2018/11/07 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にレナーテさんが現れました。
■レナーテ > 「……」
寒さも押し寄せる秋の真っ只中、それでもここだけは南国のような暖かさと、心地よい水飛沫に包まれる。
比較的上等なエリアとなる水遊場ではあるが、時折貴族とみえる身なりのいい人影もある。
良いとは言えど、趣味が良いかどうかは別だが。
賑わい、喧騒も重なり合う水遊場のビーチサイドで、ぽつんと立ち尽くしていた。
組合に名指しで水遊場の護衛を依頼したのは、恐らく貴族であろう名前が書かれていた。
何の意図があるやらと思いつつも、その護衛を引き受けてみれば、仕事中の水着として渡されたのは以前ここで恥を晒すことになった際どい水着と同じもの。
それを見ていたものか、それともただの偶然かは分からない。
だが、そんな事はどうでもよかった。
なにせ、時間になっても指定された場所にはその姿はなく、時折遠目に見える大きな時計盤を確かめ、視線を落としてはと落ち着き無く目が泳ぐ。
時折通り過ぎる男の視線に、垂れ下がった尻尾は落ち着き無く先端をゆらゆらと踊り、猫耳が時折跳ねる。
隠すところとそれ以外を申し訳程度に覆った白い水着姿というのもあって、時間と共に強まる羞恥に薄っすらと頬に朱色を浮かべていく。
(「帰る……わけにもいかないですし」)
遅れているだけかもしれないしと、時計を幾度も確かめながら心の中でつぶやく。
立ちっぱなしというのも余計に目立つのもあって、直ぐ側のパラソルの下へ腰を下ろした。
大きなパラソルの柱をぐるりと覆う円形のベンチ、その一角に腰を下ろすと、足の疲れを解すように爪先を浮かせて、ぐっと足を伸ばしていく。
■レナーテ > 格好と仕事がなければ、白泡浮かぶ波打ち際で戯れるのも悪くはない。
集落に戻ればタナール防衛の云々と訓練で忙しくなり、王城に向かえば甘いひと時を過ごす事無く書類仕事。
時間が出来たら出来たで、暇をするのが落ち着かず、結局魔法銃の強化素材を求めて方方歩き回る日々。
そんな事を思い浮かべると、目を横一線に閉ざしていき、悩ましげな表情で首を傾ける。
小さく溜息を零すと、肌に突き刺さる視線にピクリと尻尾が伸び切っていき、無意識に視線の元を追う。
数人の男達がこちらを見やっていたものの、金色の瞳と重なったところで、はぐらかすように言葉を交わしながら何処かへと消えていく。
緊張が溶ければ、遅れてやってくる羞恥に僅かに瞳を潤ませながらうつむくと、慎ましげな胸元が映り込む。
掌に収まる程度、そこをピッタリと這う狭いインナーと肌の合間には僅かな隙間しか無く、谷間はそう呼ぶよりは淡い空白程度しかない。
四肢や腰元、腹部の細さやくびれは自信があるものの、こんな大胆な格好を着せるに合わない身体と思えば、嘲笑気味に疲れた溜息を零した
「……?」
どれぐらい沈黙していただろうか、足元に掛かる人影に顔をあげる。
訝しげに見上げるこちらを見下ろすのは、ほっそりとした優男といった印象の男性。
20前半ぐらいだろうか、一回り年上の男を見上げながら、何か? と小さく問いかける。
ここで何をしているのか、ありきたりな問いかけにゲンナリと表情を歪ませながらそっぽを向く。
仕事ですと一言告げると、早く何処かけ行けと言わんばかりにあからさまな程顔をそらし続ける。
猫の耳に尻尾、三毛猫のように斑な毛並みと、ミレー族そのものの特徴と大胆な水着姿。
そういう相手だろうと思われたと思えば、いい気はしない。
だが、男は困ったように眉を顰めて微笑うと、ごめんの言葉を繰り返す。
『待ちぼうけさせてごめんね。ここに居るから連れてこいって言われたんだよ、麓の集落にいる秘書の娘だよね?』
自分が誰か、分かっての答えに面食らいながらも彼へ振り向いた。
ぱちぱちと瞬かせる金色に、可笑しそうに微笑う彼の笑みが浮かびあがると、少し気恥ずかしくなって俯いていく。
顔は上げられなかったが、溢れた笑い声にどんな顔を浮かべているかは想像に容易い。
