2017/09/17 のログ
■ピング > 「あぁ、祭りの時はオイラのとこですら繁盛気味だったしのぅ、っと。
えっへっへ、スマンスマン。ほらでもトールちゃんもちんこ叩いたんだし、お相子お相子♡」
上ずる声に頬を綻ばせ、しかして此方は悪く無いと言い張った。
尚、叩かれた股間は既にテントを張りつつあり、節操の無さは相変わらずの模様。
「あいたっ。いやいや、オイルを塗るのは良いってぇ言ったじゃあねぇかい。
まったく。オイラがおっぱいにばかり飛びつくと思ったら大間違いだぞぅ。
……ふぅ。しかし触り心地の良い肌してんなぁ。うん。うん………うん。」
脇をぬるりと撫でていたら、額を叩かれて一旦その手が止まる物の。
憤慨やるせないとばかりに非常に嘘くさい台詞をのたまいながら、ぬるり、ぬるりと手が動きを再開。
ガードされたその場所を避け、二の腕から肩にかけてを緩やかに擦り。
視線は幾度もお胸を見やりながらの行動なので、狙っているのはあからさまだが。
やがて閉じた腋の下に狙いをつけると、ぬちゅ、ぬっちゅ、とぬめる指先を挿入し。
うぇへへ、とだらしなく笑いながら愛撫めいた動きで腋下の薄い皮膚を、指で犯すような動きを見せていた。
■トール > オイルを塗りたくる手はさすがと言うべきか、やはり気持ちいい。
ローションのようなオイルで普通に撫でられるよりも密着感が増し、時折頼まれてバイトしている娼館で経験したローションプレイのような快感が子宮を擽る。
「わかった。オイルだけだよ?それと人に見られて困るようなことはしてくれるなよ?」
諦めの嘆息と共に両手を胸から離す。
腋の下を犯されると豊かな膨らみがいかにも柔らかそうに揺れ、あまり経験のない責めに顔が熱く紅潮する。
■ピング > 二の腕の肉付きと、腋の薄い皮膚の感触を楽しむように指を押し込む本数を増やし。
粘着質な音を立ててのその行為は、挿入行為を想起させて酷く淫靡な行為に思えてくる。
まぁ、そういった思惑込みでの行動なので、勘違いでもなんでもない行為なのだけれども。
「うぅん、もう一声!
さぁさ、腕も頭の後ろで組んどくれ。
人も少ねぇし見られて困るも何もねぇだろうよぉ。安心安心♡」
身を寄せて、相手の腰へと腕を回しより密着を増す形。
先ほど相手に塗られ、ぬめる腹をぬちゅりと脇腹に押し付けながら、下乳に手を這わせてぬるぬると撫で。
もう片方の手を下腹部へと寄せると、臍の周囲を、ぬるりぬるり。
折り曲げた指がその臍の窪みを浅く穿り、無駄に丹念にオイルを塗り込んでゆき。
「はぁぁ、えぇのぅ。
トールちゃんの肌がてらてら光って一等エロいわぁ。
この色っぺぇ水着は自前のかぇ?」
てらつく肌に嘆息を零し。
下の水着の縁に触れると、ちゅく、とその下に僅かに指が潜り込み。
敏感な部分には至らぬものの、恥丘の一歩手前までをぬちゅ、ぬちゅ、とオイルで濡らす。
■トール > 「君は本当にエロいな。正直、そこまでエロいことに情熱を傾けられることに感嘆するよ。」
腋の下を犯されるのが堪らなく気持ちいい。
こんな性感帯があったのかと内心驚きながら言われた通りに両腕を上げて頭の後ろで組む。
柔らかな膨らみをたっぷりと弄られるとおもいきや少し触れただけで手は下へ。
意外だなと眼を丸くしながら視線を下腹部へと向ける。
さわりさわりと飾り毛に触れられる感触を感じつつ水着を手に入れた時のことを思い出す。
「………もらった。」
水遊場へとやって来て初めて水着と言うものが必要だと知り、覗いた店の中、可愛らしい顔立ちの店員が応対してくれたのだが……気付いたらバックで受け入れていて、代わりに水着をプレゼントして貰ったのだった。
後で洋服を返してもらいに行く時にまたしてしまうかも……などと期待を持ちつつ、最近股がゆるくなったなとほんのりと自己嫌悪。
「ちなみに儂が他の男に犯される所とか想像してリするかね?」
組んでいた足を解き、わずかに股を開く。
最近感じる不穏な衝動を胸に、何となくを装って潤んだ瞳で尋ねる。
■ピング > 「いんやぁ、お蔭様でまだまだ若々しいって評判だわよ、これが。
うぇっへっへ。ほいじゃあもうちょい、丁寧に塗っておこうなぁ」
何処が若々しいかは言わぬが華だが。
間違っても体型とか顔とかでないのはお察し。
頭の後ろで手を組むことで、見事な稜線を見せる腋のライン。
既にオイルでぬかるむその薄い皮膚へと、片手を持ち上げて寄せていく。
二の腕の付け根から始まり、くぼむような肌の部分をねちり、ねちりと指の腹でじっくりと擦り。
もう片方の手は下肢を弄り、陰毛にオイルが絡みつき、じゅり、とひそやかな音が漏れ聞こえた。
「おぅ、プレゼントか。そらまた良いセンスして………うぅん?」
そうかそうかと納得しそうになったけれども、なんだか含みのあるお次の言葉。
股が開く動きに合わせて指がより深い位置へと移動し、くちょくちょ、と態と音を立てて蠢かし。
漏れる音はオイルのみかは、はてさて。
「そらぁ普段ってぇことかぇ?
