2019/03/21 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──くーわわわ……」

昼。
プール全体が大体見渡せる位置に設置された監視台の上に腰掛けた金髪の男は、
暇そうな面を隠しもせず大欠伸をかましていた。

今は見ての通り、プールの監視役の依頼(バイト)を請け負っている。
とはいえ、そうそう緊急事態があるわけでもなく、男は暇を持て余していた。

「──まああ平和なのはいいことなんだがな。一応目の保養になるっちゃなるし……」

ふ、と小さく息を吐きながら口元を緩めつつ独りごちる。
視界にはたまに、他のスタッフの策略により面積の少ない水着を貸し出された女性客がちょっと恥ずかしそうにプールサイドを通る姿が見受けられる。
そんなものを見やっては、あーあやられちゃったかー、なんて思ってニマニマしていたりして。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」にヴィオラさんが現れました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からヴィオラさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にヴィオラさんが現れました。
ヴィオラ > 女は困惑していた。目の前に広がる水遊場の光景にである。
見れば少なくない客が下着のようなものを身に纏って水に潜ったり顔を出したりしている。
泳ぐというその行為がまず奇異であったし、そのくせ面積の少なさに恥ずかしそうにする女性客も奇異だった。

「ここは一体なんだ。水難でもあるまいに、なぜ、泳ぐ」

プールサイドで僅かに首を傾げる女の格好も面積の少ないビキニの黒い水着で。
豊満に過ぎる体つきが地面に大きく曲線を描いた影をつけていた。

「まあよい。日差しの強さに参っていたところだ。涼むには丁度よかろう」

そして、躊躇なく飛び込んだ。ばしゃーん。面積と体積に相応な水柱が上がる。

エレイ > 「──む?」

ボケーッと人間観察しながら時間を過ごしていると、その視界に目を引く人影が
入り込んだ。
豊満な曲線を描くその女性の肢体を、顎に手を添えてほう……とか声を漏らしつつ目で追って。

「……おおう、元気いいなァ」

やがてその女性が勢いよく、水柱を上げて飛び込むさまを見れば小さく笑って。
さてどんな泳ぎを見せてくれるのか、と思いながら再び頬杖ついて見届ける姿勢。

ヴィオラ > 迷惑そうにしている客のことなど気にも留めぬ。
そして長いこと水底に沈んでいたかと思うと、胸を上にしてぷかりと浮かび上がった。
無駄にある浮力がなければいつまでだって沈んでいたかもしれない。

「どうやって泳ぐのだろうな……」

すいすいと左右を泳いでいく水遊客を尻目にぽつりとこぼした。

エレイ > 「──あり?」

飛び込みから泳ぎに移行するのかと思いきや、すぐに浮かんでこない。
潜ったまま泳いでいるのか、それともまさか沈んでしまったのか……首を傾げつつ、
何かあったらすぐ対応できるよう、台を降りて女性の入ったプールの側に近づいてゆく。

