2020/02/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にサナさんが現れました。
サナ > 行き交う人の多さに酔い、目に付いた細い路地に足を向けたのがつい半刻程前。

思い付きで建てたような、高低入り乱れた建物群に翻弄され、気が付けば正しい方向を見失う有様。
かり、と首裏に爪を立てて、いまにも崩れ落ちそうな罅が無数に走る建物の、裏勝手と思われる階段に腰を下ろす。

吐く息は白く、動かずにいると寒さを思い出す。錆びた手すりに身を摺り寄せ

サナ > 裾の先から引き出した指先は赤い。何となしに首裏に寄せ

「……ひゃ」

ひとりでにゃへんな声が出て、思わず唇を抑える。
冷たすぎて、温まったところの体温を吸われてしまった。
思わぬ冷たさに何度か瞬きを繰り返して、きょろきょろと周囲を見渡す。一人で騒いで少々恥ずかしい。人の気配が自分では感じられないと、判断すると。こつりと膝の上に頬を乗せる。

「こういうのは、自分にするんじゃなくて、誰かにするのが良いんだよ…。」

悪戯が。

サナ > ふ、と顎先を跳ね上げる。
道なりに緩々歩いていき、

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からサナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にフィーリウスさんが現れました。
フィーリウス > 毎回ながら可笑しな仕事を受けての今。
なぜか今回は貧民地区の寂れた酒場のマスターを臨時で行うという仕事。
当然のことながら寂れているだけに客足はあまりなく、たまに来ても人間ではなく普通な酒場に行きにくいようなミレー族などの他種族が多い。
その事に少々おかしいと思いはするが仕事は仕事と割りきり。

「注文のお酒。ツマミは今日は置いてないから」

料理は出来なくはないが一人で店を切り盛りするには時間がなく。
あくまで酒飲みと客にあらかじめ告げ、なぜか豊富にある酒を注文ごとに運んで。

「……またのお越しを」

客が帰ろうとすれば代金を貰い見送り、ふと店内を見れば今の客が最後。
空になった店内を眺めれば次の客が来るまではと…店内の掃除を始める。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にアシュトンさんが現れました。
アシュトン > 「なんだ、閑古鳥か?」

(入り口からヒョッコリと顔を覗かせれば、店内を見回し。
誰もないなー、なんて思いながらやってくる男が一人。
装備や様子を見るに、冒険者か何かの類だろう、というのが良く分かる)

「何時ものマスターは……居ないのか。
お嬢ちゃん、ウィスキーをダブルで、二つね」

(適当な椅子にドカッと腰を落とせば、何やら掃除をしている人物に向かって。
指を二本立てて注文を取る。
見覚えはないが……まぁ、恐らく店員なのだろう。余りこういう場所には似つかわしくないような気もするが)

フィーリウス > 「…いらっしゃい。席は好きな場所にどうぞ」

モップで床を拭いていれば声が聞こえる。
声の方向、扉を見れば一人の男が中をのぞいているのが見え。
恐らくは客だろうと席は好きにと勧めてカウンターに戻り。

「さあ?今日は休みみたいね。
ウィスキーね、少し待って」

一人で二つとは変な注文とは思ったが注文は注文。
カウンター裏で準備をすればトレイに乗せて男の元へと運んでいく。

アシュトン > 「開店休業中みたいなモンなのかね……知らないお嬢ちゃんが働いてるし。
ま、そんなどかどかと人がやってくるような店でも、無いけどさ……」

(平民区であれば、仕事帰りの職人や、一般人、冒険者や傭兵で溢れていてもおかしくないが。場所が場所である。
余程の変わり者か、何かしら理由のある人物が主な客だろう。そういう手合いは、余り群れるのも好まないだろうし。
と言っても、やはりスカスカにも程がある状況、なのだが)