いやぁ、あんま言うこっちゃねぇけどよ」
ずりんと更に深く入り込み、もう完全に手のひらが水着の中に埋没する形。
手のひら全体で膣を捏ね、指先はその下のアナルの窄まりをにちりと穿り。
ちろちろ、と腋の皮膚を舌先で舐り擽った後、帽子に隠れている耳へと唇を寄せ直し、こそりと耳打ち。
「一人でするときゃ、想像してお世話になっとるよぉ。
なぁに、最近何か気持ちえぇ事でもして貰ったんかぇ?オイラにもちょいと教えとくれよぅ」
■トール > 「若々しくいたいならもっと痩せ給え。」
全身オイル塗れにされながら、その前戯のような責めに頬が紅潮する。
乳首はすっかり固く尖り、水着をはしたなく押し上げ自己主張している。
二の腕から順に腕全体にオイルを塗りたくられると堪らず腰をくねらせ、柔らかな膨らみの形を卑猥に変える。
「そう…か……。実はな……。」
ボトムの中、常にしっとりと湿っている割れ目を弄られると湯気が立ちそうなほど熱い吐息を漏らし、もっととねだるよう股を肩幅程に開く。
「先ほどあっちの店の店員に許してきたばかりなのだよ。後でまた寄ると言ってある。」
興奮が隠しきれない。
真っ赤に染まった顔で他の男とセックスしてきたと告白しつつ、緩い後ろの孔で指を受け入れ、軽く顎を仰け反らせながら水着のトップを自ら捲り、豊かな膨らみもつんとしこり勃った乳首も曝け出す。
■ピング > 「頑張って腰振ってんだがのぅ。
んぇっへへ。にしても今日は何時もよりちと反応がえぇのぅ。
ん、ふ…♡ 腋が結構好みかぇ?はぁ、ふ…♡」
乳房の一番感じるであろう部分は、まだ弄らぬまま。
オイル塗れになった腋へと唇を押し付け、ちゃぷ、ちゅぷ、じゅる、としゃぶり、すすり、舌をねりゅねりゅと押し付ける。
もうすっかりとオイルを塗る素振りすら見せぬ愛撫を成し、くねる腰の動きを抑える様に、手のひらを押し付けて股間を固定。
「おぉ、おぉ♡ 塗りやすくしてくれてぇ。
うん、うん、そうかそうかぁ。許したのはどっちの穴だぇ?こっちかのぅ。それともやっぱり、こっちかのぅ?」
ねち、と脇を舐っていた口を離すととろりと垂れ落ちる涎。
耳を口元へと寄せ、相手の告白を楽し気に聞きながら、アナルを穿っていた指を一度離し。
最初の確認で、膣口を1本の指でつぷりと穿り。
次の質問で、膣を穿っていた指を抜き、2本に増えたその指でぎゅぷっと解れている穴を押し広げ。
曝け出された胸元へとオイルをとろとろ垂れ落とし、指でぴちん、ぴちんっ、と乳首だけを弾き、オイルに濡れた突起を震わせ。
■トール > 「毎日毎日……ん、誰相手に腰…んぁ、振ってるんだか……。」
誰もが触れたがる豊かな膨らみではなく脇ばかりを責められるとついに声も余裕なく上擦り、ひくひくと腹筋が震え始める。
「当てて……ん、み給え……。」
長年の調教でいつでも男を受け入れられる孔はよだれを垂らしながら一本の指を咥え込み、物欲しげにひくつく。
続けて排泄孔とは思えないほど解れた孔へと二本の指を捩じ込まれると堪らず赤い舌が可憐な唇からはみ出す。
乳首を弾かれる度に後ろの孔がきゅんきゅんと嬉しそうに指を締め付け、いかにも具合の良さそうな愛撫を指へと与える。
■ピング > 「うぇへへ。玩具相手にも鍛錬は欠かしとらんぞぅ。
ほぉれ、腕は降ろさない。ちゃあんと頭の後ろで組んでおきなさい。」
毎度毎度、女性がお相手してくれるわけでもないので。
さり気なく哀れな行為をしている事を暴露しているが、気にはすまい。
露わになる乳房と、腋も確りと曝しておきなさいと告げながら、硬くしこる乳首をじっくりと指で弾き。
尻穴へと捻り込んだ指を折り曲げ、裏側から膣を圧迫するように壁をこしこしと擦りながら、
顔を寄せると口の端から垂れる唾液をちろちろと舐め。
「んぅ、意外とおまんこのガードは堅ぇからのぅ。
前も彼氏に悪い、って拒んでたもんなぁ。やっぱりこっちの尻穴かぇ?」
にゅぐり、にゅぐりと折り曲げた指を蠢かし、乳首の刺激に連動して締め付けるその穴を穿り犯す。
自分なりの推理の理由――ともすれば、相手を揶揄する様な理由ではあるが。外れても相手を煽る様な内容と共に、答えを強請る。
垂れる舌先に狙いをつけ、ちろちろ、と舐め擽り。ちゅる、と吸い付くとそのまま引っ張り出す様に強めに吸い上げ。
同時に、手のひらの付け根をクリに押し付け、ずりゅっと上下にずらし器用に包皮を剥き擦り。
■トール > 「は、あ、あ…あっ!」
両手を頭の後ろに組んだ胸を強調するような体勢で悶え善がり、甘い声を漏らす。
乳首と後ろの孔の同時責め、その慣れた手付きから与えられる刺激に上と下の口からよだれが溢れ、本来出す為の排泄孔が逆に奥へ奥へと誘い込むよう蠢く。
「はぁ、んぁ、外れ……だよ…んぁっ!」
以前あれほど嫌がった前孔へとあっさりと受け入れたことを告白しつつ、舌を吸い上げられると大量のよだれが溢れ顎から胸元を濡らす。
そのまま後ろの孔を弄られ、淫核を剥き上げられると腰が大きく跳ね上がり、ぷしりと音を立てて男の掌へと潮を吹きかけた。
■ピング > 水着もほぼ外れ、オイル塗れの肌を晒すようなその恰好。
人が少ないのが幸いしてか、此方を注目している人は居なさそうではあるが。
日が照り付けるこの場所でのその行為たるや興奮を覚えない訳が無い。
自然、窮屈そうに盛り上がる股間を開放するように水着をずらし。
折角の相手の姿勢であるが、片手を掴むと軽く引き、ガチガチに勃起したペニスへと引き寄せた。
「オイラのちんぽにもオイル塗っとくれよぅ♡
