2022/04/11 のログ
■ピーター > 「――あっ、ご、ごめんなさいっ
お姉さんが一緒に居てくれるから大丈夫、ってわかってても暗くてちょっとだけ、怖くて……」
条件成立。ピーターの視界の中で、その名を口にした少女が淡く光る。本来は時空さえ見透かす強力な瞳術でがあるが、ピーターには相手の衣服を透かす、程度の効果しか発揮できない。
仕組みとしては視線を介しての魔力によるスキャニングであり、不可視や視界を遮る類の魔術を見透かしたり、時空に干渉し情報を得る為の強力な術ではあるのだが。
なお名前を呼ばれる必要があるのは人間や同等の知的生命体に対してのみ必要とする。
「は、はいっ。なぁに、イェンさん?」
暗闇でも淡く光を放つエメラルドの瞳を真っ直ぐに向けて。
自分を慮り、微笑みながら前にしゃがむイェンの纏う服が、ピーターの視界の中では外から順に薄れ、消えていく。
「わ、わ……イェンさん。ありがとっ、やっぱりイェンさんは、すごいや。」
ふわりとピーターの頭に触れれば絹糸の様な手触り。頭を撫でられて驚きながらも、くすぐったそうに首を竦めて視線を落とす。
見た目の無邪気さなど欠片も無い邪な視線が豊かな胸元へと注がれる。
無銭飲食の結果が巡り巡ってこんな役得で良いのだろうか、と清潔感あふれる香りに鼻腔を擽られながら思うピーターだった。
■イェン > (こんな場所まで一人で入り込んできたわんぱくでも、やはり心細さはあったのだろう。事実、下手をすれば意図せぬままに深層へと入り込み、そこに棲むモンスターに食い散らかされていた可能性もあるのだ。自分の微笑みと髪撫でが、そんな少年に幾許かの安心感を与えられたのだと感じられイェンの心に暖かな気持ちが広がった。どこまでも純粋にこちらを見つめているように思える少年の翠瞳に映り込むのは、苔むした下水溝に全裸でしゃがみ込み、慈母の表情で彼の頭を撫でる女学生の裸身。少々滑稽にさえ見える状況ではあっても、その細身は顔立ちの整いにも負けぬ美しさを誇る芸術作品だ。ふっくらと育った胸の双丘は下着の締め付けに拉げてはいるものの、なればこそどこまでも柔らかな質感を際立たせ、それが取り払われた際の完璧な形状を夢想させる事だろう。その白鞠の頂点を飾るのは淡く滲んだシェルピンク。小豆大の乳首もまた楚々として、品の良い美しさを際立たせていた。行儀よく閉じ合わされた細脚は、その付け根に存在する秘園を少年の目から隠してはいたが、それでも肉付きの薄い恥丘の上部を控えめに飾る産毛の様な淡い翳りは覗かせてしまっている。)
「ふふ、それでは参りましょう。ピーター君」
(まさか純粋さの塊のような少年に、そんな恥ずかしい姿を見られていようとは思いもよらない女学生は、改めてすっくと立ちあがり、彼の手を取り歩き出す。背筋の伸びた綺麗な立ち姿が、ぷりん、ぷりんと胸に比べて発育の遅い、その分つんと上向いた形状の美尻を揺らして先を行く。)
「――――それでは、改めて聞かせて下さい。帽子を落とした場所に心当たりはありますか?」
■ピーター > 「はふぅ……はあい、よろしくね、イェンさん。」
顔立ちのみならず美しく整った肢体を目に焼き付ける。
魅了の術が未熟でなければ、視るだけでなく肌の手触りや柔らかさまで堪能できたかもしれない事に口惜しさを覚えたが、それを思っていても致し方ない事。
頭を撫でられている間、存分に眺めていた肢体が立ち上がり、こちらへの手を取れば満足気に溜息を溢してからにっこりと笑顔を向けた。
すらりとした後ろ姿に程好く肉の乗った尻が揺れるのを凝視しつつ、声を掛けられれば今度は答えないと怪しまれると顔を上げて。
「えっとね、まっすぐ来たんだけど……途中で物音がして、怖くなって走っちゃったから、その時に落としたのかも……。」
