くしてから、すぐに誤魔化すよう咳払い。
ちらりと彼が自身のドリンクに口をつけるのを見てから、差し出されたコップを受け取った。
「あ……ありがとうございます。ちょうど新しいものをもらおうと思っていたんです」
普段の彼女からすれば、初対面の男の飲み物に口をつけるのは迂闊だろうが。
開放的な空間と、先の自問自答のストレス、友人たちへの対抗感もあり――口を付けた。
細く白い喉がこくこく、と蠢く。
■ジェイク > 「どこから、……そうですね。マルリーヌ殿が、あの軽薄そうな男達やお友達に断固としてNOを突き付けた辺りでしょうか?
本日は非番ですが、私も此の界隈の見回りを何度か経験しておりますが、
特にこの水遊場は風俗の乱れの原因となっており、貴女の行動は他の女性にも見習って欲しいと思う程です」
彼の普段の言動を知っている仲間達が聞いたならば、笑いを堪える事ができなかったであろう。
ちなみに、今日も独りで訪れた訳ではなく、普段から悪さを働いている同僚との来訪である。
そして、その同僚たちの姿は、と言えば、如何なる運命の偶然なのか、或いは、仕込みなのか。
眉根を詰め寄らせた青年の視線の先、彼女の友人達とはしゃいでいる先程のナンパ男達であった。
そちらから視線を戻すと、肩を竦めながら、やれやれ、と嘆息めいた溜息を吐き洩らして。
「どうぞ、御遠慮なさらずに。尊敬に値する騎士様へのささやかな気持ちです。
特に今日のような気温の高い日では水分補給を怠るのは行動に支障が生じますからね」
軍隊における行軍の基礎めいた事を言いながら、己自身もドリンクにて咽喉を潤す。
無論、その行動、発言の数々は、堅物騎士と噂される彼女の警戒心を緩めるため。
ナンパ男をあしらった相手だが、配下にも当たるような兵士の勧めを無碍に断る真似はせず、
その白く細い咽喉が隆起して、青色の液体が呑み込まれていくのを見届ければ、
アルコールと媚薬の効果が生じてくるのを待ち侘びながら、様子を窺って。
■マルリーヌ > 「あ、美味しい……
――あ、あはは、断固としてなんて、そんな……恥ずかしい限りです。
正直なところ、友人にはノリが悪いと怒られてしまってばかりで」
一度疑うのを止めてしまえば、差し出されたカクテルを素直に味わい、くぴくぴと喉に流していく。
先の『男たち』が彼の仕込みである可能性など露とも知らず、丁寧かつ武骨な態度を見せる男へと気恥ずかしげに笑みを見せた。
(真面目な人のようですね。こういう方が師団にもいてくれれば……)
などと、思いながら。
やがて――白い頬へと火が灯るよう、その色を朱へと変えていく。
「ありがとう、ジェイク殿。ふふ、とっても美味しいですわ。
……でもこれ、少しお酒が入っています……? 何だか、ほっぺ……熱くて」
グラスを殆ど空にしてから、立ったままの男を見上げた。
頬だけでなく、吐息が、腹の下が熱い。深く深く吐いた息には、甘く無意識に媚びるようだった。
■ジェイク > 「確かにこのような場所で浮かれて、解放的な気分に浸りたいという気持ちも理解できます。
しかし、其処に付け入る好からぬ輩が居るのも、残念ながら事実です。
オフと云うのに騎士としての立場を忘れずに毅然とした貴女の態度は素敵でした」
女友達からは付き合いが悪いと批難された彼女の言動。
友達も、彼女も、頭から否定する事はせずに、双方に寛容さを示しながらも、
相手の事を立てるように誉め言葉を交えて賞賛の意を示す。
腐り切った王都の風土にどっぷりと魂の芯まで浸り切った悪徳兵士。
問題行動を黙殺してもらうために上司に賄賂を差し出して、懐に入り込む事にも馴れており、
目の前の彼女にとっての理想の対応を脳裏で計算しながらいけしゃしゃあと言葉を紡ぎ。
「えぇ、本日はマルリーヌ殿も休暇中でしょうから、お酒をめして、少しばかり気を休めるのも宜しいかと。
先程の凛々しく自分を律した姿も立派ですが、四六時中では肩肘も張ってしまうでしょう。
それとも、お酒は駄目でしたか?」
彼女の問い掛けに嘘偽りなく肯き、心配するような素振りを見せながら、
相手が腰掛ける席の端に腰を降ろすと、その顔を覗き込むようにして顔を間近に近付ける。
長めの前髪の内側の鋭い黒目で、翠眼を見詰めると、左手を伸ばして彼女の右頬に触れて軽く摩り。
■マルリーヌ > 「ジェイク殿……そう言っていただけて嬉しいです。
ぁ、あなたのような方が上司なら、私も……よかったのに」
アルコールと媚薬。よくよく合わせて作られたそのドリンクは、
あっという間に女を酔わせた上に男を知らぬ体すら火照らせていく。
彼の計算高い言動を疑うだけの思考力も最早なく、純粋にその言葉を受け止めて喜んでいた。
「あぁ、やっぱり……いえ、お気遣いに感謝します。
お酒、は――え、ええ、それなりに好き、でして……」
甘さを寛容する、女騎士の弱さを受け入れるような彼の紳士的な態度に、自然と胸が高鳴ってしまう。
(彼、見てるとドキドキして……お酒のせい? え、それともこれが恋……?)
