2018/06/27 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にレナーテさんが現れました。
■レナーテ > 以前の受けた依頼のお礼にと、依頼主の貴族に呼び出されたものの、少々嫌な予感がしていた。
元々その依頼も、依頼主の意向で異様に卑猥な水着を着せられた挙げ句、人前に肌を晒すような事になったのだから。
とはいえ、お礼と言われて断るわけにも行かず、改めてやってきたのは水遊場だった。
あのときと同じ水着を渡され、俺に託つけて欲望を満たす一欠片にでもしようというところかと思えば、普段のドレスを脱ぐのも気が重い。
ニップルとクレパスをぎりぎり隠すだけの布地しかない、マイクロビキニじみたインナー。
その上に透けるような白レースの水着を重ねた扇情的な格好となると、三つ編みをアップの髪型にするように後ろで一度折り返して、ヘアクリップで止めていく。
白肌のうなじが顕となり、髪の毛が散らぬようにすると指定されたプールの一角へと歩み出ていった。
「っ……」
貸し切りにしてこうなったのか、それとも入り込んだもの達でこうなったのかは分からない。
目を丸くして凍りついたのは、そこで行われている光景が非現実的すぎたからだ。
水着姿の男女がそこらで肌を重ね、交わり合う。
男が一方的に犯しているのとは違い、熱に浮かされたような表情で互いに顔を近づけあっていた。
重なる唇、ねじ込まれて絡み合う舌先、こぼれ落ちる唾液は汗のように幾重も頬から首筋に溢れて、身体を濡らす。
女の小さな体を抱え込むように抱きしめて、ビーチベッドの上で交わる男もいる。
不規則ながらも奥底だけを執拗にノックする交わりは、男に覆われた女から蕩けきった嬌声を溢れさせ、僅かに痙攣する肩が覗けた。
びちゃ、ぐじゅっと溢れる水音の激しさも、離れた自身の鼓膜に届くほどで、ヌルヌルの水たまりがビーチベッドの上に張力が掛かった水面のように膨らんでいるほど。
ただ、ひたすらに互いの肉欲を貪り合う。
「一体なにが……」
一瞬身構えて魔力の気配を探ったものの、薬も術も何も広がっていない。
まるでそれが当たり前のように繰り広げられ、自発的にここの男女は交わり合っている。
その現実に呆然と動向を震わすも、まだ相手のいない男達はこちらを見つけると歩み寄ろうとするのが見えた。
困惑に包まれるまま、後ずさるようにして逃げ出すと、適当な店の中へと逃げ込んでいく。
誰もいない、ただ、飲み食いの跡だけが残った世界。
まるで化かされている様な現状に混乱しながらも、カウンターを乗り越えてその背に隠れていった。
「何……なんですか、あれは……」
分からない、ただひたすらにおかしい。
それなのに自分だけが正常でいることが、狂っているかのようにすら思わされるのが怖い。
ぎゅっと瞳を閉ざしながら両腕で身体を抱きしめると、外の喧騒がはっきりと聞こえる。
甘い鳴き声、男の求める欲の囀り、重たい水音に粘っこいピストンノイズ。
人よりも鋭めの嗅覚には、酸味混じりの性の匂いがはっきりと届き、現実なのだと無理矢理分からせる。
しかし、執拗なほどの欲の世界は普段は冷静な心を激しく突き崩す。
腰が僅かに震えると、ぞくりと背筋を走る甘い痺れに ひんっと甘い悲鳴を零していた。
ぎゅっと瞳を閉ざし、そして、自身の声に驚きながらも恐る恐る股座へと指先を伸ばす。
「っあ……ぅ……こんな…」
少し触れただけで、快楽の大波が身体を打ち付け、ぞわっと白肌が泡立っていく。
僅かに指を曲げただけで、張り付いた卑猥な水着の上から水飴のような愛液が救い取れてしまい、眼前へと運べが泡立ったそれが、淫靡な香りを漂わせながら滴り落ちる。
どうして? と思いながらも、同時に浮かぶ肉欲の渇望が首を擡げると、ただそれを見つめ続けるしかできない。
けれど、それもほんの数十秒が限界だった。
「は……んんぅ……っ、ひぁ……っ!」
匂いに釣られるように、小さな舌先を伸ばして水雨のしずくを舐め取ると、そのまま唇へと運んで全てを舐め取っていく。
美味しくなんて無い、淡い酸味と独特の味に、薄っすらと生体から発する生の匂いが広がる。
今は、何故かそれが酷く興奮を煽り、舐め取っただけで身体がガクガクっと崩れ落ちそうなほどに震えていく。
駄目、そんなことをする場面じゃない。
そう思いながらも、濡れていく瞳は自身の体を見下ろす。
発育不足な胸元に濡れた指先を重ねると、カチカチになった先端を摘み上げていく。
きゅっと淡くつまむだけでピリッと甘い電気が走り抜け、喉が引きつっていった。
足りない、もっと、もっとと反対の指が股座に伸びていけば、張り付いた布地を少しずつ剥がしていく。
糸引きの隙間に指先が滑り込むと、煮えたぎった蜜を蓄えた、火口の様な膣口へ触れていく。
指先が埋没し、蜜が流動する感触が粘膜を撫で回す。
壊れた機械のように震えつつ、喉を仰け反らせていけば、思わずその指を根本まで埋めてしまう。
奥底のポルチオに届かない中指と薬指。
もどかしさに涙をこぼしながら、ゆっくりと指をピストンさせていく。
ぷちゅ、ぐちゅ、と水音に空気が混じりながらも、粘膜を掻き乱す感触に心地よさそうに矮躯は震え続けた。
物足りないと指の付け根で時折、包皮越しに肉芽を押しつぶせば、声を上げられないほどの快楽にコツンとカウンターの背に後頭部をぶつけていく。
浅い絶頂が断続的に訪れ、掌に打ち付けるサラサラの潮が床を失禁のように濡らしてしまう。
外にしか無かった淫猥な匂いが無人の店内に広がっていても、今は構うことなく指を動かし続ける。