2020/07/03 のログ
ムラサキ > ちょっといいかしら?悪いんだけどお酒貰える?これ欲しいんだけど。

(近くを通ったバニーガールの衣装をまとった店員にメニューを指差して注文をすれば、近くの机にとん、と置いてもらって盃に注ぎ、くぴくぴとお酒を飲みながらその依頼を眺めていて。
大層だらしないというかそんな格好であるがどうせここ酔っぱらいしかいないのでいまさら気にする人はいないだろう。

それに・・・こういう面白い読み物は酒を飲みながら読むに限る。依頼人としては大真面目なのであろうけれど、それだけに読み物として面白いものがちょこちょこある。
自分の性癖を赤裸々に暴露していたり、怪文書といえるような謎の文書が載っていたり。時折ギルドの人間の手によるものだろう、要約の赤ペンが入ってたりするのが愛らしい。)

まるで作家と編集みたいね。

(依頼者は自分の想いを伝えようと必死で、ギルドの人間はせめてわかるようにまとめるのに必死なのだろう。お互いの努力が透けて見えるようでまこと、愛らしい。
・・・まぁ、内容としては表には出せないようなドスケベな文章が踊っているのだけれど。

鬼の童女は酒を嗜みつつ、ふんふん、とそのドスケベな文章踊る依頼書をもうしばし眺めていて。・・・ちょこちょこ悪くはない依頼書はあるけれど、やっば、なにこれ面白そう!みたいなそういう心躍る依頼書は見つけられていなくて。)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区酒場」からムラサキさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にヴァレリー=D=ツインテイルさんが現れました。
ヴァレリー=D=ツインテイル > 「……」

貧民地区、路地裏にて。
場所に似つかわしくない、それなりに高価そうなドレスに身を包んだ少女が。
途方にくれていた。明らかにあせった表情で、きょろきょろと辺りを見ている。

「……や……やっべぇ……。
 思いっきり迷いましたわ……」

呆然と言葉吐く少女。
頬には汗が浮かんでいたり。
そう、この少女。興味本位で貧民地区に踏み込み、見事に迷子になってしまったのだ。

「……こ、こういうときは焦ってはいけませんわ。
 とにかく、道を記憶しながら、一方向に向かって歩いていけば。
 いずれどこかにたどり着くはず」

たまには貧民地区で悪事を働こうかと。
そう思ったのが運の尽き。
土地勘の無い少女にとって、貧民地区の細路地はまさに迷路そのもの。
今や完全に方向を見失った少女は。
とりあえず現在位置を基点とし、一定の方向へと歩き出す。

「……こ、こんなところに長居してはろくなことにならねーですわ。
 とっとと通りに出て、富裕地区へと戻らなくては……」

ずんずんと大またで歩きながら独り言を口にする少女。
どうやら、かなり不安に思っているらしい。

ヴァレリー=D=ツインテイル > そうして、少女は。
迷いながらも、何とか貧民地区から脱出することが出来た……。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からヴァレリー=D=ツインテイルさんが去りました。