などと媚薬の効果もあっての思い込み。
向けられた黒い瞳を見つめ返すその瞳の翠は、切なげに潤んでいた。
「ひゃっ……ジェイク、どの……? す、すみません。少し酔ってしまった、みたいで……」
■ジェイク > 「上司? 私が? ははっ、自分は一介の兵士に過ぎません。
寧ろ、騎士であるマルリーヌ殿が上官として指揮をするお立場でしょう」
貴族出身であり王国第一師団に所属する正騎士である彼女と、
平民出身であり、王都の護衛兵団で衛兵に過ぎない彼。
同じ現場に居合わせる事はあったとしても、上層部と下っ端程に格差が存在する。
彼の立ち位置から見れば、雲上の人に等しい相手の言葉に双眸を瞬かせると、
肩を揺らしながら笑い声を漏らして、同時に飲ませた飲料の効果を確信して口許を歪め。
「あぁ、良かった。お酒を飲めない貴女に無理強いをしたのかと思っていました。
お酒が好きなのに、あれっぽっちの量で酔ってしまったのですか? ……あぁ、成る程」
彼女の頬の熱さや思考の朧さの原因がアルコールのみに起因する事ではないのは、
媚薬を盛った張本人である彼自身には、勿論、理解しているのだが、
相手が何を言っているのか分からないと小首を傾げるジェスチャーをした後、
合点がいったと言わんばかりに肯くと、正面から潤む翠眼を見詰めて微笑み。
頬に触れた手の指先で顎を軽く上向かせると、その濡れた唇へと己の唇を軽く触れ合わせて。
「んっ、はっ、……、お互い、少し、酔ってしまったならば、普段の仕事からほんの僅かに羽目を外す言い訳にもなりますね。
――――俺の勘違いだったら、払い除けてくれ、……マリー」
丁寧な口調を僅かに崩して、力強い頼れる年上の男性像を演じながら、
さも彼女に選択権があるように言葉を紡ぐと、再び、唇を奪い取るように接吻を交わし。
今度は触れるだけではなく、口腔の奥まで舌を滑り込ませると相手の舌を絡め取ろうとする。
■マルリーヌ > 「いえ、決してそんなことは……! 私の周りにあなたほど立派な兵士はいませんでした!」
熱を帯びたようにそう拳を握ったのは、まさに酔って熱くなっているからだった。
くらくらとする頭を振り、霞がかった意識を戻そうとするが、時が経つほどそれは働かなくなっていっている。
ぽーっと熱に浮かされたように彼と見つめ合っていると、不意に小さな顎を上げられた。抵抗できない。
それどころか、どこか期待するようにそのままの目線でいれば、瞬間、唇を奪われる。
驚いたのはほんの一瞬。丸くなった目が切なく細められた。
「ん……ぁっ……あ、あ、いえ……あの、わたし……
――あ……♡」
ファーストキスを済ませたばかりの女は、間近で囁く男の姿を真っすぐに見られず瞳を反らし。
意味を持たない言葉を途切れ途切れ紡ぐ一方、彼の甘い言葉が心の隙間に媚薬と共に溶け込むようだった。
続く深い口づけを、払いのけずに素直に受け入れていた。
■ジェイク > 「過分なお言葉を賜りまして光栄です、騎士殿。
自分も貴女なように立派に立ち振る舞える正しき騎士は見た事がありません」
腐敗した王都を守護する兵士達の殆どは怠惰であるか、汚職に塗れており、
守る筈の王都の市民達から逆に恐れられて忌み嫌われる者達ばかり。
そんな兵士達と比較すれば、彼の好漢じみた態度は優秀と映る事であろう。
勿論、彼とて王都の兵士の例を漏れず、偽りの仮面を取り払えば、
下劣の更に下を平気で行く程の不良兵士である事は間違いないのだが。
「――――、ん、はぁ、……ちゅっ、んん……」
彼女に選択の余地があると言った端から、彼女の弁明の機会を奪うように唇を塞ぐ。
堅物な女騎士は、男女の関係に対して初心であったのか、唇を奪われながらも双眸を蕩けさせて、
酒と媚薬の効能も相俟って切なげな表情を見せ始めるのを良い事に舌が咥内に潜り込む。
相手の舌を絡め取り、粘膜同士を擦り合わせ、互いの境界線が曖昧になる深い接吻。
口端からはしたなく卑猥な水音を響かせ、キスが如何に気持ち良く、如何に性的であるのかを、
処女である彼女に教え込むように長く、吐息が続く限り、咥内を蹂躙し尽くして。
その息が続かなくなる寸前、空いた右手で彼女の手の中のグラスを傾けると、青色の液体を胸元に細く零していき。
「んんっ、……ぁ、大変だ。酒が零れてしまったな。拭わない、と」