──と、たどり着いて程なく女性が仰向けで浮かんできた。
溺れているわけではない様子に軽く安堵しつつ、ぽつりと漏れた声を聞き届けると眉を下げて笑い。

「……やあやあお客さん。泳ぎ方がわからんのなら俺様が教えて差し上げませうか?」

そしてしゃがみ込み、目線を近づけながらそんな言葉を投げかけてみた。

ヴィオラ > 「――ああ、ここの管理人か。そうだな。教えを許そう」

顔に影が落ち、ふと見れば困り顔の男の姿があった。
眩しい金髪に目を細め、内心でほっとしながらも、尊大な物言いをして水中に立つ。

「それで、どうすればいい」

ぽたぽたと髪から水滴を垂らしながら。

エレイ > 「許そうて。まああ許しが出たようなので教えてやろう俺は優しいからな」

尊大な口調に、ドコかの貴族(おエラい)様なのかな? なんて思いながら、
何故かこちらも微妙に尊大な返答をよこしつつ。

どうすればいい、と言われればふむ、と軽く思案する仕草をしながら周囲を見渡し。

「うむ、その前に……ここだと他の客の邪魔になってしまうので練習用の場所に案内したいんだがいいですかねぇ?」

他の客もおり、子供ならともかく大の大人に泳ぎを教えるには少々手狭な現在のプールから
別の場所へ移動しようと、片手を差し出しながら笑顔で提案した。

ヴィオラ > 「フフ、自分で言うくらいなのだ。懇切丁寧な教えを期待しよう」

返ってきた尊大に薄っすらと笑いながら釣られて周囲を見渡す。
確かにひしめき合う程ではないが、下手に泳げば誰かにぶつかりそうでもあった。

「いいぞ。そのような場所があるのなら、最初に教えてくれればよいものを」

水着を貸し出してくれた係員のことを思い出して僅かに表情を険しくする。
しかしそれも差し出された片手を見れば、薄っすらとした笑みに戻り。

「ああ、よろしく頼む」

その手を取って案内に任せようと。

エレイ > 「ウム、期待しててくれぃ。──いやあ、なんかやたら堂々としてるっぽいからキミが泳ぎ初心者だってスタッフもわからなかったのではないかな?」

薄く笑みを向けられると、いい笑顔でビシッとサムズアップ。
顔をしかめて文句を呟く彼女に、肩すくめてケラリと笑ってそんなフォローを。
差し出した手を取ってもらうと笑みを深め、その手を引いてプールからゆっくりと上がらせて。

「そいじゃー一名様ごあんなーいッ」

などと戯けた口調で言いつつ、さり気なく腰に手を回しながら奥の方へと彼女を案内し、一緒に向かってゆく。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からヴィオラさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > お約束待機中です
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にルキオラさんが現れました。
ルキオラ > 「うう~……」

足指に持ち上げられて、とりあえず溺れるおそれはなくなった。
余暇を彩る道具、戯れに暇を潰す道具。
それは要するに玩具と同じ意味なのではないだろうか。
とは思いはしたものの、口答えしても仕方なさそうだ。
ともかくわかっているのは、彼を何か愉しませなければならないということだ。

「では、失礼して……」

彼が機嫌を損ねる前に、言葉を自分なりに解釈し、この体勢でもできそうなことを始める。
しがみついている指に顔を近づけて、わずかに躊躇いながらも、
その指先や指間を、ちろ、ちろと舐め始めた。

「ん……」

……これで、合っているのだろうか。恐る恐る、相手の表情を伺う。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 此方を伺う様な上目遣いと共に己の足指に舌を這わせる小人。
その様を観察する様な瞳で眺めた後、僅かに瞳を細める。

「……足が疲れた。此方へ上がってこい。此の侭の体勢でいるのは、中々に面倒故な」

片足を上げて相手を支えている体勢のまま、高慢な口調で告げる。
特段相手の行動に怒りや不満を持っている様子はなく、単純に足を下ろしたいと言いたげな表情。
とはいえ、その瞳は未だに新しい玩具を品定めする様な色を湛えてはいるが――

ルキオラ > 「むっ……」

さして喜んでいる様子もなさそうな相手の様子に、
間違っていたかなぁと不安そうな色を表情に浮かべている。
でも思い返してみれば普段から威圧感のある表情ではある。
ルキオラにはこの少年の考えていることはわかるようでわからない。

「……えっへへ。すいませんね、手間かけさせて」

ともかく、そう命じられたからにはひぃこらと足をよじ登って
プールサイドへと戻ろうとするだろう。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > プールサイドへと相手が戻れば、上げていた足を静かに下ろす。
ばしゃん、と小さな水音と共に己の足が水面へと沈む。

「別に手間など思っておらぬさ。……時にルキオラ。貴様、魔術への耐性はどれ程あるのだ?錬金術師ともなれば、魔導にも精通していそうなものだが」

全く脈絡のない話題。しかし、それを尋ねる少年の顔は無駄に興味津々、といった表情だろう。
少女めいた顔立ちに興味と僅かな嗜虐の色を湛えて、僅かに首を傾げて尋ねた。

ルキオラ > 「……え、なんですか藪から棒に?
 有事を考えてこの身体といつも着てる外套には魔除けを仕込んであるんで
 しろうとの使う術なら簡単に弾けますけど……
 特別強靭、ってわけじゃあないですねぇ」