にしても、おまんこ解禁しちまってるのかぁ。
おっほ♡ 出た出たぁ♡ ほれ、ほれ♡ 漏らせ漏らせ♡」
んぷ、ともう一度舌をしゃぶり、垂れ落ちる唾液をすすり上げ。
潮だけでは足らぬとばかりに、押し付けた手のひらをぐりぐり押し付け、淫核を潰しながら捏ねまわし。
ちゅぷ、と唇を塞ぐように押し付け、舌裏をねちねちと擦り舐めながらすっかりオイルの流れ落ちた手を動かし続けた。
■トール > 「はぁ、はぁ…んぁ……。」
絶頂の余韻に浸りながら荒い息を吐いて呼吸を整える。
ベンチの上、トップがずり上がり、ボトムがずり下がったあられもない姿で喘ぎ悶えながら促されるままに男の指が回らないほど太すぎる肉棒へと掌を押し当てる。
「んっ!も、やめ…ん、あ…!あふっ!!」
絶頂の余韻が引かぬうちに淫核ごと股間を捏ね回されると肉棒を激しく扱きながら甘い嬌声を上げ、首をのけぞらせると同時にしゃぁぁぁぁとお漏らしまでしてしまう。
「あふ、ふぅ、つ、続きは……3人で……。」
このままここでされたら誰かに見られてしまうかもしれない…それに約束した店員の所に戻れなくなっても困ってしまう。
だから……と言い訳しつつ男を静止し、あられもない姿のまま立ち上がる。
本当は二人でシて欲しい…そんな淫らな欲求に抗いきれなくなってしまったから……。
一応水着は戻したものの、明らかにセックスしていたとまるわかりな表情と内股の滑りをそのままに、結局プールには入らないまま売店へと戻るのだった。
そして……その日は二本の肉棒をたっぷりと食べ比べ、淫欲に負けた淫らな姿を存分に晒すのだった。
■ピング > 「んぉ…♡」
熱く反り返るペニスへと手のひらが当たるだけで声が零れる。
扱きあげてくるその刺激に悶える様に息を零しながら、手のひらに伝わる熱い飛沫と、鼻に届く刺激臭。
複数の液体で濡れる水着をそのままに、手をぬちゃりと引き抜くと促されるままに立ち上がり。
その身を支える振りをして、後ろから水着の隙間に指を差し込み、移動中も尻穴に悪戯を成していたのはご愛敬。
「おぉ、おぉ、売店だったなぁ。
よぉしよし、水着をちゃあんと返さなにゃなぁ♡」
そうして、互いの体に手を這わせながら売店へと。
外の視線から外れたその店の中で、何が行われたのかは、さてさて。
ともれ男2人がかりでたっぷりと相手を善がり狂わせた事に間違いは無く―――
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からピングさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からトールさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 「よもや、この世界でこのような場所に巡り合えるとはのぅ…」
そう呟く少女は今、人の賑わうプールのど真ん中にいた。
ただ、水面ぎりぎりに目線を落とし、広がる光景をのんびりと眺めている。
なのに、周りで遊ぶ者達からは、まるで見えていないかのように、その姿が目立つ事はない。
うん、この場所の事を知ったのはつい先日。
それを知った途端、少女はこうして赴いたのだ。
遊びに?確かにそうだが、多分、普通に考えての遊びに、とは違うかもしれない。
普通に遊ぼうとだけ考えるなら、周りから自分の存在を感じさせないような力を使う必要はないだろう。
要するに、悪戯の為にやってきたのだ。
■タマモ > 「はぷにんぐ、それは突然に、なのじゃ」
ゆーらりゆらりと水の中を緩やかに移動する少女、時折、通り過ぎた場所にいた者がなにやら焦っているような姿を見せていた。
その度に、少女の手から、なにやら布切れが手放され、それはゆらゆらと水面を漂ってゆく。
説明の必要性はないだろう。
こうして、適当に目に付いた者が居るたびに、水着を剥いでいたのだ。
そうして、気付いた相手の反応を、にまにまと遠目に眺めていた。
もっとも…それなりに勘の鋭い相手も居る、その場合は素直に手を止めている。
何事も、程ほどが一番だ…こんなのハプニングじゃない?知った事か。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にシトリさんが現れました。
■シトリ > 開場以来、1日とあけずに水遊場に通っている、オアシス集落出身の少年シトリ。
それほどに水泳の好きな彼は今日も、リーズナブルに遊べる下層のプールにいた。
普段は競泳用のプールや潜水用プールで魚のように泳ぎまくっているが、休憩がてらたまにこうして人だかりの中にも現れる。
ひしめく人の波の中を縫うように、ゆったりと褐色の身体をくねらせて泳ぐ少年。
平泳ぎとバタフライをあわせたような、脚を閉じあわせて推進力とするフォーム。
その身に纏うのは、男子が着るにも女子が着るにも勇気が要りそうな、きわどいマイクロビキニ。女物だ。
ゆったりとはいえ、その泳速はそこそこ速い。しかし、立ちはだかる人体の森を、まるで水蛇のように避けている。
だが、何らかの術で気配を隠しているタマモの存在には気づいていないようだ。
タマモのすぐ近くまで泳いでくると、水面から顔を出し、ふぅ、と一息ついている。
■タマモ > さて、次の狙いは…そんな事を考えながら、水に揺られる少女。
そうしていた目の前に、一人の少女が姿を現わした。
…ん?少女?見覚えがある、その姿は…違う、少年なのだと思い出した。
いや、しかし、水着が何か違う気がするが…違和感がないのなら、良いのだろうか?
