2023/05/27 のログ
■アスリーン > 天使の片手で掴めてしまいそうな小さく細い体。長く陽光を思わせる金の髪。
幼さを残す少年の顔立ち、その空色の美しい瞳が恍惚と快楽を期待して浅ましく潤む様を、天使は愛おし気に見つめている。
貴方の全てを肯定し、受け入れ、愛する存在は、美しく微笑んで、少年の口に媚薬めいた唾液を注ぎ込んでいく。
その双眸が見開かれ、幸福状態に陥った姿を見下ろしながら、唇を離した天使は貴方の衣類へと手を掛ける。
するり、しゅるりと衣擦れの音を立てながら、天使の手は貴方の服の構造を理解しているように、一枚一枚剥いで、地面へと落とす。
そうして一糸纏わぬ全裸になる頃、貴方は開放感に包まれるだろう。
火照る素肌を撫でる夜風はくすぐったく、誰が見ているかもわからない場所で生まれたままの姿になり、ようやく準備が整った。
「可愛い貴方……貴方はとても感じやすいのね」
座した天使よりもまだ小さい貴方を、天使は抱き寄せて腕に座らせる。
そうして貴方の視線を天使の顔近くまで持ち上げた。
貴方の両手は天使の胸元に。貴方の腹から下半身まで、露出した天使の谷間が触れる。
温かく心地よい体温を伝えながら、天使が腕を寄せれば、必然的に貴方の子供サイズの陰茎は、天使の谷間の中へと飲まれるだろう。
挟み込まれてしまったら、貴方がどれだけ腰を引こうとしても、無駄だ。
「……さあ、感じて」
精力を上昇させられ、感度も上がっている貴方の下半身に、このような感覚がある。
────陰茎全体を包み込むぬるま湯に近い温度の、粘着質な何か。
それはスライムに似て貴方の陰茎にまとわりつき、程よい圧迫感を与えながら、流動する。
貴方の陰茎を淫らに犯すつもりで、被りかけの皮を剥き、敏感な淡い色の先端を捏ねまわし、揉み撫でて、扱くように弄ぶ。
先っぽに吸い付き、潮を噴いた鈴口を捏ねて擦るゼリー状のソレが、貴方の尿道口をゆるゆると拡げ、中に入ろうとしていく。
それが現実であるか錯覚であるか、幸福に犯された貴方の脳は判断できない。
ただそう脳が認知し、知覚して、初めて同様の快楽が貴方の小さな雄を襲うのだ。
逃れることのできない淫獄の序章、聞こえるはずのないぐちゅじゅぷぬちゅぐりゅ、といった淫猥で粘つく音が、貴方の脳に反響する。
■アルブム > 「はぁ……はぁ………はぁ………んくっ……♥ アスリーンさまぁ……♥」
唇が離れた後も、アルブムは口をぽかんと開け、餌をねだる雛鳥のように小さな舌をちろちろと伸ばしながら天使を見上げる。
喉から染み渡っていく天使の唾液で腹の底から優しい温もりを感じつつ、さらなる甘露を本能的に求めてしまう。
だが、そんな天使の輝かしいく白い手指がアルブムの着衣を1つ1つ剥いでいくなら。
その手管にすら性感帯への愛撫めいていちいち喘ぎつつ、されるがままに裸体へと変じていく。
全身タイツに覆われていた少年の肌もまた白いが、天使の美白には到底かなわない。
さんざん昂らされていた総身は桜色に火照り、余すことなく汗のつやめきを纏っていた。
しかしピンとそそり立った小さなペニスの周りは、溢れに溢れた先走り汁によりさらにベトベトになっていて……。
「…………うぁ………て、天使様………お、おっぱいが………おっぱいがぁ………♥」
お姫様だっこのように抱えられれば、視界ははだけられた乳房で覆われる。
重く柔らかい肉がアルブムの細い身体を圧迫し、いよいよ逃れられないことを悟らせる。当然逃れる気はさらさらないが。
天使の乳房を間近で見て触れていること、それが己の恥ずかしい部位に触れ、包んでいること。
当惑と興奮と期待が入り混じり、アルブムは感想の言葉すらおぼつかない。
