2021/01/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にルインさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にジーゴさんが現れました。
ジーゴ > 冬の祭りだかなんだかですこしざわざわとしている街の雰囲気をよそにギルトに仕事を探しに来ている少年。
冒険者ギルドの壁に掲示してある簡単な仕事の張り紙に釘付けで一つ一つ一生懸命声に出して読み上げていて。

「やくそ…う……さがし……。ダメだ。これは街の外にいくやつ」
もう何枚目かの張り紙を音読しているところだけれども、めぼしいモノは見つからないらしい。
身の危険が少なく、街の外に行く必要は無く、装備や専門知識を必要としない雑用のような仕事はそもそも募集自体が少ない。
報酬も安くて普通の冒険者から避けされるそのような募集は数が少なくても残っていることは多いから、仕事にありつくこと自体は難しくなくても、字が読めない少年にはそもそも見極めること自体が難しくて。もう随分長いこと壁に張り付いて。

「ご…ご…?ごえい…?ダメだ、これはむりなやつ」
祭りにかまけている人が多いのか、人の普段よりも少ないギルドに少年がぶつぶつ音読する声が目立つ。

ルイン > 平民地区で仕事を探すこともあれば貧民地区に出向く事もある。
そんな訳で冒険者ギルドに足を運べば早速と仕事が貼り付けられた壁にと向かい。

「何かいい仕事があるいいのですけど」

最近は遠出もできないので近場の仕事がありがたいと思いながら壁の前にと付けば先客の姿。
必死に仕事を選ぶ姿を可愛いというように見ては仕事を探し始めて。

「んー……中々いいのはないですね。貴方はどんなのを探してるのです?」

薬草採取や害獣の駆除は簡単であるが少々疲れるので他にしようと残し。
そうすると決めにくく、何かヒントになればと先客の少年に声をかけてみる。

ジーゴ > 「がいじゅー…?がいじゅーってなんだ?」
ぶつぶつと呟きながら、壁の貼り紙を指でなぞる。

「なに?」
横に並んだ人が話しかけてくるのを見上げた。
首をきょとんと傾げて、少し考えると質問に答えようとして。

「しなないやつ。街のそとにもいかないやつ」
奴隷だから街の外には出づらいし、そもそも冒険者としての技術が足りなさすぎる。身の危険があるような仕事も受けづらい。

「おかねは別にやすいやつでいい。お前はなにさがしてしてるの?」
ギルドの仕事はたいてい、簡単なものでも彼の基準では充分の賃金だからだ。相手がどのようなものを探しているのかも一応聞いておいた。文字を読むのに時間がかかるから探す手伝いにはならないだろうけれど。

ルイン > 「ですからどういうのを探してるのですか?」

声をかけた少年の反応にもう一度同じことを問いかけ。
首をかしげて考えている様子を見守り。

「死なずに外に出ないですか…中々に難しいですね」

冒険者の仕事というよりはお手伝いのような仕事。
しかしそういう仕事も悪くないかもしれないと張りだされる仕事を眺め。

「私も似たような感じですね。それでしたら…これとかどうです?」

少年に似たようなと答えては目についた仕事、倉庫の番というものが目につき手に取り。
簡単ですよと差し出してみる、文字を読むのに時間がかかるとは思わずに。

ジーゴ > 「オレ、街のそとにはあんまり出られないから。あと、強くないし」
奴隷が街の外に出るにはおそらく色々な手続きやなによりご主人さまの許可が要るだろう。
まだ、ギルドで仕事を探していることをご主人さまに言っていないから、仕事で街の外に出ることはできない。
魔獣や害獣などの討伐だって、魔獣も害獣も見たことさえないのだから、難しいだろう。

「そうこのばん?」
差し出された紙をじっくりまじまじと眺めてから読める文字だけ音読する。言葉の意味が分からずに、音読しただけになってしまった。

「そうこのばん…ってなに?ばん?」
おそらく、細かい内容は書かれているのだろうけれど、タイトルを読むのがやっとだったし、意味もよく分からない。首を傾げると、頭の上の獣耳も一緒に傾げられて。