詳細な場所までは分からない、これは紛れもない真実。
ただそれほど遠くないと思う、と囁くように付け足した。
最悪帽子が見つからず、このまま引き返すことになったとしてもそれはそれで良し、収穫は十分だと内心ほくそ笑むピーター。
■イェン > 「逃げて来た時の道は………いえ、これなら何とかなりそうですね」
(彼が現れた支道に入りしばらく進めば、今度は別の分かれ道。少年に道を尋ねようとして思いとどまり、代わりにしゃがみこんでランタンの明かりを石畳に近付ければ、思っていた通り少年の靴が残した僅かな痕跡を見て取れた。ここは基本的には人の出入りもほとんどなく、冒険者の調査も半年近く行われていない下水溝。なればこそ、本職のレンジャーには到底及ばぬイェンの追跡術でも彼の足跡を見つける事が出来たのだろう。それに従い溝道内の奥へと進んでいく二人。時に暗がりから飛び出してきた大ネズミや、べちょりと天井から滴り落ちて来たスライムなどを排除して(そこではイェンの勇士と躍動する裸身を見る事が出来たのだが、尺の都合で割愛する)ついには彼の落とし物と思しき帽子をランタンの橙光の中に見つける事と相成った。)
「――――っ! ピーター君ありました! 恐らくはあれが貴方の落とした帽子でしょう!」
(普段はあまり感情の動きを表に出さないイェンとはいえ、下水溝の闇と静寂が織りなす圧迫感は堪えていたらしい。ぱぁっと雲間から差し込む光条めいて明るい声音を弾ませて、イェンが帽子に向けて駆けていく。それに合わせてふるんふるんとボーイッシュ型の美尻が揺れる様も、彼の猫目には見えたはず。そして、お姉さんぶってはいても経験不足な女子学生には気付けなかったが、それに同道してきた少年は果たして気付く事が出来るだろうか。出口近くの浅層よりも濁りを増した流れの中、帽子のそばでしゃがみ込む女学生の背に向けぬるりと長胴を蠢かせて滑り寄る何かの存在に。)
ご案内:「王都マグメール 地下下水溝」からイェンさんが去りました。
■ピーター > 【一時中断します】
ご案内:「王都マグメール 地下下水溝」からピーターさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 地下下水溝」にイェンさんが現れました。
■イェン > 【継続待機中です】
ご案内:「王都マグメール 地下下水溝」にピーターさんが現れました。
■ピーター > 「えっ、本当? わあ、本当だ。すごいやイェンさん!
僕の帽子、見つけてくれちゃった!やっぱりかっこ良くて凄い冒険者さんだ!」
全裸の少女と下水溝を進んでいくのは倒錯的な物を感じずにはいられないかもしれないが、実際に間近に均整の取れた女体があればそんなことは些末事。
様々な動作でその肢体を披露していた少女が足を止めピーターの手を離し向かう先には、逆さまに落ちたキャスケット帽。自分の物で間違いない、とピーターも頷き小気味よく揺れて離れる美尻を目で追って行く。
「ありがとう、イェンさん!帽子、一緒に探しに来てくれて!
……あれ? ! イェンさん、気を付けて!何かいるよ!」
帽子が見つかった以上、大人しく引き返さざるを得ない。
もう少しあられもない姿の女学生を堪能したかった、という下心が名残惜しさを湧き起こさせる。
しかし遭遇地点からそれなりに進んできたこともあり、同じ距離をまた戻るならそれなりに楽しむことも出来るだろう、と気持ちを前向きにセットして。
ひとまず今は無防備な後ろ姿を眺め、そしてこちらへ振り返る姿に期待することに専念しようとしていたが、
不意にイェンへと迫る影が視界の端に映った。美麗な女体に見惚れていた為に発見が遅れ、接近を許してしまっていたが、慌ててイェンへと警告を発する。
