2020/01/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館通り」にゴッツさんが現れました。
■ゴッツ > (しまった…)
仕事終わりに、ぼう、としていたのが悪かった。
筋骨隆々の男が今歩いているのは、貧民地区の中でも娼館通りと呼ばれる一角。
方々から呼びかけがかかるが、今、男には食費以上の金は無い。
ただ、性欲自体は年頃らしく旺盛にあるので…呼び込みをしている娼婦に眼を奪われてしまうのは避けられない。
(ただ、なぁ…、どうせ入ったところで…)
脇に逸れそうになる視線を必死に前に戻しつつ、ため息をつく。
なけなしの食費を切り詰め、娼館などに入ったとしても。
おどおどした様子の女性や、どうしたら良いかわからない女性を見るのは、素面では気が引ける。
「は、はは…、家帰って寝るから、大丈夫…」
この貧民地区で生活できていることなど、助かっていることもあるのだが。
そんな事情から、少し憂鬱になり。
目立つ風体だからこそ、優し気に娼婦の誘いを断りながら、通りを歩いている。
■ゴッツ > 「金なんてないことぐらい、見たらわかるだろうに…」
はぁ、とまたため息。
男の格好は、いかにもな格好。
金があると思われているのだろうか。
あるいは、体格の割に、顔かたちが気弱そうだと思われて、カモに見られているのかもしれない。
まだ娼館通りではあるものの少し呼び込みが収まってきたところで一息。
もう少しで、馴染みのある襤褸屋への道だ。
そこまでいけば、この何とも言えない居心地の悪さも解消されるだろう。
一応、革袋にはある程度の金…今日の仕事で得た金は入っているけれど。
特に食事以外で使う予定もなく、大きく歩くたびに、寂し気に少し、硬貨同士がこすれ合う音が鳴る
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館通り」からゴッツさんが去りました。