2020/02/03 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にリシェさんが現れました。
■リシェ > (生まれて初めて、水遊場にやって来た。
そもそも。あの城から、外に出して貰えた事自体が、つい数ヶ月前。
其処から少しずつ、少しずつ、訪れる場所を…目にする世界を増やしている、その途中。
だから、例え、王侯貴族達の、オマケだとしても。
風呂よりずっと広い、プールという場所には。期待をしていた…のだけれど。)
「………これは…思った以上に、つらい、……ですね…」
(プールの中、水を跳ね散らかし、笑いさんざめいて、はしゃぐ貴族家の若者達。それを尻目に。
少女自身は、すっかりグロッキー状態で、デッキチェアに寝そべっていた。
くらくら。目眩がする。頭がぼんやりと纏まらない。
元々体力皆無、運動音痴、その上泳ぐ事など始めてで。とてもとても、まともな水泳など出来なかった。
おまけに、真夏のように眩しい灯りも、目に痛い。
早々に疲れ切ってしまい、休憩中。)
■リシェ > 「…もしかして。」
(身体を動かすのが、億劫な分、頭ばかりを巡らせていると。ふと、考えてしまう。)
「……もしかして、わたし、って。…ひきこもり……という奴、なのでしょうか…」
(実際の所は。多分、違うと思いたい。
自分から、意図的に、外へと出ようとしないのではなくて。
そういう発想自体が、別に、無かっただとか…考えてもみなかった、とか。
外の世界に対する、必要性だとか、願望だとか、という物を。端から、持ち得なかったのだから。
大丈夫。大丈夫だ。そう言い聞かせて、自己納得。
…もっとも、後から考えてみたら。ひきこもりという単語は、知っているものの。
その善し悪しに関しては、正直、何の実感も無いのだけれど。)
「…………むぅ……」
(やっぱり、余計な事を、思い付かない為にも。苦手なりに、動いた方が良いのかもしれない。
もう少し、休憩したら。…バタ足くらい、出来るように、練習してみようか。とでも、考えながら。デッキチェアの上で、ごろごろ。
それに。何もしないでいると、周囲からの、遊泳客達の視線が。何処となく、気になるのもあった。
…実を言えば。極薄く、色もなく。濡れてしまえば、淡く肌を透かすような、水着のせい。なのだけど。
そういう程度の格好なら、当たり前、のような少女には。何の自覚も無いまま、疑問に首を傾げるばかり。)