■イェン > (一人であれば間違いなく気が滅入っていただろう探索行。その結果を飾る少年の忌憚ない賞賛である。一部生徒には鉄の女などと言われるイェンとて心弾む達成感を感じずにはいられなかった。それにより未だ危険な場所にいる事を一瞬とは言え忘れてしまったのが、新人の新人たる所以だろう。学生の身で駆け出しの冒険者となった少女は石畳の片隅に落ちていた帽子を前にすらりと長い脚線も見事な腰を折り、魔性の翠目には薄くとも柔らかそうな小尻の控えめな丸みと、その付け根に秘されていた恥丘を突き出す様な蠱惑の光景を見せつける。恥丘上部のみに申し訳程度の翳りを作る秘所は、柔らかそう白肉をぴたりと閉じ合わせたほぼパイパン状態の処女溝を動きに合わせてむにゅりと拉げさせた。)
「――――……えっ? ッきゃぁああっ!?」
(暗がりの静寂を引き裂くような切羽詰まった少年の声にきょとんとした表情が浮かぶ。次の瞬間、濁水から飛び出した長胴がしゅるるるるっとロングブーツに巻き付き這い上った。年相応の悲鳴こそ上げてもとっさに腕を伸ばしてそれの中ほどを掴み取ったのは流石と言えよう。それに留まらず素早く引き抜いた短剣をその頭部に突き出す動きも及第点。しかし、ランタンの橙光に淫猥なぬめりを反射させるウナギめいた生き物の方が上手であった。)
「――――きぁッ!? ………な、はぁ……っ!?♥」
(少女の太腿に粘糸を引きつつ擡げた鎌首が短剣の刺突をギリギリのところで回避してたおやかな白手に噛みついたのだ。慌てて手首を返し横刃で首筋を切りつけようとする動きが不自然に滞り、困惑の中に何故か甘い色も滲ませた声音がショートソードを取り落とし金属音を反響させた。)
■ピーター > 「イェンさん!」
この場所に至るまでにも何度かモンスターの接敵はあった。
その都度同行する新人冒険者が、見事な肢体を華麗に舞わせて新人らしからぬ動きで敵を排してきたのだが、それも暗闇の中警戒を怠らなかったが故。
探し物の発見という一つの目的の達成によって気を緩めていたイェンに新たな敵が迫り、接触する。
ピーターの目には素肌にウナギめいた生き物を這わせる蠱惑的な姿が映るが、一応イェンは服を着ている。念の為。
「大丈夫ッ!? 今、噛まれたよね!?」
悲鳴の中に艶やかな声が混じった様な気がしたが、その直前に生き物に手首を噛まれたのを確認出来た。
もし毒を有しているのなら、あるいは毒など無くとも下水に生息する生物の咬傷など危険極まりない事などピーターにも分かる。ただ事でない事態に、離れたところで窺っていた少年も慌てて女学生へと近づいていく。
しかし、白い手から取り落とされ、石畳に落ちけたたましい金属音を上げる短剣に怯み足が止まる。
■イェン > 「あっ……くぅ……っ! こ、この……っ、ひっ、んんぅ……ッ♥」
(短剣を取り落とした後も《ぬめり蛇》と呼称されるモンスターと学生冒険者の暗闘は続いていた。それは、身悶える白脚の付け根へと潜り込もうとする蛇と、長胴の中ほどを捕らえてそれを阻止しようとするイェンとの戦い。先に噛まれた手には力が入らなくなっているのかだらんと垂れさせたままで、時に乙女のクレヴァスに擦りつけさえする蛇の頭部を抑える事すら出来ぬようだった。今は純白の太腿に粘液まみれの胴体を押し付けるようにしてそれ以上の侵攻を防いでいるも苦戦は明らか。ただでさえぬるぬるとして捕らえどころのないそれが、激しく長胴をのたうち回らせているのだから、亀頭を想起させるそのが徐々に秘裂に迫るのは必然ともいえるだろう。近付こうとする少年を押しとどめ、逃げるように言うべきか迷ったイェンだったが、ここは既に中層手前。暗闇の中、少年が一人で出口にたどり着けるとは思えなかった。)
「――――んふぁぁッ!♥♥」