首を傾げながら、そんな風に考えていたのだが…
ふと、自分のしていた事を思い出し、にんまりと笑みを浮かべた。
どうやら、目の前に居ようとも自分を気付いていないところから、勘は鋭い程ではないのだろう。
するりと、その少年の側を流れるように移動する。
そして、少年の少し後ろで動きを止める少女、その手には…少年が身に付けていたはずの、マイクロビキニの下だけが、引っ掛かっているかのように揺れていた。
■シトリ > 底には脚をつけず、水面に身体を寝かせるような姿勢のまま一心地ついたシトリは、再び泳ぎ出そうとする。
人混みに溢れた遊泳用プールから抜けて、広く閑散とした競泳用プールに向かおうと水を蹴った……が。
「…………………!?」
すぐにまた、脚を止める。己の股間……正確にはおちんちん周辺の感触が、先程とは明らかに違う。
はっとして自らの下腹部に目をやれば、恥ずかしい部位を覆っているはずの小さな布地が消え失せている。いつの間に?
……人混みで下半身を露出している自らの姿に気づいたシトリは、しかし、さほどに狼狽する様子は見せない。
どちらかといえば「またか…」と言った苦々しい表情だ。
さもありなん、こんな心もとない小さな水着だ、本気で泳いでいる間に脱げ落ちたことは1度や2度ではない。
とはいえゆっくり泳いでいたはずなのに脱げたのは、なんとも不思議な現象だ。
「……………………」
ちゃぷん、と浅く頭を沈め、ぐるりと周囲を見渡すシトリ。しかし気配を消しているタマモに握られた水着は、シトリでは見つけられない。
どこか悔しげに眉を潜めたシトリ。水中で両手で下腹部を恥ずかしげに隠しつつ、そっと目を伏せる。何かに集中するように。
……彼をよく観察している者がいれば、股間に添えられた彼の手のうち右手の手首から先だけが、突然消えたことに気付くだろう。
そして、突如。
気配を隠しているはずであろうタマモの身体を……お腹や胸、お尻など所構わず……ぷにぷにと触れるような感触が走る。
不可視の指が何本も水の中に漂い、何かを探っているようだ。
同時に、目を伏せていたシトリがタマモの方を向き、そっと目を開ける。水中に沈んだまま、最低限の動きでそちらに近づく。
「………そこ。誰か居るの?」
水中であるにも関わらず、シトリの口から明瞭に声が放たれた。
■タマモ > この少年は、どんな反応を示すのか。
まぁ、さっきまでやっていた事だ、その繰り返しである。
明らかに狼狽し、慌てふためく者。
人混みで気付かれ難いので、何とかそれを隠して行こうとする者。
大体はその二種か、他に何かあったら楽しめるだろう。
…そう考えながら、見詰めていた少年。
どうやら、それ以外の反応だ、狼狽する様子も無いが、この状況をどうこうするような考えを…なんて感じもない。
はて、この先をどうするのか?それを楽しむように見詰めていたのだが…
まぁ、下を隠す行為はあれとして、なにやら集中を始めている。
違和感、そういえば、少年に人間とは別の、よく分からない気配を感じていたのを思い出す。
楽しみ半分では居るものの、視線の先での少年の変化…その右手が目に付く。
同時に感じたのは、その違和感が水を伝いすぐ周囲に漂うものだった。
「おぉ…これは驚いたのじゃ。
ただの人間とは違うと思うておったが、まさか水を使う…いや、何かが違うのぅ。
ともあれ、大したものじゃな、うむ。
………久方振りじゃろうが、妾を覚えておるか?」
気付かれた事を、そこまで気にしていない、そんな感じに言葉を返す。
もちろん、少年だけに聞こえるようにして、だ。
言葉を掛け、問いながら、するりと少年の側に戻れば、後ろから腕を回しぎゅーっと抱き締めてみた。
…いや、まぁ、少年が逃げなければなのだが。
ちなみに、実はいつものごとく、まだ少年の名前は思い出し中である。
間が空くと、名前がすぐ出ない、顔は覚えているのに…そんなタイプだからだ。
■シトリ > 水の中に自らの手指を『拡散』させる術。水精霊の体質を用いたちょっとした小技だ。
視覚では感知できないが、目の前に何者かが居る。それが何であれ、いつまでも触り続ける趣味はない。感触的には女性のようだったし。
手を戻し、呼びかけの反応を待つシトリだったが……。
「……んひッ!?」
突然後ろから抱きすくめられ、声を掛けられれば、シトリは詰まったような悲鳴を上げ、身体をこわばらせる。
背後から回される手を無理やりほどいたりはしないが、上体ごと捻るようにしてぐっと後ろを向き、不審者の正体を確かめようとする。
「……た、タマモおねーちゃん……?」
姿を現した人物は、かつて会ったことのある者だった。九頭龍の水浴び場で、ちょっとしたハプニングからぶつかってしまった女性。
顔を見ると、そして肌を押し付けられると、その時の体験がフラッシュバックする。
背中に押し付けられる柔らかな女体。冷たい水の中でひときわ鮮烈に伝わる体温。
衆目の中で下半身をさらけ出してもそれほど狼狽しなかったシトリだが、こうも異性を意識してしまっては、反応せざるを得ない。
「……ちょ、ちょっと。タマモおねーちゃんがオレの水着取ったの? な、なんで……そういうことするの……」
彼女の手に握られた白く小さな布地を目で追いながら、シトリは震える声で問いかける。
タマモの腕の中で、シトリの胸の鼓動はドキドキと高まっていく。
水中に浮かせて切なげに閉じた脚の間でも、シトリの男の子の部位がむくむくと鎌首をもたげるのも見えるだろう。
■タマモ > この少年が、どうやって水を使ったかは分からない。
とりあえず、自分の扱う術とは違う系統の力だ、くらいか。
…まぁ、だから何だと言う訳ではない、少年は少年なのだ、そんな事は大して気にしない。
ばれてしまっては仕方ないと、後ろから抱き付いてみれば…その反応が、今は一番良かった。
驚きついでにこちらを振り向けば、一発で自分の名前が口から出た…記憶力いいな…そんな事を、ふっと思う。
いや、自分が悪いだけでは?なんて問いは止めて貰おう。
「うむ、覚えておったようじゃな、良い事じゃ」
うんうんと頷きながら、顔を合わせる形で、くすっと笑う。
せっかくだ、みたいな感じで、ぐいぐいと胸を強調するように、少年へと押し付けてみたりして。
「うん?何でって…分からんか?