怪訝な表情。こんな場所で答えさせる話題にしては何か唐突すぎる。
素直に答えつつも、なんとなく嫌な予感がするなぁ、ルキオラはそう思った。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「ふむ。いや何、少し興味が沸いただけだ。今からお前にかける魔術が、どれ程の効力を発揮するのかと思ってな」

クスリと、小さく笑みを浮かべて己の魔力を練り上げ、術式を発動する。
それは、己の得意とする渇望の魔術。物欲を、食欲を、睡眠欲を、そして、性欲を。
知性ある者のあらゆる欲求を増幅させる魔術を、まるで時候の挨拶の様な気軽さで相手へと発動した。

気楽に発動しておきながら、術式に込められた魔力は中々のもの。普段は魔力を抑えて発動するものだが、今回は発動に成功すれば急激な欲求に襲われるだろう。
無論、指定した欲求は性欲。成功しても失敗しても良し。眼下の相手がどの様な反応を示すのか楽しみだと言わんばかりの瞳で、その様子を観察している。

ルキオラ > 「へぇ~それはそれは~。ってえっ?」

嫌な予感はそのまま的中した。
申し訳程度の抗魔力は紙障子のように破られる。
全身の欲求がはけ口を求めて暴走しはじめるのを、息を荒くして、二の腕に爪を立てて耐える。
効果が覿面に現れているのは、ルキオラのハーフパンツの盛り上がりからも明白だろう。

「ちょ、ちょっちょっちょぉ~、何してくれてるんですかぁ~~~~
 こういうのはなんか……好みのタイプの美人とかに使ったほうがいいですよぉ~
 ひぃ~、ひぃ~っ」

はちきれんばかりの肉欲に両眼をらんらんと輝かせながらも、
ギリギリのところでなんとか理性を保っている。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「己の魔術がどれ程相手への効力を与えるか。私は魔術師では無いが、興味を持つのは当たり前だろう?」

結果には概ね満足した、とでも言いたげな言葉と共に緩やかに笑みを浮かべる。
そして、耐える様に息を荒げる相手の姿にふむ、と僅かに考え込む様な素振りを見せた後――

「とはいえ、生半可ではつまらぬな。術式を強くしてやるから、あと少し耐えるが良い」

必死に耐える相手の姿にクツリと笑みを浮かべると、発動していた魔術に更に魔力を上乗せする。
例えるなら、これ以上ないほど満腹であっても尚、飢えに苦しみ食物を喰らう程度の魔力。
何処まで耐えられるのか、というよりは、相手の反応を眺めて楽しむ様な傲慢で高慢な貴族としての視線で相手を見下ろしていた。

ルキオラ > 「それはわかりますけど! っていうかあたしもやりがちですけど!
 なんであたしで!?」

愚問とはわかっていても叫ばずにはいられない。
さんざん無礼な物言いはしたものの、こんなことをしてくる相手は
腐っても王族でスポンサーなのだ。流石に一線はわきまえなければならない。
のだが。

「ああああああ~~~っ
 も、もうだめ、もうだめぇ~~」

ダメ押しを叩き込まれてとうとうこらえきれなくなり、
涙目になりながら小さな自分の体を少年の肌にこすりつけて気持ちよくなり始めてしまう。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「何故か、だと?先程も言ったであろう。暇つぶしだ」

にっこりと、邪気の無い笑みで答える。
そして、己の肌に身体を擦り付け始めた相手の様にその笑みを深くしながら、ゆっくりと手を伸ばし――

「…誰の許可を得て、私の肌に触れるのか?まして、快楽に浸る事も許可した覚えは無いが」

相手の身体を静かに持ち上げると、刺激を得られない様に掌で身体を拘束する。
それでいて、更に魔力を込めて肉欲への渇望を増幅させる。肉体は快楽と絶頂を求めながら、それを行わせない。
そんな状況に相手を陥れながら、実に愉しげに少年は笑みを浮かべた。