2020/08/18 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にイヌさんが現れました。
イヌ > 「……あふぅぅぅ」

水遊場のプールにて、犬のミレー少女が。
なんともまったりだらしのない声を上げていた。

「まさに、この季節は。
 ここで涼むのが一番ですねぇ……」

連日の暑さにまいってしまい。
体力的にどうにもこうにもできなくなった少女。
そこで、この施設のことを思い出し、仕事終わりに涼みに来た、というところである。

「九頭龍のお宿のお風呂もいいけれども。
 こっちもこっちで……」

プールの中でまるでクラゲのように漂いながら。
少女は、涼しい空気に気持ちよさそうな表情を見せる。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」にイスラさんが現れました。
イスラ > 「 ――…わぁお、なんとも…」

先客と似たような理由でやって来た娘が。思わず声を上げてしまったのも、仕方ない。
プールサイドまで来た所で目に入る先客の姿は。異性だろうと同性だろうと、間違い無く刺激的に映る。
ふふ、と口元を綻ばせてから、爪先を水に浸け。滑り込むようにプールの中へ。
泳ぎ出すのではなく、涼しげな水の中を歩むようにして。その人の元へと近付いていこう。

「 そうだね、実に快い、今の時期にはぴったりの場所だと思う。
……同じクチなんだ。ご一緒させて貰えるかい?お嬢さん?」

上向く少女の程近くへと歩み寄れば。
ひょいと、その顔を上から覗き込むようにしてみせる。

イヌ > 「……んっ」

ぷかぷか水に浮かんでいた少女だが。
何者かが近づいてくる気配を感知して、耳がぴくっ、と動いた。
そのまま、その気配が傍にまでくれば。
ちら、と相手を見つつ。

「あ、えっと、どうも。
 えぇっとぉ……はい。その。
 別に、私がここを占有していたわけでもないので……」

別段、少女は目的なく涼んでいただけ。
場所の所有権とかもあるわけでもない。
なので、相手にそう返事しつつ。
少女は、ざぶ、と体を起こし。一度、まっすぐ相手に向き直るようにした。

イスラ > 「 ふむ。有難う、そう言って貰えると助かるよ。
何と言うか、少し――約束事でも有るのかと、気になったからね。」

どうやら。不意を突いて驚かす、という悪戯は出来なさそうだ。
程々まで近付いた所で、少女の頭を飾った獣の耳が、敏感に跳ねるのが見て取れた。
幸い警戒されるという訳でもないらしい、極々自然な応対をされたので。
それならばと歩みを止め、お互いに正面から。向き合うような位置取りとなれば。
軽く、小首を傾げてみせる。

「 ほら。そういう…装い、というのかな。
えてして誰かに見て欲しい――見られたい、という意図の下である事が。多いじゃないか。
…だから、後から来る意中の殿方にでも、見せたいのかな…とね?」

仮にそうだったとすれば、なかなか良い趣味だと思う。
そうでなかったら…こちらの方が、少々恥ずかしい。
実際、第三者として見ているだけでも。少しばかり、頬に熱を感じてしまう。そんな、少女の姿。

イヌ > 「……約束……。
 そう、見えましたか?」

少女は、相手の言葉に首を傾げる。
当然だが、少女はここで待ち合わせなどをしていたわけでもない。
別段、誰かを待っているような素振りを見せていたつもりもないので。
どうしてそう判断したのか、と考えていたのだが。

「……っ……!
 こ、これは、その。えぇっと……。
 な、なんといいますか……」

そこで、相手が少女の水着を見てそう判断したのだと理解すれば。
少女は赤面し、なにか言い訳しようとする。
が、当然。そんな簡単に言い訳など出てこない。
そもそも、少女が大胆な水着を着ていたのも。
ある意味ではナンパ待ちだったともいえるし。
ある意味では露出趣味だったともいえるのだから。

イスラ > 「 そうだね。
少なくとも確実に――泳ぐ為、運動や鍛錬の為であるとは思えない。」

別に。探偵宜しく推理を働かせた結果、導き出された驚愕の真実!…などという訳ではない。
誰が見たとしても、水着と呼ぶ事すら憚られる紐状のそれは、魅惑やら誘惑やらという単語ばかりに繋がってしまう物。
斯く言う娘自身も、遠目に見付けたその艶姿に、まんまと誘引されたクチであり…其処まで考えてから。
何やら同意も否定もままならない、煮え切らない少女の言動に。
ついつい。口元を綻ばせてしまった。

「 ふふ。見られたい――それは否定出来ないというのなら。
相手は、誰でも良かったとでも?
驚き戸惑うような、初心な少年がお望みだというのなら。残念ながらご期待には添いかねるが――」

