2020/11/21 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にジーゴさんが現れました。
ジーゴ > 温水の出るプールだから、寒くなっても問題なく入ることはできるけれど、夏がすぎて少し客足が減っている水遊場。
いつも通りぴったりとした水着を着させられている少年が一人。プールサイドの掃除に精を出していた。

「ぬめぬめ取るのはむりじゃない?」
何があったのか、プールサイドを埋め尽くすようにひろがっている粘性の高い液体。これを全て綺麗にせよ、というのが今日のバイトの指示だった。
水とあまり混ざっていない部分はスライムのようにどろどろとしていて、そう簡単に掃除ができる物ではない。
デッキブラシを持って、懸命にプールサイドを右往左往。

ジーゴ > 掃除中のプールは水が抜かれているから、人は殆どいない。
もっとも、近くのプールからの歓声は聞こえてくる距離だから、こちらにやってくる人がいてもおかしくはないけれど。

熱中して、掃除に取り組む少年から小さなメロディがこぼれ落ちる。主旋律らしき音ををなぞるそれは歌詞を知らないから、鼻歌のように響くだけだけれども。
デッキブラシがプールサイドの床を擦る音と小さなメロディだけが広い空間にぽつんと。

ジーゴ > ミレーのことや奴隷のことに詳しい人が聞けば、これはこの国の奴隷たちが唄ってきた子守歌であることがわかるだろう。本人はその歌が何かは知らない。なぜか歌えるけど歌詞は分からない歌。そう思っている。

ミレー達は迫害の中でも自分たちの気持ちを保っていくために、たくさんの歌を唄った。もちろん、唄うこと自体が咎められることも多いけれど。
気がついたときには既に独りで、親の記憶もない彼がこの歌を歌っているということは、彼もミレーに育てられたのだろうか。
その真実は誰も知らないけれど、少なくとも彼がこの歌をメロディだけでも知っているのは事実。

ジーゴ > プールサイドのぬめぬめは、かなり強力で一向に落ちる気配はない。しっかり綺麗にできるまでにはもう随分の時間がかかるだろう。
実はこのぬめぬめ全てが媚薬で、とんでもない体のほてりに気がつくのは掃除を終えて暫くしてからのこと。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からジーゴさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場 水着販売所」にボブさんが現れました。
ボブ > (肉体の鍛錬のためによく通っていたせいか、水遊場の従業員とも顔なじみになり、ちょっとした助っ人を頼まれた。
水着販売所のスタッフの増員をかけているが、まだその増員が来ないので臨時スタッフとして働いて欲しいとの事)

「水着を勧めるっていってもなぁ~~……、ここって男性客の水着は女性スタッフが見立てて勧めて、
女性客の水着は男性スタッフが見立てて勧めるって事らしいけど、俺……あんまり女性の着飾り方知らねぇんだよな」

(販売所の端の方に立ちながら、ちょっとぼやいている男。

そもそも水着を選ぶスタッフが足りないというのは、女性客の水着を勧めた男性スタッフがその女性客としけこんだり、
水着を勧められた男性客が勧めてきた女性スタッフをどこぞに引っ張り込んで…
…というエロい事情で頭数が足りなくなるという事らしいが、そんな事を知らない男はとりあえず販売所内で立ちすくんでいるか)