2020/03/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/酒場」にカインさんが現れました。
カイン > 騒々しい声の響く貧民地区の酒場の扉を押し開けて、男が一人店内に足を踏み入れる。
稀に興味を惹かれるものもいた様子だが、大半の意識が喧騒に飲まれる中、
躊躇うこと無く人気の薄いカウンターの端に陣取ると先程まで外を賑わせていた外套をカウンターの端に引っ掛け。

「こんな時間だってのに酒飲みに来る連中が多いもんだな。
――マスター、たまには一番いいヤツを一つ頼むよ」

普段は躊躇うこと無く安酒を注文するところだが、
やたらと奮発した様子で上等な酒を注文してみせる。
まったくもって周りの人間のことを言えない言動であった。

「春先は良い酒が出回るからな。
 仕入れくらいはしてるんだろう?」

いろいろな場所を旅した記憶はあるのだが、
この季節は春の祝い事や祭りにかこつけて様々な酒が作られる。
となれば、それを横流しなり何にすることで市場に出回ることも多いのだ。
カマをかければ案の定、不服そうな表情はしていたものの金払いの良さに押されてか、
運ばれてきた酒を手に一口それを煽ってなんとなし酒場の中を見回し肩をすくめる。
思ったとおりの上質な味わいに上機嫌。

カイン > 「んー、やっぱこの季節は良い酒が出回るのが良いことだ。
 酒造も特別な酒作るみたいだからなあ」

煽った瞬間いつもと違うと解るほどの上質さ。
上機嫌に笑いながら酒を煽りながら緩やかにと息を吐くと、
そのままもう一口重ねて飲みながらゆっくりと目を細める。
今のうちにと酒のお替りを注文しながら見るとなしに見る店内の様子。

「…毎度のことだが、女っ気無いことだけが問題だな」

それこそ華として女性を雇っている酒場など数多いが、
残念ながらこの店はそうではない。
ジロリと店主から一瞥されれば、肩をすくめる事でごまかしにかかり。

カイン > 「…ん。酒もそろそろ潮時かね」

ふと気が付けば随分と夜が更けた気配がする。
人よりも随分と頑丈な体を持っている自負はあるが、
かといってほかの全ての部分が人間以上かといえばそんなこともない。
悪酔いしない程度に終わらせようかと緩く息を吐いて考えながら、
立ち上がってその場を後にしていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/酒場」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/酒場」にカーレルさんが現れました。
カーレル > 客がいないものだから店主はとっくに厨房の火を落とし、そこに篭って手酌で一杯引っ掛けている
店内を見渡しても自分の他に客はなく、酒場特有の活気というものが感じられずで何やら寒々しい
しかし、活気がなかろうが寒かろうが、酒を飲みに来ているだけであるから全く気にする様子もなく、
来店してそうそう店主から酒を瓶ごと一本買うとあとはいいや、と自分も適当に酒を飲んでいた

グラスと酒瓶を手に店の掲示板の前に立ち、そこに貼られた雑多な掲示物に目を通しながらグラスを傾ける
賞金首の手配書であったり、求人であったり、宮廷での噂話…その他諸々、情報収集の取っ掛かりには
役に立ったりすることもある…事実と微妙に違っていたり、完全なガセだったりが殆どだが
賞金首はとっくに捕まっているか死んでいたり、求人も締め切れられていたりと、
情報の鮮度はまちまちだが、1人酒を飲みながら退屈しのぎに読む分にはそう悪くもない

「…30万ゴルド…何をやらかしたんだ…」

そんな雑多な掲示物の中、手配書の1つに知り合いの名を見つけて危うく酒を吹き出しかけた
うへえー…と名前の載ってしまった知人の顔を思い出しながら酒瓶を傍のテーブルに置けば煙草を咥えて火を付ける
何かもっと面白い掲示物はないかな、と片手で貼り重ねられた掲示物を掻き分けて