(再び噛まれた。太腿の付け根というべきか、恥丘の端と言うべきか、そんな悩ましい場所をヤツメウナギを思わせる口吻に吸い付かれ、牙を立てられたのだ。途端にイェンの片脚から力が抜けていく。立っていられなくなり、苔むした石畳の上にへたり込む。プリーツスカートが盛大にまくれ上がり、太腿の付け根を覆う清楚な白が露わになるも、イェンの素肌を目にしている少年の目には映るまい。最早迷っている余地は無かった。)
「……っぴ、ぴーたぁ……、くんっ! お、お願い…っ。私が抑えておきます、からっ……はぁっ、ぅ、んっ♥ こ、こいつに……っ、こいつの頭を……ナイフでっ、は、はや、くぅぅう……ッ♥♥」
(切羽詰まった、それでいてどうしようもなく甘い香りを伴う声が、少年の助力を請う。危険を承知で手を離し、ラストスパートめいて大暴れする《ぬめり蛇》の首筋を抑え込む。それは上手くこなせたものの、口吻内にびっちりと小牙を生やしてギチギチ言う頭部への攻撃手段が無い。イェンの切り札である影の大剣を用いれば、無論、この程度の雑魚は真っ二つに出来るだろう。しかし、あの術式は細かな操作が難しい。下手をすれば己の四肢を切り飛ばしかねず、軽々に発動する事は出来なかった。)
■ピーター > 「あ、あ……ぼ、僕、どうしたら……」
ぬるぬると粘液に手を取られ、自立する男根のようにも見える蛇に苦戦する新人冒険者を前にピーターは為す術なく立ち尽くす。
――ように傍からは見えるだろう。しかし実のところはピーターの視界の中でのみ白皙の肢体を晒し、淫猥な生物との攻防を繰り広げる生娘をこのまま見ているべきか、それとも手を貸すべきか葛藤しているだけである。
苦戦を強いられている少女が、健気にも少年の身を案じている事さえ意識の外。今にも凌辱されそうな少女の姿を確りと目に焼き付けるピーター。
「………。」
イェンの上げる甘い声が下水溝の中で反響し何重にも聞こえてくる。
このままではその声に惹かれ他の魔物も集まって来るのではないか、そうすればピーターとて安全とは限らない。
しかし蛇の動きを制しようと身を捩る少女の姿から目が離せない。すらりとしながらも要所要所に肉のついた白皙が俄かに朱に染まり、誘うように揺れる姿は誰が見ても目を背けられないだろう。
「……ッ! う、うんっ!」
ぽぉっと惚けたように攻防を見つめていたが、少女の声が助力を求めるものに変われば我に返る。
指示された通りに自前のダガーナイフを抜き放つと、小走りで少女へと駆け寄った。胸が高鳴るのはこれから生物を殺めんとするからか、艶めかしい白皙が間近に迫ったからか。
ふぅ、と小さく息を吐くとイェンが懸命に押さえ込んでいる≪ぬめり蛇≫の頭部へとダガーナイフの切っ先を振り下ろすのだった。
■イェン > (視界の端にて立ち竦む少年の様子に抱くのは、致し方無い事だという思い。彼はこの魔窟に迷い込んでしまっただけの幼子に過ぎないのだ。そんな彼に助力を請わざるを得ない己の未熟に忸怩たる思いを抱く。ついには黙り込んでしまった少年を目にして『やはり無理でしたか……』と魔術の発動を決意しかけたイェンだったが、彼は小さくとも男の子であった。イェンが持っていた物よりもなお小ぶりな、少年の肢体同様に何とも頼りない武器を引き抜き駆け寄る彼は、見事魔物を討伐してくれたのだから。)
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁ、ぁ……、ふぅ…、ふぅ…、ふぅぅう……」
