2023/03/03 のログ
ジーゴ > 「オレはいっつもえっちの子」
含み笑いをして、また相手の耳に息を吹きかける。
シャツを脱がされると、ぬるぬるに塗れたシャツから少し手間取りながらも腕を抜いて脱ぎ捨ててしまう。
より密着度の上がった体と体。
抱きしめるように手を伸ばして、背中にぬめぬめを広げていく。

「ンっ…」
腰を擦り付けられて硬くなりつつある性器同士がまた擦れ合う。
ぬめぬめ越しだと普段よりも敏感に刺激を捉えて、思わず声が出てしまう。
背中に回していた手をより伸ばして、水着越しにお尻を撫でようとする。
背格好が似ている相手に触れるのは体勢的にも無理がないし、心地よい。

「ね、ちゅしよ?」
返事を待つでもなく、頬を寄せて唇を近づける。

アルス > 「いいことじゃん」

瞳を細めて笑う。シャツを脱がせた後、片手を揺らすと周囲に張り巡った魔術。
空間改変──これで二人の姿(とぬめぬめ)は他から視認できなくなった。
アルスもまた相手の背に腕を回し、抱きしめ合って全身にぬめぬめを広げる。

「なぁ、お前の名前は?」

俺はアルス。と名乗った瞬間。ぐりっ、と性器同士が擦れて甘い声が零れ落ちた。
お尻を撫でる掌の感触に瞬き、含めるように笑って自らの水着に指をかける。

下にずらすと半勃ちの性器が露わになった。
そして相手の水着も寛がせ、鼠径部辺りから肉竿を挿し込んで直にぐりぐりと擦り合わせていく。

「あぁ」

返事をするのとほぼ同時、唇が重なる。
ちゅ、と一度啄んだ後、少し顔を傾けて深くなる口づけ。ぬるぬると伸ばした舌が擦れ合うキス。

ジーゴ > 空間が改変されたことに魔力に疎いジーゴは気がつかないが、もしも周囲から見られていても気にすることもなく行為を進めていただろう。

「オレ、ジーゴ。ご主人様がつけた名前!おまえ、アルス。おぼえた」
直接擦り合わされるともう興奮は隠しきれず、年齢相応のまだ成長の余力を残したサイズの性器が精一杯に主張する。
ぬめぬめ越しに触れ合っている肌も普段よりも敏感に快感を拾うからか、体が時折小さく痙攣する。

唇を小さく啄みあった後は遠慮はない。獣のざらついた舌が歯列をなぞり
体だけじゃなく、口内も唾液越しに触れ合う。
徐々に荒くなる呼吸に、一旦口づけを離して

「ね、ヤられるのとヤるのどっちがすき?オレはどっちも」
主導権を譲ろうとするのは、男娼の習慣。
相手の希望に合わせようと問いかけて。

アルス > 周囲の目を逸らすのもそうだが、一応雇われである相手が見つからないようにする為の配慮でもある。

「ジーゴか」

ご主人様。というと奴隷か何かだろうかと瞳を細める。
まだ成長の余力を残した、少年の性器同士がぐりぐりと擦れ合い快感をお互いに与え合う。
ぬめる肌が擦れ合う興奮に息を吐き、全身を絡みつかせればにちにちと水音が立つ。

「あ、そうだ。俺もさ、お前と一緒なんだよ」

今更ながらそう白状すると、ぽん、と頭の上に現れる猫耳。
だから変な遠慮とかいらねぇよ、とにやり笑う。

「ん……一緒じゃん。どっちも好きだし、どっちもそれなりに経験ある。
ヤったりヤられたり、どっちもしようぜ」

どっちも好き同士。なら選択肢は他に無くない?と唇に吸い付いた。
いいだろ、と舌を挿しこみ、ざらついた獣の舌同士が擦れる。

ジーゴ > 確かにジーゴは奴隷だが、ご主人様につけてもらった名前が嬉しくて自慢している。そんなつもり。

「え?ネコ?ってことはミレーなの!?」
突然現れた猫耳に興奮を隠しきれない。
本物だろうか、と手がべとべとなのを忘れて、思わず手を伸ばす。
相手が嫌がらなければ、ふにふにと柔らかい耳を触ったり曲げたり。
「ほんものだ…」
獣の耳が隠せるだなんて思っていなかったから、相手の耳に注意が逸れてしまっていたけれど。