ルイン > 「それですと仕事も限られますね…」

強さを考慮しなくても街から出れないのは仕事を受けるためには大きく。
出れない事を考えれば仕事の幅もなくなってしまう。
ただ魔獣や害獣を見た事がないとは思わず。

「そうですよ。これなら簡単ですね」

少年が読み上げればそうですと頷く。
まさか読んだだけとは思わずにいて…。

「そこからですか?ここに書かれた場所に倉庫があるのですよ。
そこで一晩知らない人が来ないは見張る仕事ですね」

首を傾げる少年に出来るだけわかりやすいように説明。
その間、動いている獣耳をみるとつい触れようとする。

ジーゴ > 「そう。だから、犬さがすとかおとしものさがすとか、そういうやつしかできない。
でも、ギルドのおしごとはあんしんだから」
ギルドで紹介された仕事は基本的に、給金を少なく渡されたり、騙されたりというような
ミレー族があいがちなトラブルが少ないから、最近はギルドでの仕事探しに励んでいる少年。

「そうこを見るやつね。それならできるかも」
言葉がわからなかったことが悲しくて、耳がへにゃりと後ろに倒れる。
その獣耳を触られるとピクリと体を震わせた。
触れた耳は柔らかく弾力があって細かい毛がすべすべの触り心地だろう。

「耳、さわったらくすぐったいから」
触られるままだが、くすぐったそうに身を捩って。

ルイン > 「それは大変ですね……せめて戦えるならそれなりにはあるのですけど。
ギルドの仕事で問題があれば、内容次第ではギルドが危うくなりますしね」

仲介をする責任というものもあり、ギルドは仕事を受けるならできる限りのサポートをしてくれる。
もちろんそうでないギルドも存在はするがそういう場所は気が付けば冒険者が居なくなるので除外して。

「倉庫を見るじゃなくて、見張るんですけど…まあいいです」

少々違うがやることは余り変わらないと気にしなく。
倒れた耳にやさしく触れて頭を撫でていき。

「感覚がつながっているのでしたね。ごめんなさい」

耳の柔らかな感触につい触れていたが少年の言葉に慌てて手を放し。
一度せき込んでこの仕事、受けます?と優しく問いかけて。

ジーゴ > 「たたかいは練習中なの。ギルドの人やさしいからよかった」
ギルドに初めて来たのはつい先日のことだが、手取り足取り教えて貰ったから、なんとか依頼を受けることができた。