(少年の振るった銀の刺突に中枢を断ち割られたのだろう。それまでは肉孔への侵入という確たる意思を持って暴れていた《ぬめり蛇》の動きが、断末魔の痙攣へと変わっていた。恐らくは噛まれた際に麻痺毒を注入されたのだろう。弛緩した身体を下水溝の壁に預け、細脚をしどけなく投げ出したまま乱れた呼吸で豊かな胸元を上下させる女学生。その姿は透き通るような白肌を薄っすらと紅潮させて汗を伝わせ、下肢の付け根を蛇の粘液にぬらつかせ、ついつい不謹慎な感想を抱いてしまいそうな有様だ。そんなイェンはついに力を失いねっとりと粘糸を引きつつ地に落ちたモンスターの骸を掴み取り、下水溝に投げ捨てたくなる衝動に駆られつつも麻袋の中にしまい込む。ギルドへの報告の際に提出するためだ。)
「――――………ありがとうございます、ピーター君。貴方のおかげで助かりました」
(力の抜けた笑みと共に少年に頭を下げる。小さな勇者の金髪を撫でてあげたいとも思ったが、蛇の粘液にまみれた手では迷惑以外の何物でもないだろうと諦めた。そうして小指球の当たりから小さな血珠を膨らませる右手を持ち上げ、桜色の薄唇でぱくりと食み吸う。ぢぅぅぅ…っと強く吸引しては、口腔に広がる血液を唾液と共にペッと吐き捨てそれを何度か繰り返す。そうするうちに、右手の痺れも抜けていき、どうにか動かす事も出来るようになった。残るは弛緩しきった左脚。その付け根、なのだけれども……。)
■ピーター > 「ううん、どういたしまして、だよ。」
ダガーの柄から伝わった命を絶つ嫌な感触がまだ手に残ってる気がして、表情を曇らせていたピーターだったが、声を掛けられれば表情を無理やりに明るくして声の主を見る。
魔物との苦闘を終え、上がった息を整えるイェンの姿がピーターの視界ではさながら情事を終えたばかりのように映る。
上気した肌を具に記憶に焼き付けながら表面上は少女の身を案じる様にその肢体を舐める様に見回す。
実際咬み付かれていたのは居たのだし、衣服を飛ばし白皙を見透かすピーターの目にも、咬み痕は確認できた。手首と、太腿の付け根。
「それよりっ、咬まれたところ大丈夫? 僕に、まだお手伝いできること、ある?」
手首の傷から血と毒を吐き出すイェンを心配そうに見ながらも、視線はちらちらと足元へと向けられる。
手足が力なく垂れていた様子から麻痺毒の類が含まれていたのだろうと推測は出来るが、それにしてもあの甘い声音は何だったのだろう、と訝しみつつ。
■イェン > (このまま待っていれば時間経過とともに毒も中和され動けるようになるとは思う。少なくともギルドの資料室で確認した《ぬめり蛇》の毒はそうした類の物だった。しかし、今は敵の気配も無い物の、ここは紛れもない危険域。これまで倒してきたスライムや大ネズミが気まぐれに近付いてくる可能性もあるし、ぬめり蛇の集団でも這いよって来たならば今度こそ助かるまい。となれば一刻も早くこの場を離れるべきなのだけど、下肢を麻痺させている元凶は太腿の付け根にある。柔軟な身体に自信のあるイェンとは言え、流石に自分で吸い出す事の出来ない場所。となれば、小さな勇者に今一度助力を請うしかないのだけれど……。)
「~~~~~~……っ」
(ひくんっと身体が震えた。彼の言葉は正しく渡りに船だった。言い出したくとも言い出せなかった、非常に恥ずかしく、不道徳でさえあると感じられるお願いを口にするきっかけを彼の方から与えてくれたのだから。)
「―――――で、……では、もう一つだけ、ぉ……お願い、させて下さい」
(恥ずかしい事ではない。これは必要な事。二人で生きて地上に戻るため。そんなお題目を繰り返し唱えても、かぁぁぁ…っと目元に広がる熱を止められない。普段は真っすぐに相手を見据える紫水晶の瞳も彼に向ける事が出来ぬままに)
「す………吸って、下さい。こ、ここ…………♥」
