2020/03/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/酒場」にカインさんが現れました。
カイン > 騒々しい声の響く貧民地区の酒場の扉を押し開けて、男が一人店内に足を踏み入れる。
稀に興味を惹かれるものもいた様子だが、大半の意識が喧騒に飲まれる中、
躊躇うこと無く人気の薄いカウンターの端に陣取ると先程まで外を賑わせていた外套をカウンターの端に引っ掛け。

「こんな時間だってのに酒飲みに来る連中が多いもんだな。
――マスター、たまには一番いいヤツを一つ頼むよ」

普段は躊躇うこと無く安酒を注文するところだが、
やたらと奮発した様子で上等な酒を注文してみせる。
まったくもって周りの人間のことを言えない言動であった。

「春先は良い酒が出回るからな。
 仕入れくらいはしてるんだろう?」

いろいろな場所を旅した記憶はあるのだが、
この季節は祝い事や祭りにかこつけて様々な酒が作られる。
となれば、それを横流しなり何にすることで市場に出回ることも多いのだ。
カマをかければ案の定、不服そうな表情はしていたものの金払いの良さに押されてか、
運ばれてきた酒を手に一口それを煽ってなんとなし酒場の中を見回し肩をすくめる。
思ったとおりの上質な味わいに上機嫌。

カイン > 「んー、やっぱこの季節は良い酒が出回るのが良いことだ。
 酒造も特別な酒作るみたいだからなあ」

煽った瞬間いつもと違うと解るほどの上質さ。
上機嫌に笑いながら酒を煽りながら緩やかにと息を吐くと、
そのままもう一口重ねて飲みながらゆっくりと目を細める。
今のうちにと酒のお替りを注文しながら見るとなしに見る店内の様子。

「…毎度のことだが、女っ気無いことだけが問題だな」

それこそ華として女性を雇っている酒場など数多いが、
残念ながらこの店はそうではない。
ジロリと店主から一瞥されれば、肩をすくめる事でごまかしにかかり。