2021/01/24 のログ
■ティアフェル > ドラゴンは強大だろうが、この国にはそれを討伐するような冒険者が身近な知り合い程度にも見受けられるくらいいるので、きっとこの子も世に出て案外家はフツーかもなんて悟れるかも知れない。王国最強説。魔族の国なども近隣にある当たり、レア種族がメジャー種族と化しているところが、一般人的の感覚を大きく狂わす。
「すまん……ぶっちゃけわたしは君であろうが咄嗟に盾にはするね…!
まあ、うちの弟が犬に追われてるところにラファルちゃんがいるとも思えないしなー。
うん。よしんばあったとしても、ほっといてオッケ。
お腹空いたね」
果物の話がでたのでお腹空いてるんだなと認識。早めにメシだ。
子犬からケルベロスまで、出くわせば咄嗟にその辺の人を盾にして生きてきました。
それは今後も不変なので先んじて謝っておく。
「ふーん、そうなんだ? まあ、なかなか怪我しないし、してもすぐ治っちゃうしね。怪我を治す力の代わりに怪我をしない身体を持たせる派神かもね」
神様とかいてもいなくても基本どっちでもいいが、いるっていうなら別に異論はない。
竜族全部が回復魔法を使えないのかどうかはまあ、それぞれの種で意見がありそうだが。
「今は雪の中につっこんでおけばいいからねえ。でも魚は釣りたてが一番ね」
干し魚も旨味がアップするのでそれはそれでおいしく頂かせてもらおうと。
「んー。チーズうまー。夜に脂っこいものとか駄目なんだけどなー。駄目だからこそうまいのよねー」
うまうまとチーズの風味濃厚なクリーミーグラタンを頬張り目を細める。チーズの糸が引くのを少し苦心して絡めとるのが幸せ。
「今日はよしとくわ。別に呑まなきゃすまないタイプでもないから。お料理だけで充分満足ー」
一緒に呑む人がいれば頼むが、そこまで呑兵衛でもないのでふる、と首を振り、サラダをつつきながらお茶とか注文する。
■ラファル > この国は色々と可笑しい気もする、ドラゴンを討伐するような英雄クラスがゴロゴロいるし、魔王とかも沢山いる。
幼女の師匠も、何方かと言えば、英雄クラスだし、ドラゴン自体も、幼女を含めてゴロゴロいるので、この国が団結すればきっと多分、凄い事になる。
まあ、それがないから、この国、ともいえるのかもしれないが。
「あは。良いんだ。ボク頑丈だし、お姉ちゃんの役に立てるなら全然いいよ!
そういえば、お姉ちゃんのお母さんのお家とかは、遠いの?
うん、ごはんにしよ!」
飯を言うので、うんと頷く。彼女の言葉に、答えると同時にぐー。とお腹が主張する。
ご飯の前で、ずっとマテをされるのは、辛い。
とはいえだ、盾にする、と言う言葉にはにぱ、と、笑って見せる。頑丈なドラゴンなのだ。
盾にされるぐらいどうってことはない、寧ろ、頼ってもらえるのは認めて貰えてるようでうれしい。
謝る相手に、ありがとう、とお礼を一つ。
「だよねー。ボクとか鱗とか、凄く強いし。肌も強いしね!」
神様はいるのだろう、それは何となく理解できる。
竜族は基本自分の力を誇示する方が多いので、信じてない、心の拠り所にならないという程度だ。
回復魔法に関しては、技術として、人間が作ったものを使う事が出来るし、それで十分だと思われる。
一つ上の姉は、実際に白魔法や回復魔法は学んで使えるようになったし。
「……お魚の味の沁みた雪……。」
美味しいのかな、と雑食竜は考えた。
干物で、旨味アップするが、その旨味はスープにして、だしと言う手段もあるのだ。
それを考えると、雪をまぶして食べるという、子供の様な思考が零れるのであった。
「脂っこい物、どうしてダメなの?美味しいは、正義だよね!美味しいから大丈夫だよ!」
チーズたっぷりのぴっつあを、あぐあぐモリモリ食べて、玉ねぎとチーズのスープをごくごくっと啜り。
何故、油濃い物が、夜はダメなのか、と問いかける。
美味しければ、好いじゃないの?と。
「ん、判った。」
お酒に関しては、彼女が飲みたいのかどうかが知りたいだけだから、要らないならそれで良くて。
