2017/11/29 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にシェラフィータさんが現れました。
シェラフィータ > 【続きから】

「いやあぁああああああああああ!
 うぁ……、やめて……こんな格好は……」

屋外スパに集う人々、その目がいっせいに触手に捕らわれた少女に向く。
精神の集中はかろうじて保っているものの、上げてしまった大声はデッキの隅まで届いていた。
好奇に満ちた人々の視線に少女ははっと息を呑み、触手と化した魔剣に囁く。

「これ以上はなりませんわ……。
 皆さんの憩いの場の風紀を乱すような、こんな真似は……」

少女は顔を背け、人々の視線を視界から締め出した。
しかし己のはしたない姿と触手の群れからは逃げられない。

触手に足を割り開かれ、少女は宙吊りになっていた。
ただ浮いているだけではない。両手を頭上に固定され、M字開脚を強いられている。
触手は少女の背に生えた白翼にも絡みつき、自由な飛行を阻害する。
その姿はさながら、野外スパに設えられた無料便器、といった趣――

シェラフィータ > 手足に絡みついた触手が衣服の中を蹂躙する。
脇から潜り込んだ触手が、ゆったりとした衣に隠れた豊かな乳房を押し上げて、淡いピンクの未成熟な頂をこね回す。
触手が動くたびに華奢な身体がびくんと跳ね、喘ぎ声が小さく漏れるが、少女は懸命に耐えていた。

「……皆さんの憩いの場の風紀を……乱すわけには……。
 ここに集うひとりひとりが……この地に芽生えた希望ですのに……。
 わたくしのおこないで……彼らの心を貶すわけには……。
 わたくしは……希望の芽を育むために……この地に参りましたのに……」

なんて胸糞の悪い女だ――上級魔族の本性が内心で吐き捨てる。
おまえがこの地にもたらすものは、希望ではなく絶望だ。
そのために“わたし”は千年の時をかけておまえを作り上げたのだ。

腹立たしげに毒づいて、上級魔族は我に返る。

――そう。そうだ。そうだった。
千年の時をかけて生まれ持ったすべてを捨て、この姿を作り上げた。
人間どもを堕落させ、世界を魔族のものとするために。
今更何を厭うのか。この魂は未来永劫、古の魔王のもの。
こんな仮想人格ごときに貶められるわたしではない――

可憐な少女の清楚な顔に、冷ややかな笑みがさっと浮かんだ。
それを目にした者は、漆黒の魔剣に封じられた古の魔王、ただひとり。
上級魔族の意識は途絶え、あとには少女の意思のみが残る。
ただ、触手の愛撫によってもたらされる快感だけが、上級魔族の自我の名残り――

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からシェラフィータさんが去りました。