ちょっとした悪戯じゃよ、悪戯。こんな楽しめそうな場があるのじゃ、やらねば損じゃろう?」
さも当然のように、少年の問いに答えてみせる。
手にした水着を、見せ付けるように指で弄って…こう、股間の部分を覆うだろう布地に、指を這わせたりする感じに。
前の行為も、この行為も、わざと少年の意識を強めるだめだ。
視線をちらりと下げてみれば、効果はしっかりとあるのだと分かってしまう。
にまにまと悪戯っぽい笑みを浮かべているのが、すぐ目の前で見られるだろう。
■シトリ > 「お、覚えてるよ、タマモおねーちゃん。その……温泉で、いろんなこと……されちまったからよ」
タマモにとっては長い年月の中で触れた男の1人に過ぎないだろうが、シトリから見れば鮮烈な記憶を植え付けられた因縁の相手といえる。
忘れられてたっぽいことには少しムッとするが、こうして抱きすくめられていては、腹を立てるどころじゃない。
公衆浴場で一時味わった「いろんなこと」を思い出してしまい、動悸が収まらない。冷たい水の中でも汗が吹き出すのがわかる。
そこにタマモが己の水着を弄るいやらしい指遣いが目に入れば、いよいよ少年は褐色の頬を朱に染めてしまう。
手を自分の股の間に差し込み、硬く張ったおちんちんを周囲から懸命に隠そうとあがく。
「……い、悪戯って。タマモねーちゃん、そういうのはよくねーよ……。大人だろ?
せっかくの水浴び場だってのに、ルールで決まってるからみんなわざわざ水着を着て泳いでるんだから。
オレの買ったその水着だって、安くはなかったんだから。
みんなそうやって、普通の服と同じように見た目に配慮してるんだから。そこを狙って盗むとか、ひどいよ……」
シトリはタマモの腕の中で縮こまりながら、やや言葉を選ぶようにして、彼女の行為を糾弾する。
オアシスの小さな集落出身のシトリにとっては、水浴び(=入浴)と水泳は同一と看做される行為であり、裸が基本だった。
水着なるものを纏って、しかもこうも人の多い場で泳ぐという文化に触れるのは、この水遊場が初めてだった。
郷に入りては郷に従え。決して安くない対価を払って水着を選んで買ったのだ。
それをこうも容易く脱がされてしまうのは、なんとも釈然としない。……否、痴漢という行為もまた文化といえるのかもしれないが。
「……な、なぁ、タマモねーちゃん。
なんでこの『プール』ってのは、風呂場と違って、水着を着なきゃいけないんだ?」
シトリの言葉は、文明の中で生きたタマモには少し妙に聞こえるかもしれない。
■タマモ > 「ふふ…どのような形であれ、覚えられていると言うのは嬉しいものじゃ。
さて、色んな事か…ちゃんとそれを覚えておるか?ん?
あんな風になっておったのじゃ、本当に覚えておるのか…そう思わんか?」
少年の言葉に、くすくすと笑い続けながら、言葉を返す。
あえて、ぼかすような物言い、こちらからはっきりとは言いはしない。
手元で水着を弄りながら、空いている腕を下げ、その手を少年が必死に隠そうとする手の上に重ねる。
ぐっと押し付けるようにして、自らの手で圧迫し刺激を与えるように。
「うん?盗んでなんておらんぞ?ちゃんと分かるように、側に浮かせておいておるからのぅ。
気付かないのが悪い、本当に大切ならば必死に探すじゃろうて。
いちいち盗んでおっては、水着だけで手一杯になってしまうじゃろう?
…というか、妾が犯人だと言うておるようなものじゃろうに」
少年の言葉に、相変わらず少女は涼しい顔で答える。
実際に、忘れ物の置き場所があるならば、他の誰かが拾った水着が置かれている事だろう。
…剥いでる時点で駄目だろうと、きっとそんな言葉も通じない感じかもしれない。
言ってしまえば、少女のプールでの認識は普通ではなかった。
そういった場での情事も、普通に行われている…そんな環境で生きてきたからだ。
と、そんな風に話している間にも、少女は重ねる手で何度も押し付けさせていた。
抵抗が小さいならば、そのまま指を絡め、自らの手で握らせてしまうだろう。
「さてはて、合ってるかは分からんが、風呂と違いプールはこれだけの規模のものじゃ、いくつも作れんじゃろう?
そこで、男女共に泳ぐなりして遊ぶならば、誰しも素っ裸で居るなんぞ出来んじゃろうて。
今のお主のように、恥ずかしがる者達も居るじゃろうしのぅ?
それを少しでも和らげ、共に遊べるように………そんな感じか?
まぁ…誰しも入れんと、稼げんってのが一番の理由じゃろう」
軽く考え込みながら、確かこんな感じだったような…みたいに説明をする。
実際に合ってるかどうかなんて、少女には分からない。
そして、最後に式の一人から聞いた意見を教えておいた。
あれだ…説明は苦手なのだ、何度も言っているように。
■シトリ > 水泳は裸でやるものという旧い常識が染み付いたシトリでも、周囲が水着ばかりの中でひとり露出していれば、恥ずかしい。
出るとこの出ている年上の女性に抱かれている状況とあいまって、際限なく興奮の波が高まる。
湯立ちそうな思考の中で、タマモの語り口にシトリは懸命に耳を傾ける。
「……タマモおねーちゃんが犯人でしょ。わざわざ気配を隠してオレのそばに近づいて。
それに……んっ!? ……ぁ♥ や、やめて……よ。こんな、人の大勢いるとこで、あの時みたいなこと……する気なのかよっ……!