再びキスが始まると猫耳への関心も薄れて、交換される唾液とどんどん荒くなっていく呼吸。上がる体温も早くなっていく心拍数も全て相手に伝わってしまっているだろう。

「なら、どっちもね」
ぬめぬめを手に掬い上げた狼耳の少年の右手が、猫耳の少年の背筋をなぞって尻に伸びる。
尻たぶの間をなぞって、ぬめぬめを伸ばしながら、孔を指先で擦る。
痛くなんてないように、つんつんして様子を見ながら擦る指に力を加えていく。

同時に逆の手では、自分の尻にぬめぬめを擦り付けた後
相手にしているような丁寧さはなく、すぐに指を自分の後孔に指を挿入してほぐしていく。

アルス > 別に奴隷を卑下しているわけでもないし、その名前を誇らしげに思っているのは表情やら何やらで伝わってくる。
その様が微笑ましくもあり、可愛くもあった。

「本物だよ。お前と同じミレー。今王都にいる一座で旅芸人やってんだ」

べとつく手で触れられることは閉口したが、まぁいい。
柔らかな耳の手触りはまさに猫のそれ。毛並みは整っており、触り心地もそれなりだろう。

さておき、キスを再開すれば再び二人の意識が其方に移る。
徐々に荒くなる呼吸をも交換するように唇を押し付け、舌を激しく絡み合わせて口腔の熱を感じ、
抱きしめ合うことで相手と感覚を共有するかのように。

「どっちが先に挿れる?」

相手の両手がお互いのお尻に伸びる。
アルスの後孔はもとより柔らかく、異物を受け入れるのが初めてではないことを如実に示して。
触ったり指を挿し込んでいれば程なくほぐれていくだろう。

猫耳の少年の手は、密着する身体の合間、股間に伸びる。
片手で一緒くたに肉竿を握り込み、強く扱き上げて。掌の中でゴリゴリと擦れ合う、硬く勃ち上がった性器。

ジーゴ > つんつんを繰り返していた指先に潤滑剤をたっぷりつけたまま、
猫耳の少年の後孔につぷり、と挿入していく。
指を簡単に受け入れてしまう孔に、徐々に刺激を増やして
指の本数も増やしていこう、としていた時に

「ま、まってッ…」
二人の腹の間でペニスを強く擦られると思わず切ない声が出た。
粘土の高い液体と二つのガチガチの鬼頭が一緒に擦れあうともう、耐えられなくて腰を揺らす。
中途半端に脱ぎかけになっていた水着を脱いで、両方の手を自分の後孔に持っていくと、孔に入れる指の本数を増やす。
体勢を大きく変えるのは、ぬるぬるに阻まれて難しいから
自分の両足を左右に開いてから自分の体に引き寄せるようにして
腰をなるべく持ち上げる。

「ね。い…入れて…おねがい」
昂った体がより一層の刺激を求めて、腰を揺らして小さく尻をふりながら
ほぐした後孔に誘うように尻たぶを手で開いて見せる。

アルス > たっぷりな量の潤滑油の助けもあって、尻孔は痛みを覚えることもなく順調にほぐされていく。
時折走る刺激に腰を小さく揺らしつつも、ガチガチに反り返ったペニスを手の内で擦り合わせる行為に没頭していれば…

「ん……?」

狼耳の少年が漏らした切ない声に、扱いていた手が止まる。
相手が目の前で大きく両足を開き、自らの両手で後孔をほぐす様は見るだに興奮を掻き立てるようなもの。
ぬめぬめを自らの亀頭に塗り付けて挿入しても痛くないような工夫をしつつ…
誘うようにねだられれば、猫耳の少年はニヤリと笑った。

「かわいい、ジーゴ」

両手で彼の太腿を掴み、引き寄せながら固く屹立したペニスを後孔にあてがい、ずぶずぶと挿入していく。
根元まで挿し込むと前のめりに覆い被さって、激しい腰遣いで相手の内側を掻き乱し始めた。