そのままパイズリが始まれば、包皮は肉の峡谷内でつるりと剥け、揉みしだきに合わせてぴんぴんと愛らしく跳ねる。
「あっ♥あっ♥あっ♥あっ♥あっ♥お、おっぱい、きもひいい、れすっ♥ 天使様の、おっぱい♥
とろとろで、ふわふわで、ほかほかしてぇ……ねばねばしたのもあって、あっ、う、あ……♥」
視点の定まらない蕩けきった瞳が、天使の顔と波打つ乳房とを交互に行き来する。
巨女に抱かれたまま、アルブムは自ら腰を振ることもせず、一切をされるがままにして天使の超常快楽に浸る。
……そんな彼の男性器、本来何物も入ることのない細孔に侵入するものがあっても、まず飛び出すのは嬌声。
「………ふぁ♥♥ か、かんじ、感じましゅ……♥♥ て、てんしさまのが、ぼくに、は、入っれ……♥
んっ……く、ぅあ………♥ 入って、入ってきてましゅ……♥♥ なにこえ……♥♥」
断続的に歓喜の潮を吹く尿道に、確かに逆流して入ってくるものがある。
それが天使の体液であることを悟れば、しかしアルブムは困惑こそすれ嫌悪感は一切見せることなく。
腰をかくかく震わせつつも、それを受け入れようと下腹部の力を抜こうとする。それは意図的なものか反射的なものか。
まるで女の子のように『股間の穴』を弄られて、少年アルブムは生娘めいた甲高い声で喘ぐ。
「てんししゃま……♥ てんひひゃまぁ……♥♥」
尿道から潮を吹けない分、全身から香ばしい汗を迸らせ、声以外での快感を訴える。
■アスリーン > とろとろに蕩けていく貴方の思考は淫らな色に染まって、知覚する五感は幸福によって支配されている。
貴方が今感じていることは全て脳の錯覚。しかしそうであると思えば思う程、それは真実になる。
天使の腕に乗せられ抱き上げられて、谷間に股間を埋めて、異形の淫獄で弄ばれる。
何が起きているかなど理知的に考えることなどさせはしない。
貴方の身に起きる快楽全てを、ただ受け止めるのが貴方の幸福だ。
小さな雄の証を蹂躙するソレは、細長く柔らかな触手に似て、ぶよぶよと弾力を持ちながら先走りを溢れさせる雄根の孔を犯していく。
逆流し、抜き差しするように擦り、尿道に侵入するそれは射精や排泄時の快感を思い起こさせるような動きで進んだり下がったりを繰り返し、確実な快感をしみ込ませていく。
その奥までたどり着くのと同時に、天使の指、その巨躯に見合う大きな掌と女性らしい細長い指が、貴方の後孔へと宛がわれた。
ぐりぐり、ぐにぐにと菊孔を揉み解し、やがてじゅぷ、にゅるん、と粘着質な音を立てて、ぬるりとした指が貴方の後孔にもぐり込んでいく。
「可愛い声。まるで女の子のようだわ。
可愛くて愛しい貴方、貴方は男の子?それとも女の子かしら?」
くすくすと意地悪くも愉しそうに笑う天使の声が柔く降り注ぐ。
その合間も貴方の後孔を拡げるように動く指は、腹側にぐい、と曲がり、会陰と陰嚢の裏側にある柔らかくも鋭敏な、前立腺を叩く。
雄が雌の快感を知れる唯一の箇所。そこを容赦なく撫で、捏ねて、押し叩く。
尻孔から苛烈に与える快感を、貴方が経験したことがあるかは天使のあずかり知らぬ事。
たとえ初めてでも、それが快感であると認識するだろう。何せ今、貴方は幸福状態。
あらゆる刺激が快楽へと繋がってしまう状態なのだから。
そして指で嬲ると同時に、尿道から侵入したソレもまた奥までたどり着く。
尿道の奥から狙うのもまた、前立腺だ。
雄の前後の孔から弱点を狙い撃つように、同時に何度も突き上げていく。
それはきっと、怒涛の快楽。塞がれていなければ射精しているだろうソレは、射精がなくとも昇る事が出来るだろう。
雌イキ。ドライオーガズム。本来何度も慣らさねば至れぬ雄の、雌絶頂。
