2020/11/04 のログ
■ジーゴ > 『い、イクッ!ちゃんと全部飲み込めよ。こぼしたらわかってるな?』
脅すようにして、男は少年の口内に粘ついた精液を放った。
喉奥にはりつくように存在感を主張する白濁が苦しい。
それでも、口から肉棒を抜かれると少し安堵して
買い主のご期待通り、粘ついた精液を自分の唾液と混ぜるようにして、飲み込んだ。
従順に、もう口の中に放たれた精液がないことを確認させるようにして、大きく口を開いて舌を大きく伸ばして
すがるような上目遣いで相手に見せる。
『次もわかるよな?』
精液を飲み込んだことに満足した男は、次の奉仕を求めるように、まだ汚れたままの性器を少年の頬に擦りつける。
内心うんざりしてることをなるべく表情に出さないように。
少年はまた男の肉棒を口の中に招き入れて。
尿道にまだ残る性器を吸い上げる。
苦みがまた口の中に広がるけれど、舌を使って亀頭の周りに付いたままの精液を飲め取っていく。
『もういいぞ』
一通り汚れを舐め取ってしまうと、口を離す許しが出た。
このまま2回目を要求されるのではないかと内心不安だったが、そんなこともなく胸をなで下ろした少年。
服の乱れを直して、立ち去ろうとする買い主の男が少年に投げたコインが地面に転がる。
地面をくるくると、どこかへ行ってしまいそうになるコインを追いかけるようにして拾った少年を、にやりと見やると男は彼を置いて去って行く。
「あー、なにやってんだオレ…」
なんとかコインを拾って、男が吐いた精液に汚れたまま地面に座り込んだ少年は思わず声を漏らした。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にミシェリさんが現れました。
■ミシェリ > 立ち去る男とは入れ違いに、少年に歩み寄るいかにも魔術師といった風体の女が一人。すれ違う途中に卑しい笑みを向けられこそしたものの、フード付きのローブで目深まで顔を隠した、大男と思わしき数名の黒尽くめを引き連れていたおかげで、面倒な声掛けをされる事なく。軽やかな足取りは地面に座り込んだ少年の手前までやってきて、止まり。
「……お疲れ様」
どこかで仕事の様子を見ていたらしき労いの言葉を掛けながら、手にした小瓶を差し出した。そこそこの値段がするだろう果実酒のラベルが巻かれたそれを受け取るよう少年に目配せをして、柔らかく微笑みかける。
■ジーゴ > 「なに…?」
男が立ち去った後、やや呆然とコインを握りしめたまま、しばらく座っていた少年。
近づいてくる幾つかの気配に、警戒したように顔を上げた。
既にその気配は自分の真横まで迫っていて、情けなく地面に座ったまま、相手を見上げる格好になった。
「え…みてたの…みてたんですか…あ、ありがとう」
かけられた声には視線をそらして、赤面することしかできない。
それでも差し出されたものはおずおずと手をのばして素直に受けとる。
その手が酷く精液に汚れていることは手をのばす寸前に気がついて、慌ててシャツの裾でふいた後にその手は伸ばされた。
「オレを買うの?…買いますか?」
まだ声変わりをしていない少年の小さな声で発せられた疑問。
なぜ相手が近づいてきたのか、なぜ小瓶が渡されたのかもわからず、きょとんと相手を見上げながら問いかけた。
ラベルには果物の絵が書いているから恐らく酒だろうけれど、文字が読めない少年にはそれが何かも確証はなく。
ただ、地面に座り込んだまま相手を見上げることしかできなかった。
■ミシェリ > お腹を空かせている”可愛らしい”少女でも拾えないものかと貧民地区を歩き回っていて、今日のところは空振りに終わりそうなところだった。そんな時に見つけた少年が気にかかり声をかけてみて、返ってきた声を聞いて嬉しそうに笑う。中性的な面差しや、まだ声変わりを迎えていないような細い声、汚れた手を拭ったり口調を正したりするところも含めて、十分”可愛らしい”と思える存在。軽く膝を曲げて屈む姿勢を取ると、彼の顔立ちや身体つきを改めて観察しつつ、どういたしましてと言いたげな首肯を返す。
「ごめんなさい。あまり……見られたくはなかったでしょうね」
赤らんだ頬からも、乗り気で仕事に励んでいたわけではないと知れる。先程の様子を見ていた事を小さな声で詫びながら、受け取られた小瓶の中身を勧めるように、どうぞと手を揺らす。精液を飲み干した後の喉を気遣いつつ、問いかけを受けて笑う目元を更に細くした。話が早くて助かると思いながら、ゆっくりと頷いてみせて。
「ええ。まだ疲れていないようなら……買わせてくれる……?」
首を傾げて問いかけながら、屈んでいた姿勢を正し、踵を返した。買われる意思があるのならばついてきてと肩越しに目配せをして、ゆっくりと歩き始める。少年が後を追ってくるようなら、引き連れていた黒尽くめ達が周りを囲み、向かう先を案内するだろう。
■ジーゴ > 相手が屈み込んで、自分の体を見るのを感じると顔は余計に赤くなる。
栄養不足が続いていたからだろうか、ちゃんとご飯を食べられるようになってもまだまだ成長途中の体は薄くて、性別を表すような特徴に乏しい。
「あ、オレが外で体をうってたほうがわるいです」
確かに見られたことは恥ずかしかったし、今日の客は随分強引だったから、あまり見ていて楽しいものではなかっただろうと思って、見た相手は悪くないのだと言葉を選んで伝えた。
「ありがとうございます。いただきます」
相手の許可を得ると、小瓶を口に運ぶ。苦くてねばついていた喉奥が酒で洗い流される。染み渡るような酒の味に満足げに小さく笑った。
「つかれてないです。よろしくおねがいします」
にっこりと口角を上げて、小さくお辞儀をした。
どこか営業スマイルのようなあまり感情の入っていない笑みは、さっき果実酒を飲んだときに無意識に漏らした笑みとは違うもの。
『疲れていない』は少しウソだけれども、体が売れる機会をみすみす逃すような少年ではない。
去ろうとする相手を追いかけようと、しばらく座り込んでいた貧民街の地面から立ち上がる。
黒ずくめの男達に案内されるまま、女性の後を追いかけて。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からミシェリさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からジーゴさんが去りました。