お風呂場のときのこと……一人で思い出しただけでも、は、恥ずかしいんだから……」
はだけられた股間を隠す手に、柔らかな女性の手が添えられる。そのまま力が加われば、敏感な部位にちりちりと切ない刺激が走る。
シトリの褐色の身体は一層ちぢこまり、周囲の目線を気にするように、あるいは拒絶するようにせわしなく首を振っている。
しかしながら尚も彼女の手を振りほどかないのはなぜか。心のどこかで、以前と同じ攻めを期待しているのかもしれない。
「限られた設備で男女がともに遊べるように……ってんならさ、尚の事だよ。
なんで水着脱がせるようなおかしなイタズラをするんだよ。オレにはわかんねーよ。
それとも、脱がせるとこも含めて男女の遊びって言うつもり………んぁっ……♥」
己のペニスを無理やり扱かされ、縮こまった身体がびくんと震える。少年には似つかわしくない、生娘めいた喘ぎ声が漏れる。
水中では見づらいだろうが、絶え間なく先走りが溢れている。
しかし、言葉に詰まったのは刺激のせいだけではない。
タマモに対し「脱がせるのも遊びか」と問いかけても、「そうじゃ」という感想しか返ってこないのは分かりきったことだ。
「はっ……う……んっ……。じゃ、じゃあさ、タマモねーちゃん……タマモねーちゃんも脱ぎなよ……っ。
オレだけプールのど真ん中で脱がされて、タマモねーちゃんは着たままって、ズルくね……?」
快感と羞恥の波に喉をつまらせながらも、絞り出すような声で、後ろの女性を挑発する。
自分でも何を言っているのか正直わかっていないが、ペースを握られっぱなしなのは好ましくない。半ばヤケだ。
■タマモ > 「悪戯は、ばれるまでが面白いのじゃ。
あぁ、いや、ばれぬままでも面白いんじゃがな?
ふむふむ…もちろん、そのつもりじゃぞ?あの時のように、たっぷりと…
ならば、止めるか?止めてみるか?それでも妾は構わんぞ?
その代わり…本気で抵抗せねば、あの時以上の目に合うじゃろう」
まぁ、この状況で恥ずかしがるな、と言う方が難しいだろう。
自分のように、その辺りを完全に割り切っているならば、別として。
少年の言葉と反応に、向ける瞳がすぅっと細められる。
ゆっくりと、言い聞かせるように、それを伝えれば…握る手の動きを、少し速めてしまう。
そうしても、まだ自分を完全に振り解こうという本気の抵抗がないならば、更に水着を弄る手も沿え、両手で扱き立ててしまうだろう。
「ふふ…それを言っては、あの風呂場でも同じ事じゃろう?
こういった行為も含め、遊ぶのも、一つの楽しみ…そうは思わぬか?
お主も…っと…そうじゃ、シトリも、そうであるからこそ…受け入れておるんじゃろう?」
少年の反応を楽しむように、手の動きは止まらない。
どう少女に言おうと、少女には少女の考え方がある、それを変えるのはかなり難しい事だろう。
そこで、やっと思い出したのか、やっと少年の名前が少女の口から出た。
その事実に、少年が気付くか気付かないかは分からないが。
「おや、それはつまり、妾の行為を認めるという事じゃな?
ふふ…ならば、シトリが脱がせるが良いじゃろう。
シトリは妾が脱がせるんじゃ、その逆も…のぅ?
もし、それが出来たら…皆に見えるようにしてみるか?ん?」
少年の挑発は、挑発となっているのかは疑問かもしれない。
別に少女にとって、ここで脱いだところでどうとでも出来るし、元々そこまで気にしていない。
むしろ、それがばれて困るのは…少年ではないか?と、しかも、それを行えば、今よりも更に状況が悪化するという。
胸どころか、ぐいっと少年の太腿に己の股間を押し付け、より強く意識させる。
そうしたところで、何によってなのかは分からない、少年の水着の上まで剥がされてしまった。
■シトリ > 「うう……オレ、わかんねぇよ。わざわざ水着着るようにルール作って、それをわざと破って、楽しむとか。
……き、気持ちいいことは確かだけどよ。お、オレは別に受け入れてなんかねーしっ!」
タマモが繰り出す幾つものイタズラや愛撫を、素直に受け止められない自分がいる。他方で、もっとイタズラされたい自分もいる。
そこにさらに第3の自分……このしたたかな女性にも少しは辱めを与えたいという、どこか強気の自分も見え隠れして。
快感に弄ばれ、羞恥にたじろぐ意識がさらに混乱し、言葉も乱れる。自分の発する言葉が、自分のモノでないように聞こえる。
その間もタマモによる間接的な愛撫は続き、骨盤の中が熱くなるのを感じる。
彼女の唇から久々に彼の名が紡がれれば、それだけで全身をぴくりと軽くわななかせ、軽い絶頂を表現する。
熱くトロリとした粘液が少量、シトリのおちんちんから溢れ出して彼の手の中に広がる。
しかし、水着を脱げと要求しても尚も飄々と振る舞う背後の女性に、いよいよシトリの焦りは頂点に達したか。
己で脱がせよ、脱がしたら周囲に見えるようにする、という脅しには、なぜか狼狽の様子は見せない。
「……そ、そうかよっ。脱がせていいのかよっ。じゃあ………!」
決意を改めるかのように強い語気でそう言い放つと、シトリはタマモに抱かれたままで一層身体を丸めた。
……次の瞬間、少年の身体は瞬時に『溶けた』。
まるで褐色のインクで身体ができていたかのように、輪郭を失い、幾筋もの流れに伸ばされ、透明になった。
シトリから脱がせようとしていた水着の上も、中身を失ってぐにゃりと水中に漂う。
間をおくことなく、タマモの周囲の水の流れがかわる。まるで粘体のように女体にまとわりつき、動きを阻害する。
のみならず、臀部にまとわりつく粘体は彼女の水着の紐を引っ張り、ぐいぐいと下に下ろそうとする。
よく見れば、タマモの身体の周囲にはうっすらと紅茶色を帯びた水が筋を作っているのが見えるだろう。
「……おっ、オレもっ、タマモねーちゃんに……イタズラ返ししてやるっ! でも周りに見られるのはねーちゃんだけだ!」
シトリの声は小声なれど、タマモの周囲の水全体から放たれて彼女へと伝わるだろう。
そして、先程まで抱いていたときと同様、不可視の体に変わってからもシトリの胸の高鳴りは続いていた。
ドクドクと切ないまでの動悸が水を震わせ、火照った身体は水を暖め、ねばっこくタマモにまとわりつく。
■タマモ > 「ふふ…それはそうじゃろう、今、お主は規則を守りたがる側の者じゃからのぅ?