射精して冷める短い余韻などではなく、長く長く脳が蕩けるほど続く快感だ。
■アルブム > わからない。己の下半身を包む巨大な柔肉の中で、己のペニスがどんな調理をされているか、全くわからない。
ただとにかく、天使由来の成分が本来入るべきでない孔を遡り、己の体内を掘削していることだけはわかる。
おかしい。ありえない。だけど、たまらなく気持ちよくて、うれしくて、もっと受け入れたくて。
歓喜と恍惚が徐々に混乱を上回り、みだらな嬌声からは戸惑いの色が徐々に抜けていく。
「お゛♥ ……んぅ、あ、あぅ♥ お、おちんちんがぁ、ぼくの、おちんちんが……♥
てんしさまので、なか、満たされてっ……ッ♥♥お゛ん♥ぬ、抜かない、れ……あっ、あっあっあっあっ♥♥♥」
尿道内で粘液が1mm動くたびに、びくびくと総身を震わせて快感を訴える。汗が散り、白檀の香気が天使の色香に混ざる。
尿道開発はさすがに初めてだが、アルブムの男性器は天使の粘液を貪欲に受け入れ、機敏に反応する。
細孔の奥で前立腺がこれまでにない熱を発し、ひくひくと脈打って先走り汁を生産するも、粘液を押し返すには到底足りない。
「………ふあぁぁぁぁ♥ あっ、まっれ、おひり、お尻までぇ♥
ぼく、ぼく、これ以上はぁ……きもひよく、なりすぎれ……ぇ……っあ♥ ああ♥あ♥あ♥あ♥あ♥あ♥んあ♥」
大天使の大きな指が少年の菊孔に触れれば、まるで唇のごとくに吸い付き、最小限の力で飲み込む。
尿道と違ってこちらは開発済みであることが分かるだろう。当然、天使のもたらす超常の愛撫は後孔にとっても新鮮なものだが。
快楽に喘ぐ内臓の蠢きが、心臓を思わせる前立腺の脈動が、ありありと天使の指先に伝わってくるだろう。
『清浄』な力に守られていたアルブムの身体の中には、不浄なものもほとんど残っていない。
「ぼ、ぼくは、ぼくはぁ、ぼくはぁぁぁぁっ、あっ、あっ、あっ♥ あう♥ ……お、男の子、れすけど……
でも、でも……どっちでも、いいれすっ!! 気持ちよくなれるなら、気持ちよくできるならっ♥
男の子でも、女の子でもっ……♥ 天使さまみたいになれるなら、女の子にもなりましゅ♥♥」
女子めいて、股間の2つの孔をくちゅくちゅと弄られて。生娘めいた甲高い喘ぎ声で鳴きながら。
アルブムは天使から己の性自認を問われると、まったく矜持の感じられない情けない答えを返す。
もとより《かみさま》の使徒としての自覚のほうが勝っていたアルブム、自身が男性であることに強いこだわりを持っていなかった。
だが今は……そんなこだわり云々より、アスリーンから齎される雌の色の快楽をもっと貪りたいという下劣な感情でそう答えていた。
「ふーっ…♥ ふーっ…♥ ふぅーっ…♥ っ、う♥ 天使さま、てんしさまっ♥ ぼく、ぼくぅ…♥
――――っ、は♥ はあぁぁ♥ ああああああ♥」
前立腺を前後から突かれ、びゅく、とひときわ大きく下腹部の芯がわななく。
天使の手の中で睾丸が引き締まり、熱い迸りが身体の奥から溢れようとするも、粘液によって阻まれ、体内に留まる。
怒涛のようで、それでいてふんわりと心地よく波打つような、熱く重たい絶頂。
雌イキの感覚も初めてではないが、今までで一番強烈な錯誤快感に、アルブムは汗ばかりか唾液や涙さえ散らして仰け反る。
風船のように膨らむ快楽の熱が全身を満たし、何度も跳ね返り、あらゆる神経を蝕む。不可逆の中毒性を植え付けていく。
自分がどう思おうと、どう考えようと、否応なく雌へと身体を書き換えていくような、素晴らしい恍惚――。
「――はぁーっ♥ はぁーっ♥ て、てんしさまぁ……♥ いまの、すごい、すき……です……♥
もっとして、ほしい、れす……♥ おんなのこに、おんなのこみたいに……きもちよくぅ……♥」