「そうこ見とけばいいんでしょ。夜に外にいるの平気」
見張る必要があるということは、守るべきモノが入っている倉庫だということだがそこまでは考えが及ばずに頷いた。

「耳だからさわったらわかるよ」
ピクリと耳を動かして見せて。柔らかな耳の周りの髪の毛は少し固めの外側の毛と柔らかいふわふわの毛の二層構造。

「この仕事やる!」
倉庫を見張る仕事を受けると頷いて。

ルイン > 「練習中ですか。でしたら街中の仕事も増えますね」

戦えるようになれば下水の大鼠退治なども引き受けれるようになる。
仕事の幅が増えますよと笑顔で教え。

「倉庫の中の荷物を守る仕事ですよ。そこはしっかりと覚えないとですね」

おそらくは不審人物よりも倉庫を見ていそうな気し、そこを念を押すのを忘れずに。

「確かにそれもそうですね。でもいい感触です」

動く耳の感触をもう少しと触れ、それから名残惜し気に手を放し。

「いい意気込みです。ではお願いしますけど…良ければ一緒にうけますか?」

気合を入れている少年を微笑ましく見て。
ただどうにも心配でそんなことを提案して。

ジーゴ > 「そっか。街の中でもたたかうやつあるんね」
街の中でも限られたエリアにしか行ったことのない少年は相手の言葉に気がついたように頷いて。

「そうこの中のにもつ!」
続く言葉には驚いた声をあげた。
残念ながら、文字通り倉庫を眺めているつもりだった少年。目を丸くし、獣の耳も上にピコンと立って。

「おかねくれたら耳とか頭さわってもいいよ」
耳をピコピコと動かしてみせて。収入が欲しい彼らしい誘いだ。


「う…ん。そうこのにもつ守るのはちょっと自信ないから、一緒にうけてもらえるとうれしい…」
なにもなければ、文字通り倉庫を眺めているだけで問題ないだろうけれども、不審者が現れたら撃退しないといけないのだろうかと不安になって。獣耳がうなだれた。

ルイン > 「もちろんですよ。街中にもそういう問題はありますから」

チンピラに犯罪者に大鼠と例えを上げていき…。
それだけ王都ないでも争いごとが多く。

「んー……倉庫というのは大事な物をしまっておく場所ですから。
その中身が一番大事なんですよ」

まさか本当に倉庫を見るだけだった少年。
教えておいてよかったと本気で安堵をしてしまう。

「ムー…魅力的ですけど今日は我慢しておきます」

どれだけの金額なのかは判らないが今は手持ちが少ない。
なので我慢と共に手を放して…。

「勧めたのが私ですし。一人で行かせたら失敗しちゃいますね。
いいですよ、一緒に受けましょうか」

変に期待をさせてしまったという罪悪感もあり、提案に一緒にと少年が言えばもちろんですと頷いて。

ジーゴ > 「1回50ゴルドだから、お金あるときにさわってね」
耳や頭を触る料金は屋台で軽食を買うくらいの値段。
耳や頭を触るだけの値段として派少し高めかもしれないが、頭や耳を触るだけでは飽き足らない人もいるから、それも含めた料金設定になっていて。

「そっか。大切なものを入れとくのが倉庫で、人がみはりをしないといけないくらいだから、きっとほんとうに大切なものなんだろうな」
一人で受けていたら危なかったと、内心安堵して。
快く受けてくれた相手ににっこりと笑顔を向けて、少し身長差がある相手を見上げた。

「これって今日のやつじゃない?いそがなきゃ!」
驚いて見開かれた獣の瞳。
依頼書に大きく書かれた「本日」の文字。
もう夕暮れだ。これから仕事を請け負って現地に行けば、倉庫番の時間にまだ間に合う頃だろうか。

ルイン > 「結構取りますね……」

聞いた値段は軽い食事が出来る程度の料金。
これは中々にお高いと慄くと共に納得もして。

「そういう事ですよ。覚えておくといいですね」

見上げてくれる少年を安心させるように笑みを向け。
これで次は大丈夫ですねと。

「え?ええ!!これって急がないと駄目ですよ」

少年の言葉に確認すれば確かに今日の仕事。
これは急がねばと依頼書と少年の手を掴んでカウンターで二人で仕事を受けることを告げ。

「走りますからついてきてくださいね」

そういえば少年と手を繋いだままギルドから飛び出して依頼先へと走り出して。

ジーゴ > 「耳も頭もさわりほうだいだよ!ちょっとくらいなら他もすきにしていい…よ」
最後の方は恥ずかしくて消え入りそうな声。

「ええーまって!」
手を繋いで走り始める相手にあわせて、パタパタと走り始める。あまり持久力のない少年も一生懸命、追いかけるようにして依頼先まで走って行く。

無事に依頼を受けることができれば、夜通し他愛もない話をしながら、倉庫自体ではなく、倉庫の周りを不審者がいないかを確認しながら朝までお仕事の時間。

ルイン > 少年の言葉は実に魅力的。
それなりに本気で検討をしてしまうレベルで…。

そうして少年を引き離さないように速度を押さて依頼先まで走っていくこととなり。
そして無事に間に合い仕事を受けれることとなり…夜通しで見張りをしながら話をし。
もちろん見張りを真面目に朝まで続けて…。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からルインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からジーゴさんが去りました。