しかし、ふと気付くのじゃ…その枠から外れた行為、それを行う事の快感を。
風呂場は、汚れを洗い流す場じゃ…お主はそこで、妾と何をした?
それを行い、お主はどう感じた?
本当に受け入れてないならば、妾はお主のあんなところは見る事は無かったじゃろう。
正直になれば良い、嵌められた枠を外す事に、お主は何かを見たはずじゃ」
あの時も、今も、それは同じ。
それは、少女が過去に経験して来た事にも当て嵌まる。
と、言葉を紡ぐ中、少年の軽い絶頂を感じ取った。
さて、難しい話はこれくらいにしておこう。
こちらの言葉に応えるように、気が付けば、少年の姿は消えたように溶けていった。
そんな事は分かっている、その手の内は、初めに見せて貰ったのだ。
この少年は、その体を液状とする事が出来るのだ、と。
「無論、二言はない。
そして、言葉の通り、それを達し晒すのはお互いじゃ。
本当に、それで良いならばのぅ?」
なるほど、よく見れば水の色が少年の肌に近いものだ。
広げ、それによって色が薄れ、よく見ねば分かり難かったのだろう。
しかも、今は少年の体温の高まりか、水から温もりを感じている。
だが、少女は気にした素振りを見せない、脱がしたいのなら、脱がせる事は容易だろう。
ただし…
「ふむ、どんな悪戯を妾にしてくれるんじゃろうか?
ただ、『妾の悪戯にお主が興奮を高めれば、その体は比例して疼いてゆくじゃろう。
その思いが強ければ強い程、それにより、前の事を思い出せば…もうお主は耐え切れぬ』」
水とは別の温みを感じながら、力ある言葉を発する。
少年がしたいようにするのは自由、別にそれ自体が少年に返る事はない。
代わりに、少年自身の昂ぶりが、自身を性欲により侵食させてゆくのだ。
■シトリ > 「う、ううー……お、オレだって、普通はこんなイタズラする奴じゃねーんだから!
タマモねーちゃんが挑発しまくるのが悪いんだからっ! どーなっても知らないぞっ!」
身体を水に溶かして不定形に変え、口も舌も無くなったはずなのに、シトリの声は未だ詰まり気味で舌たらず。
タマモが言うとおり、シトリの根はよく言えば誠実、悪く言えば朴訥。規則を守りたがる人間だった。
先日の風呂場でのタマモとのはじめての逢瀬も、いま思い返せば「公共の場での破廉恥な行為」という印象のほうが強い。
そのとき受けた羞恥を今回ここでやり返す、という決意から己の切り札を繰り出した。そのはずだが……。
「……ほっ、ほらっ! タマモねーちゃんの水着、脱げちまったぞ!
タマモねーちゃんの恥ずかしい所っ……は、はず……う……うううううう………」
宣言通り、タマモの臀部を覆っていたビキニはするりと抜け落ちた。粘体の身体をもってすれば容易いこと。
……だけど、それはタマモの柔らかな肌を少年の身体全体で撫で下ろすことと同義で。
肉感豊かなタマモの全身を、シトリは今や全神経で舐め回し、眺めていることになる。
水中に曝け出された陰唇も菊穴も、その柔らかさや匂い、味までもが、否応なく身体に染み込んでくる。
未だ初心な11歳の少年には、あまりにも刺激の強すぎる体験だ。辱めを行っている立場ながら、シトリのほうがたじろいでしまう。
タマモの周囲にまとわりつく粘っこく暖かい感触が、せわしなくプルプルと震え、興奮を伝えてくる。
きっとそれはタマモの秘部の媚神経にもせつなく伝わって、ほのかに快感をもたらすことだろう。
そんな彼の形なき耳に染み込んでくる、タマモの『力ある言葉』。
シトリがその語の意味を理解せずとも、拒否しようとも、それはシトリにおぞましい量の興奮をもたらす。
こんなこと……こんなイタズラなんて手を出すんじゃなかった、と心中で後悔してももう遅く。
水変化によって女体を弄ぶという人外の痴漢行為による背徳感はシトリの理性を激しく揺さぶり、興奮は際限なく高まる。
タマモの周囲の水はざばざばと波打ち、不自然に見えるほど。
そんな水の戦慄きが、ふと、止まる。
そして、水にインクを散らす光景を逆再生したかのように、褐色の奔流がタマモの目の前で素早く凝集し、人の形を取る。
シトリは再び、輪郭ある少年の姿に戻った。しかしながら、タマモの周囲を包む粘っこい感覚も残っている。
プールの水の中、今度は向かい合う体勢で。シトリはタマモの乳房に顔を埋め、お腹とお腹も密着させるように押し付けてくる。
「……むっ、無理ぃ……っ♥ オレ、やっぱり……タマモねーちゃんにイタズラとか、無理っ……♥
おねーちゃんには勝てない……。勝てないからぁっ……!」
乳房の舌から弱々しい声が漏れる。半泣きに震え……しかしながら同時に色を知った少女の如く艶も乗った声色。
押し付けたお腹の下では、ぴんぴんに張ったペニスをさかんに下腹部に突き出している。
挿入を果たしてはいないが、その先端からはどくどくと熱い粘液が漏れている。
耐え難い興奮に飲まれつつも、粘体のままでは射精できず、たまらずに人型に戻ってしまったのだ。
■タマモ > 「ミイラ取りがミイラとなる、とはよく言うたものじゃ。
良い良い、ほれ、頑張ってみるが良いぞ?」
笑みを浮かべたまま、少年の言葉に耳を傾ける。
どう言ったところで、己がやろうとしている事実は変えられない。
少女ならば、考えて力を使えば、今の少年を元に引き戻す事は可能だろう。
だがそれをしないのは、その事実をしっかりと自覚させる為だ。
「ふふ…脱げてしまったな?