「どうせ暇なんだろ?
奢りだ、一杯どうだい」

(トレーに載ってやってきたグラスの一つを摘まみ取れば、もう一方の指で相手をちょいちょいと示す。
こんな状況なら、新しく客がやってくる事も、そうそうと無いだろう。
軽く呑む位なら問題あるまい、と。ウィンクを一つ投げかけた)

フィーリウス > 「さあ?私もギルドの仕事なのよ。
お陰で楽をさせて貰ってるわ」

最初は貧民地区なので客が多いのかと思ったがそうではない。
何もしなくても終わる訳ではないが暇と言える仕事内容。
それに来たお客は男以外はミレー族だったりするので目の保養になってたりもしていたり。

「えぇ、暇ね。
………なら一杯だけ」

一つだけ手に取り、もう一つは勧めてくる男。
仕事中で断ろうとも思ったが客は早々来ない。
それに一杯程度なら酔う事もないのでこれだけと好意を受ける事にし、グラスを手にすると口を付ける。

アシュトン > 「…………変な仕事もあるモンだ。そんなの見た事ないんだが。
まぁ、どうせ臨時で雇うなら、男よりも女の子の方が客寄せになりそうだけど。
そうかい、んじゃ乾杯」

(結果については、ご覧の有様な訳だが。
相手が手に取れば、グラスを軽くと掲げてから。
グラスに口をつけ、液体を含めば。鼻に抜けるスモークの香と、喉を焼くアルコールに双眸を微かに細める。
如何にもツンツンとした、安酒の味だが、こういう場所にはむしろ似つかわしいと言ってもいい。
ちびりちびりと舐めるように、一口ごとに酒気を混ぜる)

「ツマミは出せるかい?無理ならジャーキーでも適当に齧るがね」

(客そのものが少ないせいもあるが、料理の匂いがしない。
店員一人だけの状況なら、酒のみに絞っている可能性も高そうだ。
言うのが早いか、なめした革より硬そうな肉キレ一枚取り出して、奥歯でカジカジと齧り始めた

フィーリウス > 「それは私も思ってるわよ。
変な仕事だけど仕事は仕事なのよね。
えぇ、乾杯」

明らかに冒険者向けの仕事ではないのだが場所のせいかもと一応の納得。
軽くグラスを揺らして口を付け、あまり飲みなれない度数の強い酒を少しずつ飲み下し。
一杯だけでよかったと半分ほど減ったグラスを手にカウンターに戻り。

「ツマミは今日はないわよ。一人で用意する時間がないの」

男の予想通りに酒だけの今日。
本来のマスターがいれば文句を言うようなジャーキーも今日は問題なく。
硬そうな肉切れを取り出した男をカウンター裏から眺めているだけで。

アシュトン > (カジカジカジカジ
香辛料と調味料で漬け込んでるお陰で味はいいのだが、保存を優先にしたせいでクソ硬い。唾液でまくりである。
ふやかしつつ、酒で飲みこめば。
離れていく姿を視線で追いかけた)

「なんだ、戻っちまうのか。つれないな。
暇なんだし、相手してくれると嬉しいんだが。それとも、仕事は黙々とこなすタイプかい?」

(小さく鼻を鳴らせば、グラス片手に立ち上がり。
カウンター、相手のすぐ近くまでやってくれば。目の前のカウンター席に腰を下ろした
余り絡んでくれる人物ではなさそうなので、自分から絡みに行くスタイル。まだ酔ってはいない)

「材料があれば適当に作ってもいいだが、今日はパスかな。
しかし、ギルドって事は冒険者だよな。最近、割と若い子も多いよな。何でこの仕事選んだんだろ?」

(本当に、本当に疑問だと首をかしげる。
冒険者なんて言えば聞こえはいいが、その実は街の雑用係である。今彼女がしている仕事を見れば、まさにその通りか。
勿論、遺跡探索やら、旅の護衛やら。名前相応な仕事もあるが、えてして命がけになる。
余り若い女性が、希望するような仕事とは思えない。ほら、花屋とか、お菓子屋とか、ねぇ?)

