2022/04/26 のログ
ピーター > 「えっ?……頑張ってみるけど、難しい、かも。」

頭を動かすな、と言われても困ってしまう。
何しろ目的の紐結びは、少女の体を挟んで向こう側で行わなければならないからだ。つまり手元が見えない。
しかも今居る場所は流れるプール。水流によって紐は予測の難しい動きをする。
それをなるべく抑える為には、右へ左へとバランスを取る様に頭も動かさなければならない。

……という事にしたピーター、羞恥に顔を染める少女を胸の間から見上げる。
両の頬に当たる、プールの水で冷やされながらも、確かに体温も感じる柔肌の感触が大変に心地良い。

ミリアム > 「そこは凄く頑張って欲しいかな…ね?」

そう言う趣味はないと自分に言い聞かせて少年に頑張ってと声をかける。
手は届いているが結ぶ場所は背中側なので手元は見えず、しかもプールの水は流れている。
その状態で早くとは無理強いなのだがこの恥ずかしい状態ではついそれを頼んでしまって。

「ねえ……結べそう…?」

少年の頭が動けば胸の谷間が擦られてしまい。
冷えた肌に温かい少年の体温と触れる感触をより感じ、それに耐えようと目を閉じて今の姿を見られないようにと少年を自分の体とプールの壁で隠すようにして。

ピーター > 「頑張ってるよー、すごく頑張ってる。」

頭を右に傾け、左に傾け。
紐結びが進行するのと共に、ピーターの頬は少女の胸に押し当てられる。
どうにかこうにかといった態で紐を結ぶのに苦戦しているフリを通し、散々柔らかな感触を堪能してから、

「はい、出来たっ!お姉さん、これでどーぉ?」

満足満足、と言わんばかりに笑みを浮かべ、結び終えた紐から手を離す。
過程はどうあれ、元通りに結べているはずだ。

ミリアム > 水の流れで結びにくい中、頑張ってくれているのは判っている。
それでも少年の頭が右に左に動けば胸の形は変わり、擦れる感触に息を荒くしてしまい。
こんな姿を誰かに、ろくでもない男にでも見られれば大変な事になるので早くと願い。

「はぁ……結べたのね。ありがとう…」

それがどれだけの時間がたったのかは分からないが出来たと聞けば大きく熱い息を吐き。
少年を抱き支える腕の力を抜いて話して笑みを浮かべる顔を見返し。
赤くなった顔でお礼を告げ、水着が外れる様子がない事に縁を掴んで息を整えるようにして。

ピーター > 「うん、どういたしまして!」

心なしかつやつやとした顔で満面の笑みを向けるピーター。
少女の覆う物の無い片乳を見、そのうえ顔でその柔らかさを堪能した上に感謝までされればもう至れり尽くせりである。
むしろ礼を言いたいのはこちらの方だとは思ったが、そっと胸に秘める事にして。

「それより、今度はお姉さんの方が苦しそう?
 上がって休憩する?僕も一緒に行くよ?」

特殊な壁ドン状態で、呼吸を整える少女の様子を窺う。
赤い顔と荒い呼吸に具合でも悪いのかと訊ね、一度プールから出てはどうだろうかと提案してみたり。
勿論、体調不良などでは無いのは重々に承知している。

ミリアム > ちょっとした息抜きのつもりがこんな恥ずかしい事になってしまい。
最初のように水の冷たさを感じる余裕はすっかりとなくなり。
恥ずかしさやその他の感情で体は火照り水の冷たさがそれを余計に感じさせる結果となってしまって。

「そんな事ないよ…。
そうね……キミの足も心配だし、お姉さんと一緒に休憩しよっか。
でも…休憩できる場所知ってる?」

少年を壁と自分の間に挟み込んだまま荒い息を吐き、それを整えようとし。
少年の心配をする声に本当のことなどいえるはずもなく、無理に笑みを見せ。
休憩をしようという提案に少年の足が心配だからと理由をつけそうしようと頷き。
ただ、ここに来るのは初めてで休憩できそうな場所の心当たりを訪ねながら、先ずは少年、次に自分がプールから上がろうとする。

ピーター > 「うん、ちょっと行ったところに大きなパラソルと飲み物のお店があるよー
 椅子もあるから休憩出来るよっ!」

そもそも足の方は大嘘だったのだからもう何とも無い訳だが。
そんな事を言える筈もなく少女に持ち上げられプールサイドへと上がり、少し離れたところに見える屋台を指差す。
パラソルの下に幾つかデッキチェアが並べられ、休憩に向いている空間だろう。

「ほら、お姉さん掴まって。
 僕、ピーターっていうの。お姉さんは?」

プールサイドへ上がろうとする少女へと手を差し伸べながら遅れながらの自己紹介。
濡れたブロンドがやけに色気を感じさせ、エメラルドグリーンの瞳がまっすぐに少女を見つめている。

ミリアム > 「お店があるのは聞いてたけど…結構大きい?
椅子があるなら休憩できるね」

自分は兎も角足を痛めた少年に椅子があるのは助かると赤い顔で笑みを見せ。
少年をプールサイドに押し上げ、指さされた屋台に目を向け。
あそこなら休憩に丁度よさそうと。

「そう言えば名前知らなかったね。私はミリアム、よろしくピーター君」

差し出されてを少し考えて握ってはプールから上がり。
歩く首を振って髪の水気を飛ばして少年に改めて瞳を向け。
プール内では分らなかったが濡れたブロンドの髪もあり可愛く見え、引き込まれるようなエメラルドグリーンの瞳をつい見つめてしまう。

ピーター > 「うん、よろしくね。ミリアムさん!」

少女の名前を知ればにっこりとした満面の笑みを向ける
どことなく妖艶さを醸しながらも言動は見た目通りの幼子のそれ。
翠の瞳に青い瞳が向けば、再び瞳術を使用しようかと考えたが、何を思ったか止めてしまった。

「それより、行こっ?
 へへ、ラムネが美味しいらしいよ?」

無邪気な子供のフリをしながら、ミリアムの手を引いて屋台の方へと誘うピーター。
そうしてそのまま二人でパラソルの下、他愛無い話をしながら過ごしたという――

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からミリアムさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からピーターさんが去りました。