つぃと娘は片手を伸ばす。
頬を染めて戸惑う少女の顎先へ、顔も視線も逸らす事をさせないとばかり、指先で頤を持ち上げて。

「 魅力的だと、素直に思うよ。キミのような子は。
…浅ましい獣が一匹、まんまと罠に掛かってみせたなら。
どうだろう、ボクの事を捕らえてくれるかい?」

イヌ > 「……そう、ですか?」

少女としては、涼みに来ていた。
つまり、泳ぐために……一応だが。来ていたのだが。
相手の判断基準であった水着について指摘されると。
あたふたうろたえてしまう。

「……う、うぅ、えぇ、っと。
 って、ひゃうっ!?」

相手の更なる追及には反論できず。
その少女の反応こそ、雄弁に事実を物語っているだろう。
そのまま、触れられ、まっすぐに見つめられたのなら。

「……み、魅力的、だなんて……。
 そ、その。えぇっと。
 と、とりあえず。お名前を、教えていただけますか……?」

少女は、そうやって。
相手に、名前を聞くので精一杯だったり。
赤面は強まり。照れているのか興奮しているのか、というところ。

イスラ > 「 そうとも。
自覚してなら、それはそれで、とても素敵ではあるし――
逆にキミが無自覚に。そういう願いを秘めているというのなら…是が非でも、気付いて欲しい。そう思わずに居られない。」

半ば以上詭弁である。
人間単一のタスクしかこなせない程、単純な生き物ではないのだから。
泳ぎつつ、涼みつつ、声を掛けられたならそれはそれで――などと。少女は考えていたかもしれない。
だが敢えて。複数の候補の内、最後の一つのみを強調するのは。
少女当人が選びきれずにいるというのなら、勢いで既成事実を造ってしまう為。
触れさせた指の上。少女の顔が更に熱を帯びていくのなら。
軽く小首を傾げつつ、極々自然に、一歩分距離を詰め。

「 ――イスラ。おっと…家名は聞かずにおいてくれたまえ。今日は極々私的な時間だから。
それじゃぁキミも、教えてくれるかい?名前を、それと…」

僅かに身を折るようにして。顔と顔を寄せていく。
慌てふためき困惑し、窄まりこそすれ、大きくなる事は無いだろう少女の声を聞く為…だけでなく。
その耳元へと、彼女だけにしか聞こえない声音で囁く為だ。

「 ――キミが。こんな所で、そんな格好で…何をされたいのかも、ね?」

イヌ > 「……え、えぇぇぇ、え、っと……。
 そ、その……。わ、私としては。
 み、見て、ほしかった、というのはあるのですが……」

なんとも饒舌な相手。言葉の勢いに負け。
少女は、本心を微かに吐露してしまう。
実際のところ。少女の目的としては……。
涼むのが半分。ナンパされるのが半分、というくらいだったのだから。
それを看破されてしまえば、隠す事こそ恥、である。

「イスラさん、ですね。
 ……家名。ということは。
 貴族の方、ですか?」

わざわざ、家名、という言葉を口に出すということは。
貴族か王族。どちらかであろうか。
そう考える少女の顔は、赤面が薄れるが。
さらに近づかれ、名を聞かれれば。
そして、更に踏み込まれたのであれば。

「え、えっと。私は、イヌ、と申します。
 とある冒険者の方の元で、メイドをしておりまして……。
 そ、そのぅ……。それは、こんなところでは、ちょっと。
 言いづらい、です……」

名乗り、身分を明かし。
そして、少女は顔どころか、首筋まで真っ赤にしながら。
自身の暗い欲望を打ち明けるには、この場所では、などと告げる。

イスラ > 「 それはそれは。…勿論、存分に希望に添えればと願うのだけど。……ん、ん。
どうにも、上手く行かないな――――」

少女の本心。もしくは欲望。
それがちらりとでも吐露された事に、ますます上機嫌となっていたのだが。
隠しておきたかった部分を突かれてしまい、僅かばかり鼻白む。
とはいえ。これは間違い無く、娘の方の失敗だろう。
調子が出て来たのと一緒に。その調子の上へと乗ってしまい。余計な言い方になってしまった。
これだから、成り上がりの似非貴族は、などと自省しつつも。流石にそれ以上の失言は避けて。
黙っておいてくれ、そう告げるように。少女に触れるのと逆の手が、唇の前で人差し指を立て。しぃ…と。

「 おや可愛い。名は体を表して、実に似合いの名前だと思う。
――そうかい?ま、秘密をお望みだというのなら。どうやら良い場所も有りそうだし…」

うかうかしていれば。新たな、不特定多数の遊泳客が訪れるかもしれない場所。
其処で欲望を吐き出す事に、少女が躊躇いを見せるなら。
決して無理強いする事はなく、もう一方の手もまた。立てた指先で少女の唇を塞ぐ。
二人して、一旦言葉を堰き止めながら。脇へと流す視線が。
脱衣所への扉や。隣接する、シャワー室への入口を指し示して。