こう、チーズたっぷりのパスタが食べたくなって、幼女は追加注文を。
■ティアフェル > 国全体がチート仕様なので、多分彼女の一家もそんなに重視されていないと思われ、移住の際はスムーズだったろう。
現に竜の女の子がフツーに一般人の家にいるという異常事態。
強大な勢力は一般人には無茶しないという暗黙の了解でもあるのだろう。乱れているとは云え内情を考えれば平和と云えるかもしれない愉快なキングダム。
「ええもう、もしいいよって云われてなくても、躊躇なく犬の前には出しちゃうわ。読める。そんな自分が読める。死ねよってちょっと思うけど生きる。
えーと実家? うん、遠いかな。あんまり帰れてないんだよね」
お腹が空いているのは良くない。速やかにディナータイムと書いて幸せしなければ。
喜んで盾になってくれる人はありがたい。『今盾にしなかった?』って不審な眼で云われることも多い、だが、良くても良くなくても我慢できないので盾にはする。了承が得られたらスムーズで助かる。お礼にはちょっときょとんとしたが。
「逆に人間は爪も牙も鱗もなーんもないからねえ。この世界じゃ回復魔法でもないと滅ぶね」
様々な脅威種族が存在する世の中ではそれを上回る力や補う力を持ってなければ人間は生きていけなかっただろう。
余計なことを考え始めそうになったのでちょっと首を振り。
「猫がお勝手に寄って来ちゃうわね」
そんな雪を棄てていたら虫はこの時期でないが野良猫ホイホイになりそうだなと感じて小さく笑い。
「それは、肥 る からよ…! あと寝る前に食べるともたれる。
人はね、寝てる時に栄養をぐいぐい身体に吸収するのよ……だからビタミンやカルシウムなんかは夜に摂るといいんだけどね…脂肪と糖分は禁忌なのよ……」
それはこっちの話なのでお気になさらずだが。そういう人間の消化器官事情は分からない様子に説明し。
「ラファルちゃんが大人になったら一緒に呑もうね」
それまでは一緒に食事する時は敢えて飲むまい。独りで飲むのはそんなに好まない。
そしてお財布事情を少し考えた。手持ち足りるかな。今日の報酬が出ているので大丈夫セーフ。いつもの量ならイケル。とメインは食べ終えて、こっちはそろそろデザートタイムに入る。
脂肪と糖を夜に摂取する危険を冒す。
■ラファル > 移住はスムーズだったのだろうか、思い出してみる。生まれはダイラスで、そして……両親が作った支店に姉が店長として移住する。
ただ、その際にドラゴンを沢山連れて来た。
重視されてないのかもしれない、と言っても、異常事態だと思えば、確かに異常事態なのだろう。
おとなしくしているから、今は、放置されているのかもしれないと、思うのである。
彼女の考えて居る通りに、ゆかいなキングダム。それが、マグメールと言う国なのだろう。
「うん、生きてこそ、だと思うよ。ボク。
遠いんだー。ちょっと、行ってみたいなって思った。」
お兄ちゃんやお母さん、お父さん…見てみたいな、と。妹になった挨拶したいな、と。
たぶん驚かれるというか、ひと悶着在りそうな気がする、幼女が急に妹になりました、と家に行けばふつうはそうなる。
だから、一応それをしたいな、と言う希望を出汁ながら、ご飯を悦んで食べることにする。
犬への盾に関しては、自分にとっては些末事になるので、しれっと流すことになる。
ただ、自殺はダメだよ自殺は、とする気はない彼女に釘は挿しておくのだ。
「それでも、人間は強いと思うよ。だって、一番栄えてるんだもの。」
人間は、可能性の生き物であり、そして、その可能性を捕まえて生きている。
ドラゴンを倒し、英雄になって、魔法を開発し、国を興し、今栄えている。
一番強い種族は何かと言えば、幼女は人間だと、すんなりいえる。
「にゃーん。大好き。ご飯としてもおいしい。」
なんか、今、凄く、人に聞かせられないことを言っている気がする。
が、幼女は人じゃないので、其れもあるのだろう、にこやかに、グロい。
「……え?良い事、じゃないの?