(「は、ぁ…♥」と妙に熱くしめった溜息と共に告げる願い。力なく投げ出していた細脚を自らの腕で持ち上げ作るのは、M字開脚の羞恥姿勢。ワンポイントのリボンくらいしか装飾の無い簡素な下着のクロッチが、清楚な白布越しに秘裂の凹凸を生々しいまでに浮かばせる。それとて十分魅惑の光景と言えるだろうが、透視の力を宿した少年の翠目には、開脚姿勢に引きずられてくぱぁ…っと綻んだ白溝の露出させた淡桜の色彩と、微かにヒクつく狭孔奥をぬめらせる少量の蜜までもが映し出されるはず。牡の目を惹きつけてやまぬそんな光景に比べれば《ついで》のように、ショーツの白に破瓜めいた紅を染み込ませる位置に、ぬめり蛇が空けた牙孔とそこから伝い落ちる鮮血を見る事も出来ようか。)
■ピーター > 見るにイェンはまだ足に力が戻らない様で、その場に足を投げ出している。
この世界の魔物の毒には詳しくはないものの、あまり焦りを見せない様子から自然回復する毒であることは予測できた。しかし、二人を囲う暗闇からはいつ他の魔物が現れるとも限らない。先の戦闘での少女の声は反響と共に遠くまで届いてしまっているかも。
そう考えると、急に辺りに何某かの気配があるような気がしてきてしまう。実際はそんなことは無いと分かっていても。
「う、うんッ! 一緒に帽子探してくれて、見つけてくれたんだもん。僕、イェンさんには何でもするよ!」
周囲から不穏な気配を感じないように、努めて意識を少女へと向ける。白皙を上気させ、羞恥に頬を染める新人冒険者は、途切れ途切れにピーターへと『お願い』を口にした。
平時は涼やかな眼差しも今は少年へと向けられず、目元を赤らめながら他所を向いている。
「う、うん……足のところ、吸えばいいの? ……わ、分かった。恥ずかしいなら、僕、目を瞑ってた方が良い?」
顔をピーターから背けたまま、イェンはおよそ青少年に見せるには過激すぎる体勢を取る。自ら下着を晒す様な姿は確かに彼女の顔が羞恥に染まるには十分だろう。
しかし魔力を伴うピーターの目には、下着の奥、秘されているべき個所まではっきりと映っている。それどころか全裸同然に視える彼の瞳は彼女のほぼ全てが詳らかになってると言っても良い。
「じゃあ、くすぐったかったら、ごめん……ね?」
目の前の痴態にピーターは小さく喉を鳴らすと、恐る恐ると言った様子で患部へと顔を近付けていく。
■イェン > 「~~~~~っっ♥」
(『イェンさんには何でもする』その言葉は媚薬に犯された今のイェンにとってはあまりに破壊力の強い代物だった。重苦しいまでの暗がりの中、いたいけな少年と二人きり。例えどの様な行為に及んだとしても誰に知られる事もない下水溝の奥深く。思わず浮かび上がりそうになる如何わしい妄想を、イェンはぷるぷると頭を振る事で必死に追い出す。けれども、これからお願いするのは治療行為。不可抗力。少年の無垢につけ込んで、これ幸いとエッチなお願いをするわけではない。断じて違う。そんな言葉で自分を正当化しようとするも、豊乳の奥でどきどきと跳ねる鼓動は収まりを見せず、荒ぶる呼吸は落ち着く様子もない。)
「――――ぅ、ん……ぃ、いや、大丈夫です。問題は、ありません」
(目を閉じていようかという紳士的な提案には反射的に頷きそうにもなるけれど、これは別に恥ずかしい行いではないのだという気持ちから堂々たる遠慮を返した。少なくとも本人はそのつもり。)
「はー…っ♥ はー…っ♥ はー…っ♥ はー…っ♥」
(この一瞬だけ切り取れば、芸術的なまでに容姿の整った美少女とて性犯罪者の汚名を免れる事は出来ぬだろう。M字に広げた恥部へおずおずと小さな頭部を寄せていく少年を、押し殺そうにも押し殺せぬ乱れた呼吸でじっと見つめてしまっているのだから。少年の魔眼には、ひくんっ、ひくんっと収縮を止められぬ膣口のぱくつきまでもが見られていて、澄まし顔も冷淡な女学生がこの状況にいけない興奮を覚えている事は完全に気付かれていた。)
■ピーター > 「イェンさん? どうしたの?
