2018/12/26 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にイリーナさんが現れました。
イリーナ > 「休暇ぁ?」

細々とだが、しっかりと続いた軍部とのお付き合い。
年の瀬も迫り、戦線も落ち着いたと判断されたのか報告の後にそんな言葉を伝えられる。

「準備も整って、私みたいな使いっぱしりはお払い箱と……将軍?」
まぁ、悪くはない仕事だった……安定収入が途切れるのは痛いが……。
と、表情に出ていたのだろう。
相対する将軍はニコニコと笑いながらぴらり、と一枚のチケットを差し出して。

「ル・リエー?」
あぁ、あそこ。とすぐに場所は思い当たったのだが……解せないと眉がより。

来年もよろしくお願いするよ。イリーナさん。
せっかくの年の瀬だ……ここで、疲れでも癒しなさい。
水着がない? それなら向こうでもお店はあるから安心しなさい。

とまぁ、そんな感じの優しい口調の言葉をかけられれば頷かないわけにはいかず。

「……そういうことでしたら、まぁ」

と、それが昨日のお話――。

「あぁんの、えろじじぃい……」

チケット片手にやってきたル・リエーの水遊場。
通されたのは身分に合っていない上層階ときた。
おまけに、そこで用意された水着は……。

首からおへそまで、パッつりと左右に分かれたスリングショト。
店員さんから手渡された時には頬のひくつきを抑え切れなかった。

「閣下からは、既に代金も頂いてますので」

そう言われてしまえば、つき返すわけにもいかないのである。
しぶしぶ、しぶしぶとプールサイドの布張り椅子に身体を預けていて。

イリーナ > 上層階ということもあって、混雑とは程遠い。
広いスペースを堪能するように子供達ははしゃぎまわっている。

お城からのお付き合いだろうか、なにやら貴族様たちは密談中だ。

たしかにここは……。

「ゆっくりするのには、ちょうどいいのかも」

ごろんと上質な布が張られた寝椅子に身体を横たえながら心地良さそうに息を吐いた。
ガラス窓から差し込む光が眠気を誘っている。

うっすらと目を細めながら少し、うとうとと心地よさげに頭が揺れようか。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」にザイヴァーさんが現れました。
ザイヴァー > ルリエーの水遊場に来た貴族達に混じって、一人の若い見た目の将軍がいた。
貴族達と自分は、とある老将軍から、たまには息抜きしろと慰問と言うか、何と言うか…
端的に言えば「お前らは遊びが足りない。とある一人の女を用意するから、その女で楽しめ」と言われ、ここに来ていた。
ここに集められたのは頭の固いと一般的に言われる連中で、女遊びにもなれていないのか、
老将軍が用意した女にどう声をかけようか。それを話し合っていた。
今日はバスカードはさすがに水遊び場までもってこれないので非所持だが、いたらきっとこう言うだろう。

『ばっかじゃねーの?』

そんな彼らをしり目に、ザイヴァーは軽く溜息を吐き、その女性に近づいて、隣の寝椅子に寝転がって……

「……良い場所だな、ここ。なんだか、ゆっくりできる」

そう声をかけて……
それをフックに、自己紹介などしようと…

「あんたがイリーナさんか?俺はザイヴァーと言う。あんたをここに招待した爺さんの同僚だ。まあ、よろしくな」

なんて、フレンドリーに話してみよう。

イリーナ > うと、うと――。
スリングショットの水着で寝転ぶ赤眼の女。
その胸の頂は横からなら簡単に覗きこめそうであろう。

あのえろじじぃ(将軍)が裏でそんなことを用意しているなどつゆしらず。

隣に、人の気配と赤い眼がうっすらと開かれて視線を横へ。

「えぇ、おかげさまで」

ひらひらと、右手を挙げながら相手を眺めよう。

こういう場所なのだから、ナンパもまぁ……あるであろう。
てきとうにあしらおうか、と次の言葉を考えていたのだが。

「……あぁ、んの。 じぃさん」

挙げていた右手が自分の額へと下ろされる。
小さなため息とともに思考を巡らせるが。

「同僚?」

部下ではなく、同僚。
ふむ?と掌をどかしもう一度相手を見てみる。

「随分とお若いようですが……士官様なら引く手あまたなのでは?」
一兵卒ではない、と言葉を少し丁寧に。
探るように問いながら言葉を待とう。

ザイヴァー > 引く手あまたなのでは?と言われれば、ふっと苦笑し……

「はは。もしかして、ナンパだと思われたかな。まあ、当たらずとも遠からじってところか」

中々に際どい水着から見えそうな胸の頂をジロジロ見ないよう注意しつつ、イリーナさんの方を向いて…

「確かに、ただの士官だったら引く手あまたで、女遊びもできるだろうが……
将軍職ともなると、軽々しく女遊びなどできないし……
そもそも、仕事優先だから。普段だったらするつもりもないからな」

そう、さらりと将軍であると告げる。無論、今ここにいるのは、ただの水着姿の若い男。
信じるも信じないもイリーナさん任せなのだが…

「だが、あの爺さんが余計な気を使ってくれたのか。とある女性を用意してやったから、
その女で日々のストレスを解消しろ……とのことなんでね」

そう言って、寝椅子から立ち上がり……

「本来なら断るべきなんだろうが……俺…いや、俺「達」にも、付き合いというものがあるんでね」

そして、騎士よろしく、片膝をついて、胸に手を当て…

「無論、無理強いはしないよ。俺達も、嫌がる女に群がって……なんて騎士や貴族の名折れだからな。
だが……一目見て、我々はアナタの麗しさに見惚れさせていただいた次第。
どうか、我らと一緒の時間を過ごしていただけませんか?」

そう、頼んでみようか……
なお、複数形を使っているのは、ちゃんと向こうで相談し合っている4人の貴族連中にもチャンスをやろうというもので…