もたれるのは、やだなぁ、程々にしとかないとだめだね。」
小さいから、肥えることに関しては良い事だと思う、というか、ぽっちゃりしてる方が可愛いと思うのは、多分トゥルネソルの一族は、それ刑が多いからなのかもしれない。
姉も、姉の嫁も、がりがりしてるのは、居ない、むきむきしてるか、ぽちゃぽちゃしてる。
人とは違う感覚なのだろう、と理解した。
「えーと……どうしよう。
20歳だと。ドラゴンだと赤ん坊の儘で。
ドラゴンの大人だと多分3~400歳……。」
大人の定義を何処に持ってくるか、と考える。
大人と言う概念でいうなら、人間を止めてもらわないと一緒に呑めない。
若しくは20歳だから、という事でOKだしてくれるなら、と。
でも、20歳だから、と言うなら、今飲んでも、同じなのである。
異種族って、難しい、幼女は、思う
■ティアフェル > ゆとり王国は素晴らしい。竜が一般種族扱いの強国。じゃないと多分門前払いの可能性大。
ただ、彼女みたいに小さい子だとよそでは脅威として扱ってくれるのにここではまあまあスルーな状況なのでちょっと詰まんないかも知れない。
「そーね、いつか案内できるといい、かな……でも何もない所だからなー。きっと退屈しちゃうよ」
牧歌的な土地だから面白味がないかも知れないと考え。だから大手を揮って「いつでも案内するぜ」とは云いづらい。中途半端に遠いしサルはわんさかおるし。
一番怖いのは帰省して長男がしれっとパパになってるんじゃないかと思って、あんま帰りたくないのもあって。色々考えてちょっと微苦笑気味。
自殺する人は人を盾にして助かろうとフツー思わないものよ、と心配ご無用な理屈で自嘲。
「数の勝利ね。産めよ増えよ地に満ちよに従順なのよね」
強いというか、しぶとい感に大きく傾くが。まあそれも強さか。
頑張ってます、人間がんがばってることは間違いないッス。と重々しく首を縦に。
「……え。やだ……やめて欲しい……」
犬嫌いなので、同じく犬と基本仲が悪い猫には親近感を抱いており、珍しく彼女の発言にあからさまに顔を引き攣らせて唸った。どれも等しく肉じゃないかと云われたらそれまでだけど、彼女も自分のやグリム君は食べようとしないと一緒だ。だけど、エゴな意見ではあるので強要はできない。
「駄目よ、肥ると内臓に脂肪が着いたり、体重増加で間接や内臓、身体の各所に負担を掛けたり……少しくらいならともかく、過剰に太るのは害なのよ」
それにどちらかというと痩せていたいと考える女子である。ダイエットに余念はない。
ともかく人間には肥満は害悪なのだと説いた。
感覚というか体質の問題。
「…………、この話よそうか……。
あ、このチーズケーキ超おいしいー」
種族差が大きくてどうしたらいいのか判らなくなってきたので流した。
そして、ケーキを食べた。濃厚でおいしいチーズケーキなので面倒な問題は綺麗に流れた。
お腹一杯、とデザートまで完食して膨らんだお腹を抑え。当面おやつは抜きだなーと考えているとその内眠くなってきて、ぼわ、と欠伸を零し。
「食べ終わったら帰って寝よー。もうお腹一杯で眠いわー」
そちらの食事が終わった頃合いで会計を済ませ帰宅の途につくことだろう。
■ラファル > その点は大丈夫である、幼いからこそ色々な事を学ぶのが楽しいので、詰まらないという事は無いのだ。それに、目の前のお姉ちゃんも色々教えてくれるし、とても、充実しているのは間違いない。
悪戯っ子として生きていける、そんな平和な国なのである。ゆとり王国。
「そなの?いつか、ね、いつか。大丈夫だよ、お姉ちゃんのっけて飛んで行けば、屹度すぐだから。」
はい、距離に関しては、幼女は問題は在りません。空を飛ぶドラゴンさんなので、人を乗せたまま安全に音越えで飛びます。
音の壁とか、魔法とかそんなサムシングで、五体満足でお届けできます。