フィーリウス > 元々接客に向くほど愛想がいい訳ではなく。
注文を届ければ後はカウンターに戻るだけで。

「私は店員よ、そんなこと言われても知らないわよ。
あら、仕事はそうじゃないの?」

男が目の前のカウンター席に座れば好きにすればというようにして。
そもそも相手と言っても話すネタも浮かんでいないのだが。

「客にそんな事はさせないわよ。
冒険者だけと旅の途中でもあるのよ、今は路銀稼ぎ中よ」

他にも仕事はあるだろうが探すのは案外手間であり。
それならギルドで探す方が首を傾げる仕事が多くても確執だからとそんな理由を口にする。

アシュトン > 「事と次第によるな。接客業なら愛想はいい方が向いてるだろうし。
案外と冒険者も重要だぜ?コミュニケーション能力。依頼主とのやりとりやら、パーティー間での交流とか。
ある程度腰を落ち着けて続けるなら、有るに越した事はないさ」

(一匹狼、なんてヤツも確かにいるが。基本的に余計な手間が必要になる。
チーム内での連携なんかは特に、命にもかかわってくる部類だ。相手から見ても、素っ気ないよりある程度話しやすい方が、組みやすいといったモノだろう。
とまぁ別に説教じみた事を言う心算は、無いのだけれども。
酒をちびりちびりとやった後、相手を見やり。腰を持ち上げれば、相手の方へと身を乗り出した)

「路銀ねぇ……そうだな、急ぎで金が必要ってんなら。
一晩、相手してくれればそれなりにまとまった金は、報酬として出してもいいがな
ここで客を待ちぼうけしているより、実入りはいいと思うけど」

(小さく、冗談めかした笑い声を喉で鳴らして。
片手を相手に向かって差し出す)

フィーリウス > 「この仕事は想定外なのよ、本当なら翻訳の仕事でもあればっておもってたの。
パーティーを組む時はちゃんと交流をしてるわよ、そうじゃないと大変ですもの」

腰を据えるか否かは今のところ考えていなく。
それなりに稼げ路銀を貯める事が出来ればそれで良いというのが今の考え。
ただその為に仕事で死んでしまっては意味はなく、チームでの交流はむしろ自分なりには積極的なつもり。
男の説教的な言葉に判っているというように見返し。

「別に急いてないわよ。稼げる時に稼いでってだけね。
…冗談、私は身売りはしないわよ。
女が欲しいなら娼館に行ってよね」

馬鹿言わないでと眉を吊り上げ、差し出された手に酒瓶を押し付けて。

アシュトン > 「翻訳? 本業は学者か何かか?
そいつは結構。何も考えずに組んだ結果、現地に着いたら『騙して悪いが』なんて事もそう珍しくないからね。
見目のいい女の子は、そう言う意味でも相手考えないとリスキーさ」

(微かに口の端を上げれば、肩を竦め。
ユックリ飲んでいたつもりが、いつの間にかグラスも空になってしまっていたらしい。
壁面についた琥珀色を舌で舐めとれば、コトリと置いた)

「急ぐでものんびりとするでもなく、まだはっきりはしていない、って所か。
あらざーんねん、フラれちまったみたいだな」

(余り残念そうには見えない口調だ。
押し付けられた酒瓶をスルリと、それこそポケットから財布か何かでも抜き出すように。淀みのない動きで自分の掌に納めると、空のグラスに注ぎ。波打つ液体に満たされてゆく
それを相手に向かって差し出す)

「ほいじゃ、これはお詫びだ」

(手を動かせば、水面が微かに揺れて。アルコールの香が漂う。
……が、実の所、はだ。
注ぐ隙間に指伝い、他の液体が混入していたりする。俗に言えば、媚薬である。
余程注意深く観察しないと、そうバレはしない手管、ではあるが)