銀色の糸を唇に伝わせながら顔を離すと、胸元に垂れた酒を双眸を細めて見下ろして。
両手を相手の首元に這わせると、ビキニの水着を支える紐を解き、豊満な乳房を外気に晒させる。
其の侭、顔を胸へと埋めると舌を這わして液体をなぞり、舐め取るのではなく逆に唾液を塗しながら肌に塗り込もうとする。
■マルリーヌ > 「ジェイク殿……ぁ、あ、んッ……!」
当然、彼の本性を知らない女は――平時なら見抜けただろうその仮面も、
酒と薬で身も心も溶かされてしまい、さらにそれが理想的な姿となれば信じ込まされてしまう。
熱い吐息を時々零しながら、されるがままに口づけを続けられる。
舌粘膜が乙女の口で蠢くたび、息苦しさとそれ以上の切なさに胸と下腹部が疼き。腰を時折痙攣するよう震えさせた。
「ぷぁ……はぁぁ……っ……♡
あ、ひぁっ……? あ、や、だ……こんな、ところ……見られちゃ……んっ……!」
尖った朱の乳首が、白い乳房が晒される。
豊かな膨らみに青の液が水たまりを作り、そして水着を剥がされれば谷間を滑り青の線を残して零れゆく。
露わとされた大きな乳房を腕で隠そうとするが、それよりも早く彼に舐め上げられては、
羞恥を堪えるようぎゅっと拳を握るだけとなって。
異性に肌を舐め上げられることも、それがガラス越しとは言え日が当たり多くの人が遊ぶ場所であることも、
その非日常感に目まいを覚えそうなほどで――
■ジェイク > 「ジェイク、と。そう呼んでくれ、マリー」
騎士様と言う肩書も、マルリーヌ殿と言う敬称もなく、彼女の事を愛称で呼び、
自分の事も同様に呼ぶように願う事で、互いの距離を近付けて特別な親近感を演出する。
酒と薬の影響か、或いは、堅物騎士も一皮剥けば、無防備な雌に過ぎないのか、
拍子抜けするちょろさに内心で嗤いを殺しながらも口腔を我が物顔で貪った次は豊満な胸を暴き。
手に余るほどの豊かな双丘と、先端の紅い初々しい尖りが視界に晒されると、
思わず頬肉を綻ばせながら、顔を埋め、舌先で肌を押し込めながら麓から天辺までを舐め上げ。
「大丈夫だよ、マリー。こうして、他の男の目に触れさせぬように俺の身体で護るからね」
チェアの上で彼女の身体に覆い被さるように跨り、体勢を変えてしまえば、逃げるのも困難になるだろう。
左手で右の乳房を掴み、その柔らかさや弾力、胸の感触を確かめるように指先を沈み込ませて揉み込み、
同時に左乳房に顔を寄せると乳輪の円環を舌先で辿り、根元に前歯を触れさせると扱くように甘く噛む。
左右の乳房に同時に異なる感触での攻勢をし掛けながら、空いた右手は脇腹から腰をなぞり、
下の水着にまで手を掛けると臀部の曲面に沿わせるようにして丸めながら脱がそうとして、途中、一度、手を止めると、
「――――腰を浮かせて、マリー。」
彼女自身に水着を脱がして秘めたる部分を晒す手伝いを強いる言葉を紡ぎながら、
足許まで脱がして、下半身をも外気と彼の視線に暴き立てようとする。
■マルリーヌ > 「……ジェイク……ん、ジェイク……あッ、あ、あぁっ♡」
親しい呼び方はさらなる錯覚を女に与え、求められるままに彼の名を呼ぶ。甘えるように。
柔らかな膨らみからその先端までざらざらと粘ついた感覚が通るたび、背筋へ堪えようのない刺激が走る。
必死で声を抑えようと口元を手で覆うものの、薬で解された快感の喘ぎはどうしても漏れてしまい。
――そうこうしてる間に彼に押し倒されるよう、チェアへと仰向けにされれば期待と不安に心臓が高鳴った。
「あ……で、でも……あっ!? あっ、や……ぁっ♡ そ、こっ、は……ぁぁッ」
二つの膨らみへと彼が顔を埋めるのを見た直後、未知の刺激に襲われビクン、と派手に腰を跳ねさせてしまう。
巧みに、繰り返し襲い来る快感に翻弄されている間、耳元で囁かれた言葉に、蝸牛のように遅くだが確かに顎を浅く引いた。
何も考えられず、熱に蕩けた瞳のまま、くい、と僅かに腰を上げる。
下まで脱がされてしまえば、未だ清純な秘部を晒すことになるのだろう。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からジェイクさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からマルリーヌさんが去りました。