なので、彼女の気持ち次第、其れに関しては、彼女一任なので、微苦笑に突っ込みはしないのです。
「人間の強さって、其れだよね。」
しぶとい、増える、頭を使う。
なんかどこかの種族もそんな風にあるのだろうけれど、それは言わない方が人の為には良い気もする。
とはいえ、なんだかんだ、増えて強くなって、英雄を産んで。ヒトは、凄く、強い。
「きゅぅん。」
ドン引きされて、おもわずしゅんとする。彼女の反応に、言ってはいけない事と、理解する。
そして、実は、言わないだけで、グリム君もおいしそーだな、とか思ったりするし、尻尾だけなら、と一度や二度以上。逃げられたり怒られたりしてる。
ドラゴンのお肉を持っていこうかとかも、していたけれど……彼女の反応に、しない事を心に誓った。
普段の彼女、猫かわいがりする彼女の、本気のドン引きの表情は、幼女の心に来た。ぐっさりと、痛みとして。
「じゃあ、すこし、健康的な肥えるを、目指せばいいんだね!」
説明を聞いて、適度な肉は必要なのは、何となくわかったので、それを目指せばいいんだ、と理解。
ドラゴンもぶくぶく太れば姉のようになるし、うん、と納得。
「でしょー!個々のチーズ料理は、どれもおいしいんだー!」
しらじらしいかもしれない。でも、お酒とか、年齢とか。
それ以前のお話とかもあって、一寸空気をぶっ飛ばすために、乗っかった。
悪い事は、忘れてしまって美味しいケーキを堪能しよう。
「はーい!やったー!」
帰ってすぐ寝る言葉にわーいと喜ぶ。
お風呂なしだーと言いたいだけだったが、言ったらお風呂ありになりそうだ。
たぶん結局、家に帰ったらお風呂を焚いて体をきれいにしてから寝るのだろう―――。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からティアフェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からラファルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にキールさんが現れました。
■キール > 貧民地区の路地を闊歩する男。
その分厚い体で路地を流れる冷たい風を切り、堂々と薄明りの道を進んでいる。
絡んでくる酔っ払いも、金目当ての強盗も男の顔と体格を見ればみな闇の中に隠れ潜んでしまう。
それにいら立つように舌打ちを一つ落とし、猛禽のような目でその闇を睨みつける。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にレムリアさんが現れました。
■キール > さて、良い女でも居ないものかと、つまらない男達を無視して貧民地区の路地を進んでいく男。
空に掛かる薄雲の奥に浮かぶ月明かりは弱弱しく地上を照らす明るさとしては頼りなく、
輪郭を浮かび上がらせるのが精一杯か。
そんな中でも男の目はある程度はっきり見通せるようで迷いなく進んでいく。
■レムリア > 特に深い理由も無く、気まぐれな散歩の結果として貧民地区へと迷い込む。
周囲の雰囲気の変化から、治安の貧民地区へと迷い込んだことに気づいても軽い足取りは変わらず。
時折絡んでくる柄の悪い連中を適当にあしらう余裕などを見せつつ、興味を引くような事も特にないとばかりに周囲への関心も薄い。
「前に来た時と、特に変化はないな」
前に来た時と特に変わらぬ景色に、変化を感じられぬなとひとりごち。こういう場所特有の、適当な所で気晴らしでもするかなと目的も無いふらりとした足取りで歩む先に、大柄な男の姿を認め。
見覚えがあるなと、悪戯心を湧かせて足音を忍ばせ。不意打ちで驚かせてみようと、背後から近付いていき。