苦しかったら、服、緩めれば良いと思うよ?」
これは治療行為、応急手当、と自分に言い聞かせているのはイェンだけではなかった。今まさに少女の股座へと顔を寄せるピーターもまた、不埒な行動に出んとする衝動を懸命に押し殺しているのだ。
恵まれた肢体を持つ美少女があられもない姿を晒しているという状況に興奮しない男など居ない、がそれは女を知らない少年は除かれる。故にそれを模しているピーターが少女を襲うなどあってはならない。
仮に事に及んでも誰も咎めないとして、場所が場所だけに最中に魔物に襲われれば為す術なく揃って骸になるのは火を見るよりも明らか。こんなところでまだ死にたくはない。
しかし、頭上で荒く湿った呼気が絶えず聞こえていれば、気になって視線をイェンの顔へと向ける。
まさか媚薬に侵されているとまでは察せず、戦闘の興奮で体が火照っているのだろう、くらいに捉えそれならばと提案を口にして。
「んっ。」
そんな風に気を取られていた所為か、毒を吸い出さんと寄せた口元は目測を狂わせた。
患部である足の付け根からやや逸れ、彼の目にははっきりと痙攣が見てとれる膣口へと下着越しにとは言え、小さくも柔らかな唇を押し当てる事となった。
■イェン > 「はぁっ♥ はぁっ♥ っそ、……そう、ですね♥」
(しゅるる…と衣擦れの音もいやらしくリボンタイを解き、ブラウスのボタンを外したのは、少年の善意の言葉に乗っかってより強く逢瀬の錯覚に浸るため。美貌の女学生は異様な状況に充てられて、もう完全におかしくなってしまっていた。戦いの昂揚と注入された媚薬に炙られ火照った身体が、はだけたブラウスの襟ぐりの乳谷より甘汗の匂いを立ち昇らせる。その熱は楚々たる白布の奥も蒸らしに蒸らしてしまっていて、恥丘に頬擦りでもするかの位置へと童顔を寄せる少年の鼻腔にも、青林檎を思わせるイェン本来の体臭と仄かなアンモニアのブレンドされた恥臭を届けてしまう。)
「――――はぁうっ、ンッ!?♥」
(堪えようもなく恥ずかしい声が漏れていた。疑う余地もない少年からの予想だにしなかった不意打ちは、乙女の弱い部分を的確に突いていた。今の状況にはしたなくも興奮を覚えてしまっているのは確かだけれど、それでも吸引されているのは太腿に開いた牙孔のはず。若干の擽ったさくらいは覚悟していたけれど、痛みの欠片すら存在しない背筋を一気に掛け上げる様な性感はどう考えたとて有りえない。思わずぎゅっと瞑ってしまった目蓋を上げて、紫水晶を下方へと向けたなら、そこには恥ずかしい場所に吸い付いてしまっている少年の頭部があって)
「ちっ、違いますっ、そこっ、そこは………ッ、はぁっ♥ はぁっ♥ ぴ、ピーター、さん……ん♥ そ、そこではなく、て……こ、こっち……こちら、ですぅ……♥」
(《クンニリングス》 何も知らぬ美貌の生娘としての商品価値を期待されるイェンにも、《華》としての教育の中で知識だけは伝えられている行為。超越者めいた雰囲気を持つ美少女とはいえ、中身は思春期真っ只中の小娘にすぎぬのだから、当然そうした行為にも興味はあるし、大図書館の辞書で恥ずかしい言葉の意味を調べた事とて一度や二度ではない。それが、下着越しとは言えこのような場所で、しかも、年端もいかぬ少年の穢れなき唇によって行われる事になろうとは。慌てて彼の唇先を正しい位置へと修正したのは、高潔さや貞淑による物というより、おかしくなってしまいそうな興奮に怯えたがため。現に、ぎぅぅううっと強く締め付けた膣口からはぴゅるっと噴き出す程の蜜が溢れ、クロッチの白にじわりと恥ずかしい染みを広げてしまっているのだから。)
■ピーター > 「わっ、ぁ、ご、ごめんなさい……余所見しちゃって、間違えちゃった……」
至近距離から甘酸っぱい芳香を漂わせ、はしたなく下着を湿らせる美貌の女学生。しかも少年の瞳には一糸まとわぬ淫らな姿として映っている。
その様な光景に自然と少年の頬も紅潮していく。治療行為であって如何わしい目的は一切ない、はずだ。しかし事故とは言え秘するべき箇所へと口付けをしてしまい、少女からは嬌声に似た声が上がる。
このまま何も知らないフリで下着越しに口淫紛いのことをしても良いかとも思った矢先、慌てた様子で軌道を修正されてしまった。
「ごめんなさい……今度はちゃんと出来るからねっ」
ちらりと視線を上向ければ、豊かな乳肉越しに恍惚とも取れる表情で此方を見下ろす美貌。雄としての本能が否応なく刺激されるが、今は治療が先決だと自分に言い聞かせて。
はむ、と下着越しに触れた唇が、今度は少女の素肌の大腿へと押し当てられる。
鮮血の滲むそこを、舌先で一度ぺろりと舐めた後毒を吸い出すべく吸引が行われた。
ピーターの口の中に、鉄っぽい血の味と微かな毒の苦みが広がり、鼻腔から這入り込んだ少女の体臭と混ざり合う。危うく嚥下しそうになるのを踏み止まり、一度口を離すと先にイェンがしていた様に、ぺっ、と地面へと吐き棄てて。それを繰り返し行っていく。