淡い羞恥に落ち着き無く膝をすり合わせると、男はこちらへと手を差し伸ばす。
依頼人のところへ案内すると言われれば、断る理由もない。
こくりと緩慢に頷き、男の大きな手に白い手を重ねていく。
節くれだった掌は見た目の割に肌が硬く、仕事で触れることのある男の戦人といった印象の手。
同職か? と自然と脳裏でつぶやくも、こちらを見やる視線に緊張は皆無だ。
キョトンとした様子で首を傾げた彼に、わざわざ疑うのも無駄かと思いつつ、引かれるがままに立ち上がる。
したしたと濡れた足音を響かせながら案内されていくのは、ビーチサイドではなく施設内の裏道。
外の光が差し込まない薄暗い世界へと入り込むと、徐々に眉尻が不安げに下がっていった。
銃もなければ、相棒たる鳥も突撃できないエリアではあるが、最悪獣の血を活性化させる力を使えばいい。
そんな油断もあったのかもしれない、奥へ奥へと進む彼の背をみやりながら、T字をまがらずに直進していく。
「あの、どこまで――っ!?」
あと一歩早く気付くべきだったと思ってももう遅い。
曲がり角から不意打ちに飛び出した別の男に掴みかかられると、薬品を染み込ませた布を口元に押し付けられる。
揮発した薬物が鼻腔に満ちていくと、あっという間にその成分が脳へと回っていく。
心臓が破裂しそうな程に脈を強め、脳内を混乱に導く成分が金色の瞳孔を散らす。
忙しなく開閉する唇とともに呼吸が乱れ、徐々に息が詰まっていった。
酸素が失われていく脳内は、瞳に映す景色を正常に処理できなくなり、歪む世界に片膝が崩れ掛かる。
焦点を失い、ぼんやりと濁る金色。
それでもキッと睨みつけながら、どうにか振りほどこうと身体を右に左に揺さぶるものの、筋の引き締まった腕は、矮躯を万力が如く掴んで離さない。
熱い、苦しい、焼ける……疼く。
身体は変化に震え、とうとうぺたんと尻もちを着いてしまい、弛緩した身体は子猫の様に震えていた。
「っ、ぁ……は、ぁ……ぁぁ」
自分が誰かわかった上で犯そうとする輩がいる と、仄めかす声が猫耳を擽るだけで、鼻にかかった丸い嬌声が溢れる。
ぞくぞくっと背中を腰から首筋に目掛けて一直線に快楽電流が駆け抜け、耳の裏がむず痒くなる心地。
心臓ではなく、子宮が脈打つように疼き始め、唇が胎内の暗闇の中で下っていく。
それが収縮と熱の深まりで身体に変化を伝えると、羞恥に白い頬を真っ赤に染め上げながら、ニヤつく男達から顔を背けることしか出来ない。
改めて腕を振り払おうとするが、普段の一割程度しか筋は収縮しなかった。
少女相応といった非力さに、掴みかかった男は満足気に顔を欲に歪ませ、ひかえめな房を掌に包んで鷲掴む。
ぐにゅんと歪むの同時に、ばちっと弾ける音が聞こえそうなほどに快楽が脳へと叩き込まれると、喉を仰け反らせながら視野が白く点滅した。
熱病にうかされるが如く、息を小刻みに繰り返しながら、その振動ですら身体は快楽と錯覚する。
出来上がってるじゃねぇかと宣う男は、あろうことに神経の塊たる蕾を親指と人差指の間で強く挟んでしまう。
「ひ――……っ、ぃあっ!? や……め…っ」
きゅぅぅっと膣が全力で窄まっていき、狭い布地へサラサラとした涎を絞り出す。
淫靡な香りがあっという間に溢れ出し、されるがままに身体を弄ばれ、身体を震わすばかり。
心と体が離反し、本能のままに突っ込まれる快楽に、僅かな理性はどうすべきかと答えを探る。
けれど、もう一人の男がその身体に手を伸ばせば、その余裕すら剥ぎ取られた、
手遊びというように、膝をついた男は濡れぼそった布地を指の腹で突っつき始める。
くちくちと卑猥な蜜音が小さく響き、いやいやと泣き出しそうな顔で頭を振っても止まらない。
寧ろニヤけながらこちらを覗き込み、男はタップのペースを早めていき、一間遅れて跳ね上がる腰の浅ましさに、屈辱に唇を噛みながら頬に雫を伝わせる。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」に彷徨う禍さんが現れました。