■キール > 気に入った女がいないものかと歩いてみたものの、未だにおらず、喧嘩でもしようかと思えばそんな度胸がある者などおらずに男の心をいらだたせる。
そんな折。
足音を忍ばさ絵背後から近づいてくる気配。
男は気づかぬふりをして路地を曲がったところで振り返り、相手を待ち視界に入った瞬間闇に引き込もうと太い腕を鋭く伸ばしていく。
■レムリア > 軽く背中でも叩きながら声をかけて、驚かせてやる。
そんな心づもりで不意打ちの奇襲をかけるべく、こっそりと背後から急接近を仕掛け。路地を曲がったその背中を追いかけて、急ぎ足でその後に続き。
「えっ……うぁ?」
視界に映るはずの背中の代わりに、自分に伸びてくる太い腕を目にして驚いた顔を見せ。
気づかれていたと認識が追いつくまでの、戸惑っているうちに伸びてきた腕に捕まってしまい。
狼狽え、慌てた様子を見せる。
■キール > 路地の角を曲がった男、背後から近づく気配は男の物ではないと思いながらも、男にそんな悪戯を仕掛ける相手は思い浮かばずにむしろ捕らえてしまおうと、笑みを浮かべ、巨躯の男は気配を殺す。
影が見えた拍子に腕を伸ばし相手の腰と腕を掴む事に成功すれば、どうやら逆撃は成功した様で。
途惑う相手を路地の壁に押し付け、相手が逃げられない様に股にするりと女の腰よりも太い膝を捻じ込み相手の身体を縫い留めようとする。
上手く相手を壁に縫い付ける事が出来れば狼狽え、慌てた様子を見せる相手に男はにやりと凶暴な笑みを向け相手の顔をのぞき込んだ…。
「くく、可愛い顔が随分と間の抜けた表情になっているぞ」
等と男も悪戯っぽく囁きかけるだろう。
■レムリア > そこらの素人ぐらいであれば、奇襲は成功したであろうが。気配の殺し方が甘かったか。
路地の壁に押しつけられ、脚の間に男の膝を挿し込まれてがっちりと壁と男との間に囚われて、小さな反省とともに諦めの溜息をつくと、覗き込んでくる男の顔を見上げ。
「……意地悪なヤツめ。女の可愛い悪戯ぐらい受け止めろ」
奇襲が失敗に終わった事に残念そうな態度を示しながら、拗ねたような口調で言葉を紡ぎ。
捕らえた腕から逃げようと軽く身を捩る。
■キール > 獣じみた男の感覚が優れているのか、それとも、ピリピリしていた為か。
ため息を着きながらこちらを見上げすねたような口調で抗議の言葉を向けてくると男は愉しそうに笑い。
「あぁ、次までに覚えていたらな。 気を付けるとしよう。」
等と男は哂うが相手の身体をがっちりと抑える男。
小さな頭の下には大きく自己主張する胸…、男が掴む括れた腰に、足を開かせる様にねじ込んだ男の膝。
「お前みたいなむしゃぶりつきたくなるような女が近づいてきても気づかぬふりができるか自信はないがな。 ほら、逃げたければ余程頑張らないと逃げられないぞ…?」
くつりと喉をならし、男は身をよじる女の項に顔を寄せすぅぅっと相手の匂いを嗅ぐ様に深く息を吸い、腕から手を離しチョーカーをなぞる様に太い親指で細い女の首を撫でていく。
■レムリア > 「なんとなくわかる。次までに覚えていないだろう?」
深く知り合っているわけでもなく。触れ合った時間も短いが、次まで覚えているような殊勝な性格ではないと、愉しそうに笑う男の態度にそれは無いなと首を振る。
気ままに生きる自己中心的な性格と断じていいと、己の知る限りにおいてはそんな男だと相手を評していて。
そんな男に悪戯を仕掛け。返り討ちのように囚われていながら、余裕のある態度を取る本人もいい性格だと評されるところがあるかもしれないが。
「褒められているのは嬉しいが。可愛い女の子を取り扱う態度ではないな。
というか、匂いを嗅ぐな。逃げないから、離せ」
がっちりと腕で押さえ込まれ。挿し込まれた男の膝にも邪魔されて拘束から逃げるには、少々身を捩ったところで不可能と諦め。
