2022/07/08 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にピーターさんが現れました。
ピーター > 「あーつーいー」

うだる様な夏の空の下、金髪碧眼水着姿の少年がデッキチェアに横たわり呻いている。
今日は学院のカウンセラー業も休業、そこそこ稼げて来たので奮発し一度訪れた事のある水遊場へ再びやって来たという次第だ。
目的はもちろん避暑に加えて目の保養。水着の乙女たちを鑑賞せんと下心満載で此処に至る。
来る途中の露天商で買った安物の色眼鏡なんかを身に着けている事も相俟って、見た目“だけ”は愛くるしい少年である。

「はぁー、にしてもやっぱ暑い所為か、人も多くて若干酔うわな。」

くわわ、と欠伸をしつつ色眼鏡越しにプールへと目を向ければ、肌も露わな女性たちに同様の野郎ども。
ごちゃっと入り乱れる様は当人たちはともかく傍目に見て若干暑苦しい。

ピーター > 「誰だよ暑いときは水着の美女見て涼もうとか考えた奴~ 俺~」

デッキチェアに横たわっているだけでは涼しくも何ともない。
かと言って人いきれのするプールに突撃かます気もない。
水着美女にもみくちゃにされるなら望むところだが、目的を同じくした野郎どもと接触するなんて御免被りたいところだ。
そもそも何で男が居るんだ。女子専用プールとか無いのか。あっても俺も入れないじゃねえか。と文句ばかり膨れていく。

「はぁ~、どうせ膨れてるならバインバインに膨れたパイオツを拝みてえわ」

そんな風に下衆な思考を溢すも、見た目はやっぱりいたいけな少年風貌。

ピーター > 「……と、しょーもない事言ってたら逆上せちまうな。
 いい加減、水ん中入るか……なるべく人混みは避けて、と」

デッキチェアから腰を上げて、ぺちぺちと足音立ててプールへと向かう。
右を見ても左を見ても、人、人アンド人。見目麗しい淑女たちも居れば、むくつけき男どもも居る。
若干躊躇いを覚えたピーターだったが、プールサイドに居続けても陽に炙られるだけで状況は何も変わらない。
そもそも涼みに来たのだからせめて水に入りたい。そんな気持ちが勝り、人混みの合間に滑り込む様に水の中へとその身を沈めた。

「あ……気持ち良い……」

散々照らされて火照りきった体が急速に冷やされていく……と言えば過言だろう。
何しろ大勢の利用客が入っているプールの水は、若干温いくらいだ。それでも体を冷ますには十分で。
はふぅ、と溜め息を溢せば、人の流れに身を任せる様にゆらゆらと辺りを漂い始める。