今、お主がどんな風に妾を見ておるか分からんが…よく見えておるか?ん?
そう、妾の恥ずかしいところが、な?」
少年の思惑通り、簡単にビキニは剥がされる。
さて、周りの水と化したなら、己の体の感触はよく感じ取れている事だろう。
視覚はどうなっているだろう、間近で見える形か?
脱がすだけで、終わりはしなければ良いが…そんな期待もどこか抱き、こちらは一切の抵抗をしない、力ある言葉以外は。
まぁ、言葉の力だけで十分だったようだ。
次の行為を待つ少女に対し、少年は少しの間をおき、ゆっくりと元の姿へと戻ってしまう。
それは、正面から抱き合うような形になっていた。
「ふふ…じゃが、お主はちゃんと、妾を脱がせたな?
今は、妾の力でお主も目立たぬが…どうする?このまま、戻してしまうか?」
抱き付き、肉棒を押し付ける少年。
体を屈めて、その耳元に唇を寄せ、吐息を噴き掛けながら囁く。
するりと抱き返すように体に回される手だが、それは下へと下がり…お尻をぎゅぅっと両手で鷲掴みをする。
そうすれば、先走りか、軽く射精をしているのか、肉棒が下腹部に当たるように腰を強く引き寄せた。
互いの下腹部に挟まれるようになった肉棒、それを更に扱き立てるように、少年の腰をぐい、ぐいっと上下に揺さぶる。
上下に揺れる少年の体、上がるたびに、顔に乳房が押し付けられ、ますます意識を強めさせるように。
■シトリ > 「うう……ごめん……ごめんなさいっ……オレ、タマモねーちゃん、脱がせちゃって……。
……その……み、見えてた……おねーちゃんの、は、恥ずかしい、ところ、前も、後ろも……う、うあああ……。
き、綺麗だったから、大丈夫、だから……」
先程までの反骨の態度はどこへやら。タマモの胸に顔を埋めて震えるシトリの声は、小動物のように弱々しい。
耳へと流れ込むタマモの言葉のひとつひとつにも、どこか怯えたように肩をすくめながらも、正直に心中を吐露する。
身体全体でタマモの全身を包み込んでいるときの感触と視覚情報がべっとりとまぶたの裏に焼き付き、離れない。
大きなお尻を捕まれ、向こうからも積極的に身体を密着させられれば、おへそとおへその間に噴かれる精液はさらに量を増す。
どく、どく、と2人の周囲の水を震わせ、一部は白い筋となって周囲に流れ出すほど。
しかし、シトリの水操作の能力がまだ残留しているためか、遠くへは流れ出していかない。
「……や、やだ……周りの人に気付かれるのは、嫌だ。
プールの人に怒られたら……出入り禁止になったら……泳げなくなるのは、イヤだから。
……お願い。タマモねーちゃんの好きにしていいから……気付かれるのだけは、やめて……」
数百にも至る衆目があるこのプールというロケーションは、先日の風呂場での遭遇とは勝手が違う。
このままタマモに身を委ね、身体を苛む興奮の波を収めたい。そんな本心を、羞恥心と世間体が阻む。
もちろん、『周りに気付かれない』というのはタマモの言であり、術と思われ、シトリにはどうやっても感知できない。
タマモを信じるしかないが……それも含め、今こうしてタマモの掌中に完全に収められている状況が、シトリにはどこか心地よかった。
先日も感じた、今までにない感情。だけど今は戸惑いよりも、その感情に流されたかった。
「タマモねーちゃん……うう……タマモねーちゃん……お願い、お願い……っ♥」
知らず知らず、甘くねだるような声が漏れる。同時にへこへこと腰を振り、お腹におちんちんを押し付ける仕草をする。
■シトリ > 【続く…】
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からシトリさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からタマモさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にピングさんが現れました。
■ピング > 夏のように強い日差しと、気温を伴う水遊場。
休憩用の椅子が並ぶ一角に、衝立に囲まれている場所があった。
「…はへぇ♡ へっへぇ、毎度ありぃ。これで綺麗な肌になれるよぉ。」
好色めいた声が立ち、衝立から姿を現すのは某商店の店主。
汗ばみ、張り付くシャツに下の水着の位置を片手で整え、その顔は酷く満足そうに上気しており。
自ら設置していたらしい衝立を、蛇腹のように折りたたむと、その陰には椅子に寝そべる女性の姿があった。
その全身はオイルに濡れ、顔は同じように上気し、水着も微妙に乱れている。
反応薄く、手足を僅かに痙攣させている様な形。
何をしていたのかはお察しだ。
「よっしゃあ、次だ、次!
さぁさぁ、オイルは如何かねー。綺麗なお肌を保つために、マッサージもつけますよぉー」
畳んだ衝立を片手に抱え、下心満載のアルバイトがまた続く。
プールサイドで休憩をしている女性へと狙いを定め、オイルとマッサージは如何かねー、と繰り返し。
■ピング > そのまま水遊場の中を歩き回る助平オヤジ。
その毒牙にかかる女性が果たしてどれ程発生したのものか―――
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からピングさんが去りました。