ジーゴ > 「かわいくなんかなッ!!んぁッ!いきなりはげしッ…あっ…あっッ!あ」
自分から耐えられなくなっておねだりしたのに。
硬く硬く、興奮している性器が胎内に入ってくる感覚に体を震わせる。
根元まで深く深く、挿し込まれると一際甲高い声を漏らしてしまう。

「あッ!あ…んぁッ!はげしッ…まって、すぐイっちゃうからまって…あッ!あ!」
ガタガタと揺さぶられるまま、その衝撃で狼耳の少年のペニスは腹の上で揺れる。一番奥まで突きあげられると、どうしても声が漏れる。
体の震えや声の上げ方から、築き上げられるたびに軽くメスイキしてしまっていることは、隠せていないだろう。

アルス > 「は、ァッ……気持ちいい… んだよ、激しいのキライ?」

深く深く、挿し込んだ状態からの激しい抽挿。
肉壁を擦り立て、ガクガクと相手の身を揺さぶる。上がる甲高い声に気を良くしていると、
待って、と言われて瞳を細める。

「随分敏感じゃん。……イきまくるジーゴを見るのもいいけど」

言われた通り待ってあげる、とばかり腰の動きを止める猫耳の少年。
その代わりではないが、狼耳の少年の両手を掴んで軽く引っ張った。
そして根元まで挿入した腰を更に強く押し付け、一番奥に亀頭をぐり、ぐりっと擦りつける。

ジーゴ > 「今日なんかすごっ…!!このベトベトしたやつがッ!!!!」
ぬめぬめ越しだからだろうか、触れたり離れたりする肌からの刺激が普段よりも敏感に感じられるということを説明したかったのに

「イっ!イクっ!!イっちゃう!!」
両手を掴まれたと思った次の瞬間には、体の奥に叩きつけられる快感に目の前に火花が飛んで、ぎゅっと強く体を痙攣させてから、触れられてもいない性器から精を放つ。自分の腹も相手の腹も白く染めてしまうと、
それに合わせて肉壁がぎゅっとしまって猫耳の少年のペニスを握りしめるように収縮する。
荒い呼吸の合間にも甘い声が漏れるのは止まりはしない。

「イっちゃった。きもちよすぎてイっちゃった」
まだ余韻が抜け切らずに、女の子のように断続的に体を痙攣させる。

アルス > 「ん……ッ、確かに……ってか何なんだコレ」

ローションか何かだろうか。肌をより敏感に仕上げる液体の効果はお互いに大きいだろうから。

「イけ、イけっ……ッく!すっげぇ締まる……俺もっ、イく!イくッ!!」

目の前で狼耳の少年の性器から白い精が吹き上がったのを目にした瞬間、
挿入していたペニスがぎゅっと締まる肉壁に扱き上げられ、我慢できず体の奥に精をぶちまけた。
何度か腰を打ち付けて残滓をも注ぎ込みつつ、びくびくと上体を快感に震わせる。

「はーっ……はッ、……結構出たな。……俺の中に注ぎ込む分、残ってる?」

次は俺が挿れてもらうんだからな、と笑いながら顔を寄せ、唇を合わせた。

ジーゴ > 「まだまだ…いっぱいあるしッ」
体の中に精を注ぎ込まれた後も、打ち付けられる腰からの刺激に
狼耳の少年の体は小さく跳ね続ける。

キスはまだまだ足りないとばかりに貪るようなもの。
もうベトベトにしてしまった相手の猫耳を後頭部ごと撫でながら
さっき果てて、二人の下腹部を白く汚したばかりの性器をまた相手に擦り付ける。
若さも、粘液の刺激も相まってまた、簡単にガチガチになってしまうのだけれど。
頭を撫でていない方の手で、また相手の尻を撫でる。

アルス > 「お、良かった。お前のイキ方見ててさ…俺も欲しくてたまんねぇんだよ」

お前の、と囁けば激しいキスに応え、暫しお互いに唇を貪り合うような音が響く。
猫耳を撫でられると、マネするように相手の狼耳や頭を撫でて。
べとべとに白く汚れた性器同士を擦り合わせれば再びガチガチに固くなる二人のペニス。
お尻を撫でられれば瞳がやんわりと揺れた。

