2018/07/31 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にクリス・ナイツさんが現れました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からクリス・ナイツさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場・中層」にクリス・ナイツさんが現れました。
クリス・ナイツ > 平民達で賑わう最下層よりも少し上。グレードで言えば少し裕福な平民でも利用できるレベルの遊泳場にやってきた。

泳ぐのは全身を鍛えられて良いとのことでやってきたが……。人が多い。
外の暑さのせいか、この層ですら割と人がいるようだ。

流れるプールやら、波のプール、スライダーといった娯楽系は特に顕著で、スライダーは何分待ちになるかはわからない。
だが、彼の目的の25mプールは幸い比較的人が少なく、泳いで体を鍛えにきた彼にはさして問題ではなかった。

持ってきたレジャーシートで自分の場所を確保し、準備運動を始める。
自分の運動神経に自信はないため、それはもう念入りに。

クリス・ナイツ > 準備運動を終えると、25mプールの端から静かに入る。
前に飛び込んで怒られた事があるため、慎重に。
水に浸かると熱で火照った体が徐々に冷やされ、気持ちがいい。

しばらく心地よさに浸り、自分のレーンに人がいないことを確認すると、水中の壁を蹴り、クロールで泳ぎ始める。

泳ぎは得意ではないが、苦手でもない。
25秒程して向こうの岸へとたどり着く。自分にしてはまあまあの記録だなと思い、また壁を蹴り、向こうの岸を目指す。

周りの他の客は水の中に入るばかりで、本気で泳ぐものは他にはおらず、一生懸命泳ぐ彼はやけに目立っている。

クリス・ナイツ > (タイムが落ちてきたな……)

ひたすら泳ぐというのを暫く続けていると、さすがに限界がくる。元から体力がある方ではないのでなおさらだ。
軽いけだるさを覚えながら、プールから上がる。

膝に手をつき、はぁはぁと乱れた息を整える。
確かに程よく負荷がかかり、水泳というのは基礎の訓練としては悪くないかもしれない。

(少し休憩がしたいな……)

顔についた水とも汗ともつかないものを手で払い、食料品や飲料の販売する並びへと足を向ける。


そこには焼きそばや、フランクフルトといった軽食から、水やらジュースなどが販売されており、飯どきから少しずれた今の時間帯は比較的空いていた。

「すみません、これください」

店員が「はいよー」といい、代金を支払うと、氷水に浮かべられていたサイダーの入った瓶を取り出しこちらに寄こす。

はしたないとも思ったが、蓋を開けて、自分の確保した場所へと戻りながらちびちびと飲みながら歩く。
こんな所じいやに見られたら怒られるだろうな。

クリス・ナイツ > 「ふぅ……」

陣地で休憩しながらサイダーを飲み終わるととどっと疲れが出てくるのがわかる。
心地よい疲労から、眠気すら出てきた。

座っているうちに鍛錬をしようという気持ちが削がれていく。炭酸が如く気が抜ける。


「帰るか……」

そう口からこぼれる。
その言葉が漏れた以上、ここにいてももはや泳くことはないだろう。
瓶をゴミ箱に捨てると、レジャーシートを丸め、更衣室へと入っていった。

ご案内:「ル・リエーの水遊場・中層」からクリス・ナイツさんが去りました。