イヌ > 「あのあのあの、えっと、は、はい。
 それは、もう……。
 ……あの、何か、私が、粗相を……」

実際、ここまで接近されて。
口説かれて、姿を見られて、となると。
少女としてはまず希望の第一段階はクリア、なのだが。
少女の看破に対し、相手がやや様子を変えれば。
少女はそれを、自分が何か失礼なことをしたのではないか、と判断した。
だが、相手が人差し指でジェスチャーをすれば。

「……は、はい。
 えっと、ありがとうございます。
 ……そ、そうですね。そのぅ。
 あ、あの。あちらのほうへ、行きませんか?」

名前について褒められれば、赤面しつつ少しうれしそう。
そのまま、相手の出自については触れることはなく。
相手の視線の先。二人きりになれる場所を見つめ……。
少女は、脱衣所に向かって、相手の手を引き、移動し始める。

イスラ > 「 いいや。ボクの問題だから、気にしないでくれたまえ。
…もし粗相に感じたというのなら、おしおき、しているとも。」

おしおき、などという、実に不穏当な単語を。殊更区切って強調するようなしゃべり方は。
それも、少女の欲望…というより此処まで来れば、性癖を探る為の物。
誰に見られてもおかしくない場所で。誰とも知れない相手を探していたというのなら…
良からぬ相手に巡り会う事も。少々強引な事態となる事も。想定していたのかもしれないと。
そのまま、彼女の方から移動し始めれば。デッキチェアの並んだプールサイドも、南洋植物の簡単な植栽も足早に通り過ぎ。
幸い誰かの邪魔が入るという事もなく。脱衣所の中へと入ってしまえたろうか。

涼やかな水辺を離れ。閉ざされた空間へと入ったのなら。
娘はするりと背中側から身を寄せて。少女の首筋に腕を回していく。

「 ほんの少し。けれど、焦らされるというのも…悪くはないね。
さぁ、イヌ。――――ここなら。ボクとキミだけだ――――」

抱き寄せながら、再び耳元へ囁き掛ける声。
ただし先程のような、距離感を測る遠慮はもうしない。
甘く耳へと吐息を吹き掛け、顎の下を擽って…そして。
少女の、剥き出しに等しい臀部には。熱を孕み、硬く育ちつつある感触を触れさせていく。
女同士であるのなら、元来、有り得る筈のない存在感を。

イヌ > 「そ、そうですか。
 でしたら、えぇっと。よかった、です……?」

気にしないでくれ、と言われれば。
少女は、ある程度安堵するものの。
おしおき、という言葉には少し驚いた様子。
同時に、どんなおしおきだったのか、と。
気になっているようで。チラチラと相手を見てしまう。

そうして、脱衣所に入ると同時に。
相手に密着されたのであれば。

「……あ、あぅ、えぇ、あぁのおおお。
 ちょ、ちょちょちょ、ちょっと、待ってください」

いきなりの大胆な行動に、少女はやや混乱したような様子になる。
たしかに、こういう展開を求めていたのは確かなのだが。
あまりにも急展開であった。しかも、なにやら変な感触と熱。
もしや、と思いながら。少女は、恐る恐る相手の顔をみる。

イスラ > 「 …吝かではない、のかい?
キミはとても可愛らしいから。もし捕らえる事が出来たなら、大勢に自慢してみようかとも思ったけれど…
ふ、ふふ。大丈夫だよ、キミが嫌がるのなら、やろうとは思わないから。」

気にする素振りを見て取ったなら。
しれりと白状してしまう企みの一つは。あのままプールの中、彼女の痴態すら見せびらかしてしまえという不穏当な物。
多分幸い、自制してみせる通り、彼女がそれを本気で嫌がるのなら。娘は実行には移さないだろう。
…それに。あくまで、企みの一つであって。やり様は他にも有るのだしと。

「 いや、だ。こういう事も久しぶりだから、待ちきれなくてね?
それに――悪いのはキミだ、言っただろう?可愛いと、魅力的だと…誰だって。
キミみたいな子に、そうやって誘われてしまったら。きっと我慢なんて出来る訳が無い…」

肩越しに振り返り、こちらを伺う少女に対して。
にこりと、邪気の欠片も無いかのように微笑んでみせるのだが…実際の所。
娘の瞳は微かに潤み、熱っぽさを滲ませ揺れる。二度目に吹き掛ける吐息は、先程よりも更に熱さを宿す物。
間違い無く、欲に昂ぶる有り様を。火照りを帯びた面差しと。
少女には遠く及ばない、だが確かに宿った双丘の向こうで。高鳴りを見せる心音と。
そして、乳房の存在と相反した、明らかな下肢に宿った滾りを。
とくとくと脈打つような、水着の向こうで増していく熱さを以て知らしめる。

「 もう一度聞くよ?…キミの願いを教えて欲しい。
きっとそれに応えるのが、ボクにとっても、願いを叶える事に繋がるのだから。」

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からイヌさんが去りました。
イスラ > 『継続します。』
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からイスラさんが去りました。