完全に雌堕ち快楽のトリコとなり、はしたなく次の快楽をねだるあさましき少年。
天使を見上げるその顔は凛々しさの欠片もなく、色欲と堕落で蕩けきった下品な笑みを浮かべている。
■アスリーン > 夜も遅い貧民地区に貴方の声は大きく響き渡るだろう。
でもそれもこの街ならいつものこと。ただ異質なのは、巨大な女の胸元にしがみつきながら、後孔に指を突き立てられ、陰茎を谷間に飲まれて喘ぐ少年の姿と言うところか。
でもそれもまた、別段珍しいことではないのかもしれないが。
天使は貴方を抱いて支えていた腕を引く。
貴方の足は宙ぶらりんになって、貴方の体を支えるのは深々と後孔を貫く天使の指と掌。
貴方が淫らに喘ぎ、唾液や涙を流して快楽によって恍惚の表情を浮かべながら、前後の孔を天使によって犯される。
そんな姿を天使は慈愛に満ちた眼差しで見下ろすばかりだ。
貴方の言葉の意味を受け取って丁寧に応えたりしない傲慢さは、ある意味超常的上位の存在、或いは異形らしさではあるか。
「ええ、ええ、この快楽(こうふく)を、どうか沢山感じて、味わってちょうだい」
快楽に溺れ、快楽を求める浅ましくも愛らしい貴方に天使は微笑み、指を動かし、脈動して快楽の坩堝へと堕ちていく前立腺を、弄び続ける。
雌の快感、雌の絶頂、その快楽を味わう貴方の前後の孔を快感漬けにして、焼き付けていく。
やがて尿道を侵す触手めいた粘液まみれのそれは、一気に尿道から引き抜かれていった。
駆け上るように尿道を抜ける摩擦は強制的な射精感に似た絶頂を貴方に齎すだろう。
そうして今度は射精の淫獄。せき止められていたものを全て吸い上げるように、貴方の陰茎を扱き上げる何かがある。
天使の谷間の中に吐き出したならば、再びその尿道を侵す触手があり。
脳の錯覚が永久機関のように、貴方の雄を雌孔を犯すかのごとく責め立て続ける。
そうした快感攻めを受け続け、幾度果て、絶頂に昇り、雌イキの連続を受けても、天使の能力によって強化された貴方の体は耐え、精神は壊れることなく、苦痛も感じず、体力と精力を回復させ続けられる。
貴方はただただ、終わりのない快楽を幸福として受け止めるだけだ。
────どれほど時間が経過したかわからぬ頃。
貴方の意識は強制的に暗転する。雄の体でありながら、雌に堕ちて、生娘のように高く喘いでいた声もやがて静まり返るだろう。
天使は貴方に十分に幸福を与えたと判断した。
貴方は夢も見ないような深い深い眠りに落ちて、柔らかな羽根の繭に包まれる。
柔らかく温かい高級ベッドで眠るような心地よい寝心地。
次に目覚める時には、幸福付与の状態異常はすべて解かれて、爽やかな心地と正常の思考で、朝を迎えるだろう。
疲労もなく、感度も正しく戻り、体力も全回復。けだるさも余韻も残らぬ健康体で、全裸のまま繭が割れて出てこられる筈だ。
貴方と繋がる《かみさま》は果たしてどんな反応をするのだろうか──。
■アルブム > 「ふああぁぁぁ♥♥ あ♥ あう♥」
己の矮小な身体を支えるのが後孔に刺さった指1本になっても、アルブムは震える腕と脚で必死に女体にすがりついて。
だらしなく孔を縦に伸ばしながら、なおも爆乳の檻の中に雌ペニスを留めようとこらえる。
いまこの天使の身体から引き剥がされたら、魂ごとそこに残して行ってしまいそうな、そんな忌避感。そんなの耐えられない。
「あ、あっ、あ、ありがとうございましゅ、天使しゃま……♥ ありがとうございます、ありがとうございますぅ♥」
あくまでも上位存在として、慈愛に満ちた表情で少年を見下ろす天使。アルブムもそんな天使の母性に釘付けだ。
