2020/05/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にヴィルアさんが現れました。
ヴィルア > 「やれやれ。隙を見れば吹っ掛けてくる…ああいった逞しさは私たちも忘れないようにしないと」

貧民地区に、護衛を伴った貴族の青年が現れる。
今日の目的は、生理用品…例えば布や、湯を作りやすい火の魔石など。
それらを流通させる場所の新規開拓だ。

主なところで言えば、娼館や宿になるのだが。
貴族とは違った意味で海千山千の者たちとの商売談義に僅かに青年にも疲れが見える。

話が通じるのならいいが、ひたすらに自分の要求を呑ませようとする強引な者もいる。
それはそれで、積極性と言う面で学ぶものもあるのだが。
もう少し思慮深い者が居てもいいのではないかと思う。

男のつぶやきに、護衛は軽く頷くだけだ。
彼も肩を竦めて、街を歩いていく。

(…まあ、思慮深ければこういった場所に居ることも少ないか)

それでも彼がここを選んだのは…、貪欲であるがゆえにより多く品物を求める可能性が高いから。
一度贅沢を覚えた人間はそれより以前の生活には戻れない。
ある意味、麻薬のように…少し安価に清潔で上質な品物を流すことによって、この地区の人々をコントロールしようと目論んでいる。
もちろん、自分に利益があるように、だ。

「さて…後は戻るか」

今日の商談はもう済んだ。
後は、護衛に自分の身の護りを任せて、この貪欲で闇の深い地域を見物していくとしよう。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からヴィルアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にリズさんが現れました。
リズ > 今日請け負っている依頼は、落し物の回収だった。
依頼主はそこそこ名の知られた魔術師で、同業の集まる学会で披露する予定の研究レポートが入った書簡をこの辺りで落としてしまったのだという。
この辺りとはどの辺りか、ギルド員に詳細を訊ねてみたが、依頼主が酔っ払っていたのでいま一つハッキリしないとのこと……
財布とかの落し物であれば、この界隈で無事に残っているとは思えないが、物が物だけに放置されたままという可能性もある。
という事で、少年は依頼を引き受け、今は人っ子一人居ない裏路地を歩き回っている。
依頼人も、何処かで同じように歩き回っている頃合いだろう。