2022/03/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にレフェーリアさんが現れました。
レフェーリア > とある酒場兼宿屋の中に、ゆっくりと酒を傾けているローブを纏った女性の姿が一人佇んでいる。
酒気を帯びているのか顔立ちは仄かに赤みが差し込んでいて、特に賑々しくも無い酒場の静寂に溶け込んでいる様に一言も発さない。

「…………」

富裕地区の様に催し事がある訳でも、音楽隊が率いられる訳でも無いとは分かっている。
酒場だから酒を楽しみ、宿屋となっている区画も簡素なベッドがある程度、テーブルがあれば御の字と言った具合。
そんな何処までもシンプルな空間の中で、誰かが来た証として扉が開けばちらりと視線を向けるだろう――

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にハレスさんが現れました。
ハレス > ほどよく静かな環境だけが取り柄と言える酒場。
そんなところに好んでいく者はそう多くなく、ありふれたものを口にしながらゆっくりするのにはちょうど良い。
簡素な扉を開けて現れた大男はそんな酒場のちょっとした顔なじみ。
入って早々に寡黙なマスターの顔を見ていつものを頼めば、酒場の中をちらりと見渡し。

「よぉ。
こんなトコで呑んでるとはな」

見知った女性を見つければ軽く片手を上げて簡単な挨拶を。
マスターを前にしてこんなところなどと気安く言うのもいつものことか。

レフェーリア > 扉が開かれるよりも先にその気配を、溢れる感覚を感じ取っては振り向いた先には見知った顔が一人。
ついでに見知った方法を思い出した様に小さくその身体を震え上がらせ、酒場の店主からの言葉すら気にならない程には小さく緊張を走らせる。

「……此処が安くて、少しは安全、ですから…」

挨拶に対して酒場の店主がどんな顔をするともしれない返事を同じく返しながら、その場で佇んだ姿に背筋が少しだけ引き締まる。
どっちにしてもこの様な場所では酒を飲んだら眠るしかない、やる事も無ければ一時の住まいにもなれない空間なのだから。
相手の話に乗るのも、誘いに乗るかしてまた別の何処かへと赴くのも、悪くないと既に思っていて。

ハレス > 「しばらくぶりだが、元気にはしているようだ」

忙しくも無い店主が手早く男のいつものメニューを用意すれば、男はそれを手に取り彼女の隣の席へ遠慮なく座ろう。
以前と変わった様子の無い彼女を見て安堵すると共に、それとなく感じる彼女の緊張感。
できればリラックスして欲しいところだが、彼女の独特な体質とも言える感覚では仕方あるまい。

「この後時間があるならウチに来るか?
せがれたちの様子も見たいだろう」

この酒場は宿屋を兼任しているが、女を連れ込むには手狭だし、そもそもベッドの喧噪が下まで響いてしまうような有様だ。
久しぶりの再会を祝して酒を飲みかわした後は、家族らしいことをしてみるのもよいだろうと。