人外としての本気を出せば抜け出せるであろうが、それも大人げないと男の顔を見上げて抗議の声をあげ。
匂いを嗅がれて、恥ずかしそうにするが変な匂いがするわけでなく。誘うような甘く香る少女の匂いが、男の鼻腔をくすぐり。男の指先が、チョーカーを。首筋を撫でると、くすぐったそうにひくりと肌を震わせる。
■キール > 「失礼な事を言うな…お前の顔も匂いも柔らかさも…全部覚えていたぞ?」
等と答えながらも、相手のその言葉はほぼ確実に正しい気もする。
いい性格の二人である。おとこはくつりと笑いながら少女の甘い匂いを嗅げば、自然と相手の胸の下あたり、男の物がもぞもぞと反応するのは仕方がない事。
「なんだ。 そんな風に扱われたかったのか? しかし久しぶりに嗅ぐいい匂いだからなもう少し楽しませろ…」
深く嗅いでから今度は浅くすんすんと鼻を鳴らしながら少女の誘うような甘い香りを味わい、男の鼻先で頬を撫で、形のいい耳や艶やかな髪を擽り、男の鼻息が肌をやや熱っぽく撫でる。
そして、細い首を撫でる指、滑り形のいい顎を撫でてから足の間から膝を抜き掴んでいた腰を離す男。
変わりに話した手で小さな頭の横の壁に手をつき、じっと少女を見下ろし。
「相変わらずむしゃぶりつきたくなるぐらいにいい女だ」
身長差もあるため相手の頭の上でそう囁いてみたのは男の気まぐれか、可愛い女の子の扱いのつもりか…。
■レムリア > 「そうだな。そこら辺は覚えていても、約束とかの細かいところは覚えていないだろう」
というか、あれだけの事をされて覚えてもいないとか言われたら怒ってもいい。
そんな風に思いながら、前にされた事を脳裏に思い浮かべれば羞恥にも似た感情に襲われ。同時に味わった悦楽も思い返して肌が火照る。
「いや、前と同じように扱われるのも……」
手荒く扱われ、壊す勢いで犯される。欲望を叩きつけられるような扱いも、興奮して悪くない。そんな風に思ってしまった本音に抗議の声は失速し。いい匂いだから楽しませろと言われて、乙女心的なものも刺激されて抵抗の勢いはさらに弱まり。鼻を擦りつけるように、匂いを嗅がれ。肌に触れる男の息遣いが、愛撫されているように感じてくすぐったそうに目を細める。
なんだかんだで、本気で抵抗せず男を受け入れている所に嫌っていない本音が表れ。
「……まあ、及第点。そのむしゃぶりつきたくなるようないい女に、どうしたい?」
顔の横につかれた手へとちらりと目線をやり。噂の壁ドン的ではあるが、甘い雰囲気が無いが野性味はあるかと男の顔を上目遣いに見上げ。
紳士的な甘い雰囲気は期待できそうにない相手だが、それもこの男の味わいだと淡く微笑み。挑発するように問いかけながら、小さく首を傾げてみせ。
■キール > 「さて、そうかもしれんし、そうでないかもしれん。 まぁ次あった時の俺にでも聞いてくれや。」
呵々と男は愉しげに笑いながらなんだか語尾がもにょもにょと消えていく少女の抗議の声。
項や髪、耳の匂いを嗅ぐ様に鼻を鳴らし楽しみながら、いわゆる壁ドンの姿勢。
及第点という言葉に小さく笑い、少女の顔よりも大きい男の手で傾げられた首を撫で、顎に手を添えると上を向かせじっと少女の瞳を見詰めながらわずかな距離を詰め、少女のやわらかくせりだした胸を男の下腹部で潰し相手を求める雄の存在が少女の乳房を下からぐにゅりと突き上げ腹の筋肉とは異なる雄の感触を伝え。
「どうするも何も一つだろう? 俺はお前が欲しい。」
何処までも真っすぐに相手を見詰めながら、そう一言呟くと、顔を寄せ、男の目の前で挑発的に言葉を紡いだ唇を男の口で奪い、舌を捻じ込もうとする。
顎を掴んでいた手は今度は下へと滑り細い首、肩から腕、指先へと滑り、一度離れて腰から太腿へと滑り男の手の熱をゴスロリドレスの上から擦り込む様に撫でながらスカートをずり、ずりとたくし上げ始める。