「もう準備万端だな? …挿れてくれよ」

そのまま、今度は自分が仰向けに転がると両脚を開く。
反り返って屹立した性器と、柔らかくほぐれた後孔を見せつけ誘い込む猫耳の少年。

ジーゴ > キスの合間に頭を撫でられると、もっと撫でてとばかりに狼の耳が後ろに倒れる。
無意識に耳が動いてしまっているだけだけれど。
手はお互いの耳や頭に触ったまま、二人の腹の間でまた二つのペニスがガチガチに勃ち上がる。

「っ…」
相手が、股を開くのを見ると、欲情させられて思わず小さな声を漏らす。
耐えられないとばかりにそのまま覆いかぶさって
ガチガチの亀頭がほぐれきった孔の入口にキスをするかのように触れる。
粘性の高い液体がまとわりついて、ぬぷりと音を立てる。
最初はほんの少しだけ挿入すると、相手の様子を見るために少しだけ止まるつもりだったのに、

「ごめん、おまえうまそうすぎる」
衝動を止められなくて、一思いにゴリゴリに高まった性器を挿入する。
まるで貫くかのように一気に奥まで押し上げて、また一気に抜けそうなくらいまで引き抜く。
抜き切ることはせずに、入り口から少し、前立腺を狙ってゴリゴリを擦り付ける。
次は、亀頭が欲望のままに胎内を割り開いて、相手の負担も考えずに奥まで叩きつける。

「やばい、きもちいい…アルスは?きもち、いい?」
腰を前後させながらも、右手は猫耳の少年の性器に伸ばして、先っぽを掌で擦るように刺激をして、耐えられるギリギリまで昂らせようとする。

アルス > お互いのペニスが固く反り返り勃ち上がった後も、暫し夢中のように貪るキスを続けていた二人。
名残惜しくも唇を離せば、つぅ、と細い糸が繋ぐ。

「ん……っく、は、ぁ」

覆い被さってくる相手の身体を抱き留め、孔に口づける亀頭の固さを感じながら両脚をその腰に絡みつかせる。
男娼でこそ無いものの、経験豊富ゆえに誘う手練手管は理解している。

「あ、く、ァ!! っ、…いいぜ。激しくしてくれ…ッ、あ!」

ぬめる液体は潤滑油となり、抽挿をスムーズにする。
一息に最奥まで押し込まれると堪らず喘ぎ声を上げて、それがずるりと引き抜かれれば快感と喪失感が
襲ってきて思わず相手の両腕を掴む猫耳の少年。
前立腺を亀頭でゴリゴリ擦られれば、びくん、びくんと自らの腰も痙攣するように上下して。

「やっべ……俺も、気持ちいい…ッ、ん! ジーゴ、おまえ…最高、はぁッ!!」

腹の上でガチガチに勃ち上がったままの性器を刺激されれば、どぷ、と先走りが溢れる。
唇が半開きのまま喘ぎ声を奏で、きゅぅ、と肉壁が締まって出し入れされるペニスを扱き上げて。

ジーゴ > 「もっと、激しくしてほしいの?欲しがりさん」
さっきまで背中に回されていた相手の手に、腕を握り締められると
より一層、煽られる。
奥をゆっくり抉ったかと思うと、腰を引いて抜けそうなギリギリでまた深く深く埋め込む。何度も繰り返すとジーゴ自身もどんどんと昂っていく。

「アルスの中に、せーし出すッ。出すッ!イ、イクっ!!あああっ!!」
二発目なのを感じさせない量を、相手の胎内に注ぎ込む。
孕むことはないけれども、孕ませようとするかのように奥底に流し込んでしまうと、
相手のことも追い上げようと、相手のペニスを扱き上げる手のスピードが増していく。

アルス > 「お前と一緒で、な。ん、はぁ!あ、ァ!」

緩急をつけて奥深くを抉られ、ペニスを引き抜かれる。と間髪入れずまた根元まで捻じ込まれ、その度にびくっと腰が震える。
ガチガチに勃起した肉竿を扱かれると白みの混じった先走りが腹に溢れ落ち、絶頂が近づきつつあることを示して。