自分の浅ましさをもすべて受け入れ、アルブムの求めるあらゆる快楽を施してくれる、例えようもなく素晴らしき存在。
幼く拙い自分には到底いたれない境地。憧れ、惚れ、魅了されてしまう。自分の卑小さを実感し、それさえも快感に思えてしまう。
――これほどの敬意や心酔もまた錯覚によるものというのが、後のアルブムにとっては残酷な仕打ちといえるだろう。
「……っお゛♥お゛♥お゛♥っほ♥ っおああああ゛♥♥♥ あっ、や、抜け、抜けれぇ……♥♥」
ずにゅるるるっ。尿道を埋め尽くしていた天使の粘体が強制的に引き抜かれ、少年は目を見開き喘いだ。
強制的な射精を思わせる虚脱感が小さな肉棒を駆け抜け、遅れて本物の射精感が爆発する。
大量の濃厚な白濁液が天使の巨大な乳房内に噴かれるが、それでも射精量は人間の域、溢れるには至らないだろう。
そうしてまた、粘液が精液の海をかき分けて尿道を探り当て、再び遡ってくる。
「………ッ♥♥ ふぅぅ……ンっ♥♥ あっ、あっ、あっ、あっ♥あっ♥あっ♥あっ♥ あんっ♥
……………っ、く、い、いく、またイキま、っあ、あぅ、あ、っお゛♥ お゛♥お゛んっ♥」
雄の快楽と雌の快楽を交互に染み込まされ、アルブムの神経系は丹念に狂わされていく。
脳が頭蓋の中で火花を散らし、なにかがプツプツと切れていくのを感じる。変わっていくのを感じる。
当然その変化にも一切の恐怖は伴わない。天使がもたらす快楽の坩堝の中では、あらゆる変化が喜ばしいものに錯覚される。
雌でもない、雄でもない、ただひたすら「天使的快楽の受け皿」として喘ぎ続ける、肉の塊。
アルブムはそうして、堕ちきることなく堕落せしめられ、天使が赦すことではじめて意識を手放すことができた。
――――。
朝。羽根のベッドで目覚める少年。陽光の白さに、昨晩の天使の光輝を感じるが、巨大なる天使の影はもはやなく。
身体的には一切の後遺症は残っておらず、天使に施された愛撫の痕跡は全裸であることくらい。しかし。
――ずきん、ずきん。お腹の奥、おへその下、身体の芯に疼きを感じる。肉体ではなく、魂に刻まれた後遺症。
天使に触れられた、もっとも敏感な部位。天使の色香が抜けた今、たまらない中毒症状がそこに渦を作っていた。
「…………うああああっ!! ご、ごめんなさい、ごめんなさい《かみさま》っ!! 怒らないで、そんなに怒らないでくださいっ!」
突然、頭をかかえてうずくまり、狂乱したように叫ぶ少年。
彼の頭の中では《かみさま》の罵りがキンキンとこだましていた。《彼女》が責めるのは、安易に快楽を求めた少年の態度。
快楽を受けるにしても、与えるにしても、安直な方法に走ってはいけないという戒め。
修行を経ずに、ただ天使に甘えるだけで『天使を目指そう』などと考えた、愚かなる使徒を罵倒する言葉。
「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ、ごめんなさいーっ!!」
傍らにあった荷物をひっつかみ、ローブだけ羽織って、脱兎のごとくその場から走り去るアルブム。
これから《かみさま》による一際厳しい『修行』が始まる。天使の接触によりもたらされた『後遺症』を抜くための修行が。
当然、そんなのが一朝一夕で終わるわけもなく。いじめにも似た『修行』は数ヶ月にわたることだろう。
そしてきっと、いくら《かみさま》にいじめられても、今宵味わった天使の快楽を忘れることは、決してできないだろう。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアルブムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアスリーンさんが去りました。