2018/05/29 のログ
■レナーテ > 視線の先で、見ていないというように視線を反らしていく男が何人か。
不可抗力とも、運がいいとでもいうところか。
どちらにしても恨めしそうに視線を送りながらも、揺れる水面を盾にずれてしまった水着を直していく。
きゅっと狭い面積の白インナーを先端へあてがい、そこへ食い込ませるように背中の紐を引っ張って圧迫する。
「ん……っ」
冷気に鋭敏にされた先端が擦れると、乾いている時と違って僅かに甘い痺れが走り抜ける。
鼻にかかった声を溢しながら、身体が小さく跳ね上がってしまうも、波に揺らされたとして誤魔化したい。
後ろでリボン結びにすると、首にかける紐も調整していき、ズレないようにしっかりと固定してから、飾りにしかならないマイクロビキニのトップを合わせていった。
「ちょっと……これは」
紐を直したところで、胸元に現れた変化に気付くと、かぁっと頬を赤らめていく。
インナーを押し上げる先端の主張がはっきりと浮かび上がり、マイクロビキニも水気を吸ってしっとりとそのうえにはりつく。
先端は隠れているとは言え、これでは輪郭は殆ど丸見えに近い。
それだけではなく、肌が粟立つほどの寒さではないものの、程よく心地よい冷気を含んだ水は肌を敏感にさせていた。
丁度クーラーに当たり続けた肌と、同じ様な状態といったところか。
普通の水着なら問題ないかもしれないものの、隠そうと締め付けたマイクロビキニが少しズレるだけでも僅かに快楽を齎すだろう。
緩めれば淡い快楽、締め付ければ蕾を晒す羞恥と逃げ場のない羞恥に真っ赤になりながら鼓動が早鐘のように胸を叩く。
見られたくない、そう願いながら胸元を隠しつつ水から上がると、いそいそとビーチサイドの様に整えられた波打ち際へと向かう。
それはそれで、同じく水気を吸ったボトムのインナーとビキニが張り付いた状態を晒すこともなるが。
「うぁ……っ」
視線が余計に強まったところでそれに気づき、片手を広げながら股座へと添える。
少しズレるだけでも、整えた茂みがさらされてしまいそうなほどギリギリの状態。
それなのに、湿った白地は茂みの色濃さを透かしてしまいそうなほど頼りない。
僅かに重なり合った柔草の凹凸が浮かび上がっており、あわあわと目を回しながら隠した。
それでも棘の様に鋭い視線の筵にさらされ、羞恥に小さく体を振るわせながら、先程までいた人気の無いエリアへと逃げていく。
したしたと響く足音、途切れぬ視線に浮かべる涙は、とうとう頬を伝い落ちるほどに溢れていった。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からレナーテさんが去りました。