「あぁ、っ、くァ…! 俺もっ、イくっ、イく!! んあぁぁっ!!」

大量の精が体内に注ぎ込まれている、熱を直に感じながらアルスもまた達する。
扱かれながら大量の精を放ち、二人の腹を白く汚してしまいながら。
肉壁がキツく締まって相手のペニスを刺激し、全てを吐き出させようとして。

ジーゴ > 「いっぱい出たね、べとべと」
相手の胎内にたくさん注ぎ込んだ自分のことは棚に上げて言った。
先走りも精液も、粘性の高いぬめぬめも、お互いの下腹部は全てに塗れている。
相手の胎内に注ぎきった性器を抜き取るとそのままハグを求めるかのように手を伸ばしながら相手の真横に寝そべる。

「ね、オレおまえ好き」
さっきまでよりも優しいキスをして、小さく笑った。
男娼の習慣が、普段での抜け切らなくて、簡単に甘い言葉を囁いてしまう。

アルス > 「っは。ここがプールで良かったかもな」

冗談めかす。まぁこの状態でプールに入ると汚すことになるし、そんなことはしないが。
色々な液体でどろどろになったお互いの身体を絡ませるように優しく抱きしめ合い、穏やかなキスを交わす。

「ん。俺もお前好き。…な、俺どうせ暫く王都にいるからさ。
また今度、一緒に遊ぼうぜ」

事後、甘い言葉を囁き合うことは何度か経験しているし。相手のそれも本気でないことはよくわかる。
なので似たような言葉を返しつつ、また偶に会えればいいな、という思惑も込めて問いかけた。
言葉通り遊ぶのでもいいし、こうして抱いたり抱かれたりするのでもいい。

ジーゴ > 「プール!オレ、シゴト中じゃん」
その言葉は急に狼の少年の現実に引き戻す。
ハグもキスも、まだまだしていたいのに。名残惜しそうに体を起こして。

「なんだっけ…そう!たびげーにん、の話また聞かせて」
『旅芸人』が何かさえわかっていない少年は、時間が許せばもっと色々聞きたかったのに、とでもいうように残念そうに立ちあがろうとする。
足元をおぼつかなくさせていたぬめぬめも、少し粘度が下がったようだ。
気をつけながら立ち上がると、相手が体を起こすのを手伝おうと手の差し伸べる。

「オレ、だいたい王都にいるから、いつでもあそぼ」
だいたい、だなんて言ったが、彼は王都から出ることは基本的にない。
王都以外の世界のことを知っているらしい相手を前にちょっとだけ背伸びをして表現した。

アルス > 「だな。魔法かけといたから、サボってたのがバレることはないと思うぜ」

安心しな、と現実に引き戻った少年に笑いかける。
先に身体を起こした相手が伸ばしてくれた手を取り、また滑らないようにゆっくり立ち上がった。
ついでに脱ぎ捨てていたお互いの水着を取り、相手の分を渡す。

「勿論。何なら王都で偶に公演やってるから見に来いよ」

友達価格にするから、なんて誘いかけることも忘れない。
いつでもと言ってくれるなら、気をよくしたようにアルスも笑った。

「あぁ、また遊ぼう。んで、またシようぜ」

そう言い残すと顔を寄せ、最後に軽く唇を合わせるだけのキスをして離れる。
水着を履き「またな」と手を振ってアルスはその場を後にした。
去り際、片手を振ると空間改変魔法が解け、辺りはいつも通りの喧騒に戻る──

ジーゴ > 「魔法!すごい!よかったー」
バイトの少年にぴちぴちの水着を着させているような雇い主だから、きっとバレていても怒られないだろうけれど、そこまで少年の気は回らない。

「公園??わかった!」
あまりわかっていないけれど、明るく返事をした。
何にしても誘われるのは嬉しい。

「また、ね」
小さなキスに昂りそうになってしまうのは、なんとか見せないようにして。
水着を着てなんでもないかのように、取り繕うと、相手に向けて手を振った。

彼の目の前にはいつも通りの、そしてまだぬめぬめが掃除できていないという現実が広がっているけれど、どこか鼻歌混じりで仕事をこないしていく。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からジーゴさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からアルスさんが去りました。