2019/08/11 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──くーわわわ……」

ある日の水遊場。
ここ数日は、気温の高さからいつにもまして来場者数が多く、この平民向けの階層は殊更に賑わっていた。

そんな中、プール全体が大体見渡せる位置に設置された監視台の上に腰掛けた金髪の男は、
暇そうな面を隠しもせず大欠伸をかましていた。

今は見ての通り、プールの監視役の依頼(バイト)を請け負っている。
とはいえ、現状そうそう緊急事態があるわけでもなく、男はすっかり暇を持て余していた。

「──まああ何事もないに越したことはないのだが。一応目の保養になるっちゃなるしのう……」

ふ、と小さく息を吐きながら口元を緩めつつ独りごちる。

視界にはたまに、水着レンタル担当スタッフの策略により面積の少ない際どい水着を貸し出された女性客が
ちょっと恥ずかしそうにプールサイドを通る姿が見受けられる。

そんな犠牲者(?)の姿を見やっては、あーまたやられたかー、なんて思ってニマニマしていたりして。

エレイ > 「……座りっぱなしもなんだし、ちょっと他ンとこも見回ってみるとしますかねぇ」

やがてそんな事を呟くと、男は監視台から降りてゆるりと歩き始める。
一応職務放棄をするつもりはないので、中央のプールから大きく離れない程度の距離を保ちつつ、
のんびりと辺りを1周してみるつもりで。

「しかしホントに客多いなという顔になる。まああここんとこの
暑さは異常なぐらいなので当然といえば当然かのぅ……」

カシカシと頭を掻きながら、改めて大盛況な様子を認識すれば眉下げて笑い。
微笑ましい家族連れや、ストイックに一人泳ぎの練習をしている者などを横目に眺めつつ、
ブラブラと歩を進めてゆき。