2020/07/05 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にリシェさんが現れました。
リシェ > (もうそろそろ。暑い時期になってきた。
この水遊場も、大勢の人達が、押し寄せてくる事になるだろう。

そんな場所に、幾人かの、貴族ご令嬢達のお供として、連れて来られた少女も。
自分が着る事になる、水着という物を。選ばされている、真っ最中。)

「…なのですが……どうにも、多すぎて……」

(とてもとても、決めきれない。
色とりどり、数え切れない程、所狭しと並んだ水着達の中から。
どんな色合い、どんなデザイン、どんな機能の物を選べば良いのやら。
背後の令嬢達の、姦しくはしゃぐ声に、背中を圧されてつんのめるようになりつつも。表情は、少しばかり陰鬱と。
…そもそも、衣装、なんて。相手の都合、他人様の選んだ物、それを身に纏う場合が、大半で。
自分で、好みだとか、考えた事は。ほとんど無い。

今は、取り敢えず。種類の方から、決める事に。
上から下まで一繋がり、機能美を優先し、さも、速く泳ぐ為という物から。
この国らしい、下手な下着よりも卑猥な、泳ぐ為より、見る者を誘う為の物まで。
形だけでも、本当に、多いのだけど。)

リシェ > (長い事、考えて。
結局、無難な、ちゃんとした水着を。選んだらしい。
犯す為、男達の為、でないというなら。偶には、そういう選び方も、許される筈。
可愛らしいそれを纏って、水際で寛いだり、を。少しだけ、今の内から想像しつつ。
珍しい、自分の意思での買い物を。ぎゅ。大切に抱え込んで。
今日の所は、帰っていく、事になるだろうか…)

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からリシェさんが去りました。